見出し画像

「馬産地旅ガイドClassic」小ネタ



はじめに

C103で頒布した「馬産地旅ガイドClassic」に仕込んだ小ネタやエピソードについてちょっとアピールしたく書いてみました
買っていただけました方、よければ新刊片手に茶でもしばきながら読んでみてください


目次ページ

毎度のこのページのポエム(?)を書くのには頭を悩ませています…
馬産地旅へ誘うような内容にしたいな、とは思ってるんですが…

タイトル「ときめきが呼ぶほうへ」はご存知の通り、夏ドーベルの固有から
なにせドーベル特集ですから、らしいタイトルを付けたいな、と

一方でナカヤマフェスタの特集でもある今作
ポエム本編(?)の「幕は上がり~」はナカヤマフェスタのキャラソン「You know me」から、「その幸福を~」は宝塚歌劇団を象徴する歌
「この愛よ永遠に」からそれぞれインスパイアされています

そして「彼方、その先へ。」はもちろんメジロドーベルの固有名から
ドーベル特集ですから、こればかりは是非入れたかったフレーズですね

ちなみに

このページ、背景はJRA日高育成牧場の展望台からの写真です
2022年8月末以降、JRAは「商業・同人問わず、書籍でのJRA施設内
(競馬場含む)の写真の無許可使用禁止」を明言されており(恐らく
レース映像のyoutubeへの無断アップロード等の兼ね合いでスタンスを
明確にしたのでしょう)、この写真使用の交渉が実は結構大変でした
今回は「出た利益を功労馬に寄付する」という趣旨にご賛同いただき、
同人誌としては異例のOKを頂戴できました
正直ダメ元だったのでOK出たときは驚きましたね…
この展望台自体はJRAが夏に行っている公式ツアーで訪問可能なので、
是非参加していただきたい次第です(調教の様子とかも見られますよ!)

メジロドーベル特集

「譲らなかった女王の座」…99年エリザベス女王杯の馬場鉄志アナウンサーの実況から、「女王は女王のまま」…2020年JCのニッポン放送のアーモンドアイを称えるフレーズからそれぞれヒントを得てます
彼女は強き女…エリ女を連覇した「女王様」の第1号ですからね

そして何より「熾し火の証明。」という副題です
これはメジロドーベルの「名馬の肖像」からヒントを得ました
「熾し火」とは真っ赤におこった炭火のことで、名馬の肖像ではメジロ
ドーベルが「熾し火のようにいつまでも熱く燃え続けることを」志してる、
と書かれています
そこから着想を得て、今なおリードホースとして「現役」な彼女の生き方
そのものが、「現役を退いてなお熱く燃え続ける、熾し火のような馬生の
証明だ!」と感じ、このサブタイトルを付けました
「名馬の肖像」に使われたメジロドーベルを象徴する言葉なわけですから、
この「熾し火」は是非とも使いたかったんですよね 
名馬の肖像でこのワードチョイスをしたライターさんは本当に先見の明があったというか、絶妙な言葉を選ばれたなと思います

ちなみに

見学の際、ちょうどレイクヴィラファームさんの生産馬「インザオベーション」号が2勝クラスを勝ち上がりました
取材を案内してくださったMさんも大盛りあがり!で、ちょうど母馬も放牧されていたことから一緒にお祝いをさせていただきました
(牧場の皆さん、生産馬が走るのを想像以上の熱を持って応援されています。自分のこどもみたいな存在ですから感慨もひとしおでしょうね)

この母馬、名を「インザスポットライト」号と言い、現時点でデビューした産駒の勝ち上がり率100%(!)を誇る名牝です
その「インザスポットライトの2021」こそが、先日の桜花賞で、4角最後方から上がり最速(32.8)の豪脚で3着を記録した「ライトバック」号なのです

ナカヤマフェスタ特集

ナカヤマフェスタ特集では宝塚歌劇団に纏わるフレーズ・曲名を散りばめてみました
ところどころ違和感ある/独特な言い回しになっているのはそのせいです

まずタイトルの「夢は世界を翔けめぐる」
これは2001年の星組の公演「夢は世界を翔けめぐる」から引用しています
「夢の舞台」凱旋門賞で死闘を繰り広げたナカヤマフェスタに相応しい
タイトルを探し、まさに「これだ!」と選びました
偶然か必然か、2001年とは父の「黄金旅程」が有終の美を飾った年でもありすね…父ステイゴールドも海外遠征にめっぽう強い馬でした

