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自粛中に試す100のコト【カルチャー編】

おい自粛終わっとるやんけ!夜露死苦!


51.ダイジョウ文庫

自著(仮)

本の表紙を飾った。
と約1年半前にInstagramのストーリーに投稿し、物議を醸した。

実は「ダイジョウ文庫」とは、ルクア大阪に期間限定で出店したオリジナルブックカバーを作ってくれるショップである。

まず、コピーライターが私の内面や趣味などをヒアリングして本のタイトルと帯を考えてくれる。
下ネタ全開のテイストで仕上げていただいたが、恐らく猥談バーの話をしたことに起因している。

「猥談バー」は、阿佐ヶ谷から始まり、大阪梅田などにも展開していた健全にエロい話をするだけのバーだ。

ナンパ禁止、連絡先交換禁止、風俗の話も禁止、破れば即出禁の安心安全の空間なので決して如何わしい場所ではない。(この猥談バーの話はいつか【夜遊び編】で詳しく書きたい)

「猥談検定」とは、猥談バーで店長からその日のベスト猥談(特に面白かった下ネタ話)に選ばれると段位が上がるシステムである。
初めは6級からスタートし、遂には4段になった。

結果として、ライターのお姉さんが「いいじゃないですかそれ!帯に入れましょう!」とノリノリだったのでこうなった。

その後に、カメラマンがいい感じの写真を撮って表紙のレイアウトを決めてくれた。

お気に入りの黄金虫色の柄シャツと、ISSEY MIYAKEの腕時計に身を包んだポーズがこれである。
売れないラーメン屋かい。

今も家の本棚に飾ってある。
いつか中身も書けるようになりたいな。

52.そとにわかいぎ

映画館は好きだが、できればだらだらしながら見たい。
でもプレミアムシートは高すぎる。

梅田をぷらぷらしながら見つけたフェンスのチラシに、願いが叶えられそうな案内を見つけた。

梅田スカイビルの前に、うめきた外庭SQUAREという何もない芝生がある。
このスペースを使って何かしようという試みの中に「そとにわかいぎ えいが」があった。

芝生の上にフリーのゴザをひいて、寝転びながら映像を見る。
はじめの1時間はトークタイムだったので、近くにいるお客さんとおすすめの映画の話をした。

私はマッツ・ミケルセンが主演の『アナザーラウンド』を紹介した。
「血中のアルコール濃度を一定に保つと、仕事の効率が良くなるのか」という理論を実践する教師たちの物語だ。
我こそは酒好きの皆様、ご覧ください。

9月のちょうどいい気温

正確には映画の予告を流してくれるのだが、SFや伝記ドラマなど普段手を出さないジャンルも勧めてくれるので面白かった。

物腰の柔らかいおばあちゃんや、意識の高そうなおじさま、映画好きのカップルなど幅広い年代の人が来ている。
フラペチーノを飲みながら、晩夏の夜風を味わえる良い体験だった。

53.鴨川をどり

関西に住んでいても、意外と舞妓さんを見かける機会は少ない。

昔は京都を歩けば舞妓さんに会えると思っていたが、そもそも祇園のメインストリートでスタンバっても2、3組見れたらくらいの確率らしい。

かと言って、お座敷遊びはハードルが高い。
野球拳のイメージがあるが、本来は野球拳は服は脱がずに、負けたらお酒を一杯飲むとのこと。
伝統的なテニサーの飲みゲー……?

そんなところに舞い込んだ弊社お得意の社割。
花街の舞台公演だ。

京都に住んでいる幼馴染に付き合ってもらって、鴨川をどりを観賞した。

途中の質問コーナーで、舞妓さんが「休みは月に2回」とはにかんでいて胸が痛くなった。
若いのに働きすぎよ……。うちを見習って……。

芸妓さんはカツラで、舞妓さんは自分の髪を結って踊ることも知らなかったし、結婚したら引退することも知らなかった。

非常に申し訳ないが、照明が暗くて途中はうとうとしていた。
しかし、地方さんの三味線と気合の入った歌で飛び起きた。すみません。

美しく楽しい舞踊だった。
かなり気の強そうな、笑わない舞妓さんのファンです。
水色の着物がとても似合っていました。ありがとう。


54.クラフト餃子フェス

カルチャーと括ったが、飯も食文化だぜ!

