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ガソリンスタンドからシステム開発へ。プロダクトマネージャー1年目が思うPdMの仕事。

はじめまして、Tebikiの中山と申します。
2023年7月から「tebiki現場分析」のプロダクトマネージャー(スクラム開発においては、プロダクトオーナーと呼ばれています)としてはたらいています。

このノートでは、非エンジニア畑出身のわたしが、どんなふうにプロダクトマネージャー(PdM)業務をおこなっているか説明します。

経歴

前職

Tebiki入社前は石油会社に勤めていました。
所属は入社から一貫して販売部門でしたが、純粋な販売業務以外にもさまざまなことを経験させてもらいました。

〈担当した業務の例〉
・サービスステーション運営企業の担当営業
・サービスステーション向けの教育や表彰制度の運用
・セルフサービスステーションの新規ブランドの開発
・新規事業の開発
・予約システムの開発
・スタートアップとの協業
・予算・経営会議資料の作成

業務の幅は広いですが、共通するのは「サービスステーションの競争力を高めるための企画づくり」ということ。

ちなみに、サービスステーションというのはガソリンスタンドのことです。
(ガソリン以外にもさまざまなモノやサービスを提供しているため、サービスステーションと名乗っています)

・どういう企画をつくれば、サービスステーションに利益がうまれるか?
・個々のサービスステーションにおいて、企画をどう実行すればより多くの利益が出るのか?

営業の頃はサービスステーションの店長やスタッフの皆さんと話す中で、そして、本社に移ってからは統計や調査データを分析することで現状を捉え、どんな解決策があるのか?と考えていました。

今でもサービスステーションが好きです。これはインドに行ったときに見かけたサービスステーション。日本と全く異なりますね

システム開発はほぼ未経験

という経歴ですので、わたしはシステム開発のことをほぼほぼ分かっていない状態でTebikiに入社しました。

「予約システムの開発」に携わったことはありますが、あくまでビジネスサイドで要件定義に参加しただけ。
エンジニアってプログラミングをする人だよね、程度の認識しかありません。

Tebikiには新規事業開発として採用されたので、いろいろな業務を行うのだろうなと想像していたものの、まさか「PdM」になるとは考えていませんでした


Tebikiでの業務

PdMの業務

わたしの場合の業務の流れを紹介します。

〈業務の流れ〉
①それぞれの顧客の困りごとをヒアリングする
②ヒアリングした内容をまとめたり整理したりする
③ソリューションをエンジニアやデザイナーと考える
④エンジニアが開発したソリューションを顧客に使ってもらう
⑤顧客の業務が改善されたことを確認する

● 入社前後に思っていたこと
当時のわたしが思っていたシステム開発の要所は、「①それぞれの顧客の困りごとをヒアリングする」と「③ソリューションをエンジニアとデザイナーと考える」の2つでした。

前職の経験と一般的な印象で、次のようにシステム開発を捉えていました。

・顧客の困りごとが分かっていないと話にならない。現場が大切というのは前職でも叩き込まれた。
・顧客が直接触れるのはソリューション。ソリューションが最高なものでないと誰も買ってくれない。

● 実際にやって分かったこと
しかし、実際にやってみると、「PdMとして」一番大事なのは①や③ではありませんでした。
圧倒的に「②ヒアリングした内容をまとめたり整理したりする」ことが大切です。

・顧客へのヒアリングは自分でもするし、CS(カスタマーサクセス)がたくさんしてきてくれる。結果、大量の情報が無造作に集まり、「いろんなひとがいろんなことを言っている」状態になる。
・エンジニアやデザイナーは、顧客と直接話す時間が営業と比較して少ない。
 情報が雑にまとめられただけでは、顧客に何が起こっていて、どれが重要なのか正しく理解できない

大量の「顧客の声」を分類し、似ているものをまとめ、エンジニア・デザイナーがわかる言葉で正確に描写する。 この抽象化のプロセスがしっかりしていないことには、①のヒアリングの意味はなく、③で良いソリューションは生まれないというのが、この一年でよく分かったことです。

ドキュメントの例。実際の帳票も載せつつ、抽象化したユースケースを説明しています。帳票や書いてあることはサンプルです。

● 苦労したこと

一番苦労したのは、文章を書くことです。
スライドづくりや図の作成においては多少経験があったものの、文章のみで物事の関係を書き切るというのはやったことがなく、エンジニアやデザイナーに伝わらない文章を量産してしまっていました。

図だと曖昧な表現で逃げられるところが、文章だと逃げられません
ぐちゃぐちゃだったり曖昧だったりする事実を、誰よりも理解してぴしっと揃えるという根気強さが求められます。
今でも試行錯誤を続けています。

喜び

PdM業務をやっていての喜びは、想像に難くないと思いますが、お客様がリリースした機能を使ってくれた / フィードバックをくれたときです。

使ってもらえたということと、価値がある機能であるということは必ずしも同義ではありませんが、まずはお客様の業務改善のための一歩に踏み出せた、という意味でとても嬉しく感じます。

また、そういったフィードバックをエンジニアやデザイナーに伝えて、彼らが喜んでいる姿もまたPdMとして嬉しいものです。
冒頭申し上げた通り、システム開発のことを何にも分かっていないわたしがお客様にソリューションを届けられるのは、チームであるがゆえ。
少しでも彼らに喜びを還元できていたらと思います。

これから

今年、さまざまな機能をソリューションとして提供してきました。
開発スピードはぐんぐん上がり、お客様はもちろん、なにより私が驚愕の速さです。

各機能の開発期間とリリース数

営業メンバーも増え、わたしが整理しまとめるべき情報の量も増加しています。
さまざまなユースケースが出てきて、ソリューションを検討する難易度が上がっているなと思う場面もあります。
その分、面白さも増えています。自分がつくったものが世に出る、広まっていく確かな感触があるからです。

Tebiki社では一緒に働く仲間を募集しています!

Tebiki社は現在、プロダクトと組織を拡大していくフェーズにいます。
「社会を変えるプロダクトを作りたい」「PdMとして成長したい」そんな思いを少しでも持っている方、ぜひご応募ください!


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