ナカヤマフェスタと一緒に放牧されているマイネルキッツ号を「トップコンビ」と称したのも宝塚歌劇団に因んでです
AERUの太田さんが「キッツはクールだから、王子様キャラで売り出したいんですよね」と話されていたのを思い出し、「王子様といえば!」、と
実際のキッツは次第にクールキャラが柔和な感じになってきたようですが
それもまたご愛嬌でしょう(笑)

各文節の副題もそれぞれ宝塚歌劇団の曲名/公演名を使用しています
…VIVA!FESTA!:2017年・宙組公演「VIVA! FESTA!」より
”世界各地のFESTA(祭り)をテーマにした、エネルギッシュなレビュー作品”(宝塚専門チャンネル タカラヅカスカイステージより引用)
これ本当にフェスタにピッタリな公演名ですよね

…運命に結ばれて:2022年~2023年・星組公演「ディミトリ~曙光に散る、紫の花~」の劇中歌より

…Home-私の夢が叶う場所-:2004年,2006年,2011年,2018年の宙組・花組・雪組公演「ファントム」より
この曲歌詞がすごく良いですよね…サブタイに引用するだけじゃとても勿体ないな、と思い「胸のときめきが高鳴る」というフレーズも本文中に使わせていただきました 

p17の「丸くなった性格も、人間への愛あればこそ」というフレーズ、これも宝塚歌劇団の名演「ベルサイユのばら」から「愛あればこそ」に因んでます
ほか、p19では「ひとかけらの勇気」「私の夢が叶う場所」「すみれの花を咲かせ続ける」といったフレーズを使っています

…ひとかけらの勇気:2008年,2010年星組・月組公演「スカーレット・ピンパーネル」の劇中歌より
奇しくも2008年はフェスタのデビューした年、2010年は宝塚記念を制し、凱旋門賞へ挑んだ年なのです 

…すみれの花咲く頃:言わずと知れた宝塚歌劇団を象徴する曲
オーナーが熱烈な宝塚ファンであったというフェスタですが、凱旋門遠征の際には「チームすみれの花」と銘打ち、熱戦を繰り広げました
ウマ娘のフェスタ固有にも登場するこの花の名をもって、彼の訪問録を締めくくることは書き出したときから決めていました

そして、”新時代の旗手”はウマ娘のチケゾーの固有称号
コロナ禍において「会える」功労馬の旗手役を見事に果たした彼への手向けの言葉となれば幸いです

ちなみに

こんなこと書くと怒られるかもですが、ニワカどころかほぼ知識0の
宝塚歌劇団について適当なことは書けないな…と思い、曲名の使い方で
違和感がないか、変な組み合わせでファンの地雷を踏んでたりしないか
…と言ったことを、ヅカヲタの方に事前にチェックしていただいてます

それくらい、フェスタの記事には宝塚を絡めたかったし、絡めた以上は
キチンとやることはやりたかったんです(笑)

ツルマルケン特集

誘導馬について書くのは今回が初めてでしたね
前作(馬産地旅ガイドミニ)に話がつながるのですが、そもそもなぜあの本が『ミニ』だったかというとツヨシの記事の許可がおりるか入稿締切日の
21時までわからなかったんです(なので当初はヒシミラクル+グルメガイドのみ、なので『ミニ』の予定だったんです)
結果的にはその晩にツルマルツヨシの会の会長のNさんからOKのお電話を
いただき、無事発刊にたどり着けたんですね

で、その際の御縁もあって、そのNさんが管理されているホースセラピーの
できるデイサービス施設である「どうぶつの森キルト」を今回特集させて
いただけました次第です

こうして功労馬と触れ合える施設はなにも北海道に行かずとも、全国に多数あるんだなということも改めて知ることができましたし、ハードルの低さも感じました(もちろん見学に際してのマナーは守りましょう)


最後に

今作も、あとがきページのスペシャルサンクスの欄が収まりきらないほどに沢山の方々に御協力いただき発刊に至れました
先日の北海道訪問の際に売上金を皆さんにお渡しし、大変喜んでいただく事ができました

これも偏にお買い上げいただいている皆様のおかげです
本当にありがとうございます

ちなみに読んでくださってる方は皆お買い上げ頂いた方だと思いますが
(じゃないとなんのことが書いてあるかわからんですよね)
一応、こちらでも買えるよ、と宣伝させてください

https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=2194276

売上金から出た利益は取材させていただきました牧場へ寄付させていただいております!

そちらを使ったまた別の企画も一つ準備中ですので、今しばらくお待ち
いただければ幸いです(来月中には公開できるかな…?)








この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?