社会人になって特に好きになった食べ物が餃子だ。

実家の餃子は手作りだったけれども、効果音を選ぶならパリパリではなく、ペシャペシャだった。羽などない。

いろんな居酒屋に連れていってもらう内に、「中華屋の餃子は美味い」という知見を得た。

いざ仲良しのフォロワーを誘って、大阪城へ。
ちょうどゴールデンウィークの最中なので、人で溢れかえる運動場のような舞台。
餃子・餃子・餃子・クラフトビール・餃子餃子・餃子・クラフトビールの順で並ぶ店舗。アツイ!!

ビールは未だに飲めないが、黒ビールはコーヒーみたいな苦味で比較的飲める。
人生の節目節目で「おいしくなるときがくるよ」と言われてきた。
テニスの試合後においしくならないなら、次はいつ美味くなってくれるんだ……。

特に“酢コショウで食べる”旨み肉汁豚トロ餃子がウマだった。
焼肉の良い部位とかわからない、何歳になってもタンと豚トロが好き♡

しそ餃子を食べるために一アトラクションくらい並んだ。
2人で来ても別々の餃子に並ぶので、必然的にシングルライダーになってしまうが……。

このイベントに訪れたのは2022年だった。
好評だったのか今年も行われていたが、去年とは比べ物にならないくらいの大盛況だったようだ。
やっと飯フェスに行けるようになって嬉しいね。

55.マニアフェスタ

オタクである前に、「オタク気質」だと思う。
ひとたび「好きだ」と感じると、没頭して寝食を忘れる。

大学1回生の夏に、ディズニー・ハロウィーンのヴィランズ・リクルーティングに激ハマりした。

ディズニーの悪役のキャラクターを「ヴィランズ」と呼ぶ。
白雪姫であれば魔女であり、ライオンキングであればスカーがそのポジションにあたる。
その悪の親玉の「手下」という設定で現れる、2.5次元俳優のパフォーマンスに目が離せなくなった。

夏休み中は隙あらば絵や漫画を描き、専用のツイッターアカウントを立ち上げ、動画はビデオテープ換算すれば擦り切れるほど見た。
大学4回生の9月に本物を生で見たときは、手汗が止まらなかった。

マニアフェスタは、そんな「オタク気質」の人たちの集まりだ。
これまたルクアで開催されたイベントだが、自分が熱中している物・人を紹介したり、同人グッズを販売する催しである。

日中韓+台湾・北朝鮮の硯を集める「硯マニア」、夜景をバックに個性あふれるおじさんを撮影する「夜景でおじさんを撮るマニア」など様々なマニアの方々が出展していた。

旅先にある顔はめパネル本体ではなく、顔をはめている人を後ろ側から撮る「顔はめ姿を自撮りするマニア」ブースのポストカードはつい買ってしまった。

他にも「ボロアパートポエムマニア」で売られていた、恋愛ポエム×築年数の古いアパートの写真の自主製作本も気づいたらバッグに入っていた。(※購入しています)

好きなものを好きなだけ愛する人たちの姿は、眩しく輝いていて、ちょっと羨ましい。

今日はアコースティックギターを弾いて、だんじりのライブ配信を見た。
私も何かに焦がれて、生きていきたいと思う。

56.毒展

昆虫図鑑や植物図鑑が好きな子どもだったし、小学5年生では自然科学教室に入っていた。

自然科学教室では月に1回、自然環境や科学技術に触れることで、生命を保全する心を養う活動を行う。
簡単に言えば、冬の石鎚山に登って雪の結晶を見たり、どこかの山に訪れて山菜を探すような体験型の理科の授業だ。

今話題の「毒展」に訪れた際、「ああ、自然科学教室で習ったかも」とぼんやり思い出した。

「毒展」は祝日とはいえ、かなり繁盛していた。
正直「毒とか好きなウチら マジ卍」という気持ちがなかったわけではないので、午前中の並びようを見て、「マジ前売り券買っておいてよかったね卍」であった。

大きなスズメバチやヘビの立体模型だけでなく、毒のある植物の説明や、珍しい毒鳥の標本などワクワクする展示が多数揃えられていた。

大阪での開催を心待ちにしていた理由の一つに、SNSで反響のあったアルコールの展示がある。

気をつけなはれや

この神経毒の説明書き!肝に銘じたい!

図鑑を持ったお母さんと、熱心な小さな娘さんの親子が真剣にキノコの説明を読んでいた。
他にもワンオペで3人の息子を連れたパパ。飽きる息子達。逃げる最年少児。追いかけるパパ。頑張れ!

あんなに得意だった虫が大人になるにつれて少しずつ駄目になっていくのが寂しいけれど、童心に戻った一日でした。

57.然美

大阪から京都は近い。電車も安い。
プチ日帰り旅行であれば、何回も京都に行ってしまう。

巷で情報を仕入れた「然美(さび)」という施設。
ここでは、日本茶やカクテルと創作菓子のペアリングのコースを楽しめる。

髪の毛を一つに束ねたお姉様が、お茶を一杯ずつ丁寧に淹れてくれる。
事前に私語禁止と伝えられていたので、感想を小声で話す。
なんかこれ授業中みたいだな。

茶室の作法を全く知らないので、温かいお茶を淹れるとき、先に湯飲みにお湯を入れて温める→流し台に流す作業に面食らってしまった。
途中よそ見をしていたので、(今どきは茶を捨てるんか?!)と思いましたがそんなわけないですよね。お湯でした。

4杯目の緑茶とジンのカクテルには、生の蕪がぶっ刺さっていた。
隣のお客さんと一緒に困っていたら、「食べられますよ」とお姉様が笑った。

にしても蕪大きない?

2月の夕方。窓の外は粉雪が舞っている。
毎月メニューが変わるらしいので、また秋くらいに食べてみたい。

58.たべっ子どうぶつPOP UP SHOP

ヴィレッジヴァンガード(略称ヴィレヴァン)で数か月間アルバイトをしていた時期があった。
松山ケンイチから全ての覇気を抜いたような店長と折り合いが悪くて辞めてしまったが、あの空間にはいくつになっても引き寄せられてしまう。

たべっ子どうぶつのお菓子やグッズは、ヴィレヴァンにも多く置いている。
10袋くらい入っているデカ箱を買うと、金持ちになった気分になるのだ。

ヴィレヴァンがプロデュースしているPOP UP SHOPが出る噂を聞きつけ、私は梅田に向かった。

店前で出迎えてくれる大きなライオンくん!
一番くじのラストワン賞でしか出なかったビスケットクッション!
その他数々のグッズにメロメロである。
ワシはここに住む。

メイク用にライオンくんの前髪クリップを買ったが、自分に萎えるのであまり鏡を見ないようにしている。
置いて眺めておくのが一番かわいい。QOL。


59.ライブ

社会人になって、PK shampoo、Ado、和ぬかのライブに行った。

サブスクがどんどん便利になって、Apple MusicやYoutubeで毎日音楽が聴けるようになった。
それでも、イヤホンを通して聴く声と、生で聞くアーティストの声は違う。

スケジュールを立てても延期や中止になってきた悲しみ、人前でライブができるようになった喜びを観客にぶつけるコロナ明けの歌。演奏。

勝手にエモ文章になってしまうのも許してくれ!

曲の合間で酒を飲むヤマトパンクス、不透明な箱で踊る本当に顔が見えないAdo、お好み焼きが3枚きちゃった和ぬかのMCが印象的でした。

今年は小林私のライブに行くので、数か月前からドキドキしている。
次はanoちゃん、ライブ当たってください。(3回戦全落ち)


60.加賀八幡起上り人形作り

旅行先としてオススメを挙げるなら、上位で石川県を推したい。

ブリ、白エビ、カニをはじめとする海産物のうまさ、兼六園や白米千枚田などの自然の観光地、そして金沢21世紀美術館やひがし茶屋街などのアートや街並み。

魅力に事欠かない場所だが、金沢市の希少伝統工芸に指定されている起き上がり小法師作りはとっても楽しいのだ。

絵付け体験といって、真っ白の起き上がり小法師の体に色を塗り、顔を描くことができる。

これまで2回ほど作成したが、1体目は山吹色で塗り、2体目は黄緑色にした。
だるまといえば朱色のイメージがあるが、自分の好きな色で塗ると愛着も湧いてくる。

守りたい

旅の思い出にもなるので、よかったらやってみてね。

旅先でポストカード、マグカップ、ぐい呑みを持ち帰ることが多いけど、みんなはどうだろう。

先日、サークルの後輩が車中泊47都道府県旅行を制覇していた。
実際に勧めた場所に行ってくれて照れ臭かったけど、毎日ストーリーに上がる写真が楽しみだったよ。

故郷じゃない、でもどこか懐かしい。
そんなお気に入りの土地が私も増えるといいな。

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