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eternal journeyを聴いて

はじめに

今回この記事を書こうと思った理由は
YuNiさんが先行で配信した
「DAYZ」、「キライ」を聴いていて
元気を貰っているのも、もちろん
ありますが、歌詞に対してとても
考えさせられるものがあったからです。
そして、 「journey」 旅をテーマにしている
ことが最大の決め手でもありました。
私自身、生きることを旅をしていると
捉えているからです。
考えたものをつらつら書いていくので
長文となりますので、御容赦ください。

1 DAYZ

 2021年5月14日にMVも公開された曲で
朝に聴くと、1日の始まりまたはなにかを
始めるのに、やる気に満ち溢れさせてくれる
ものになってます。
 小鳥の囀ずる声と共に前向きな歌詞から
始まり、ダイナミックな音と柔らかな音、
ノリノリになれるテンポが合わさり中毒性の
高い曲となっています。そしてMVの可愛さに
心が浄化される勢い…最後の笑顔に心をやられ
ました。というか観る度にやられてます…
そして思わず歌詞の
「Let's get going, super good day!」が
脳内で再生されちゃいますね。
加えて「balmy day」とあるように
穏やかで暖かな日を迎えられる素敵な曲です。
昨日よりも今日、今日よりも明日がいい日に
なることを願った曲だと思えます。

 ここで疑問に思ったのが、タイトルが
「DAYZ」とありますが、複数形なら「S」の
ところを「Z」としている部分ですね。
「Z」はアルファベットで最後に来る文字で
ありますが、安直に考えると、遊び心で
やったのかと思ってしまいますが、
何かしらを意味が籠められてないとおかしい。
ローマ字の最後であるように、終わりと
捉えるなら、今まで後ろ向きに考えてきた
心の中の自分自身を終わらせる意味。
ここで後ろ向きに考えてきたと
書きましたが、想像の範疇に過ぎません。
しかし終わらせる、決別とし、歌詞を
踏まえて考えるとなにかが填まるように思える。
最上位のものと捉えるなら、昨日よりも今日、
今日よりも明日、明日よりも明後日を
1番いい日にするんだ!という想いが
籠められたものかと考えます。
旅の始まりとして、1日の始まりとして
素晴らしいスタートが切れる。
そう思わせてくれます。

2 And Another

 シックな感じとテンポの早い調、
そして歌声が合わさり、1人で進む不安と
まだ見ぬ新たな世界への期待を感じさせる
曲と感じられました。
 1番の歌詞には

「綺麗な眼差し 叶えたい夢をみてる
 あの子の背中を そっと押そう」
歌詞より抜粋

とあり、「あの子」って誰と疑問に思いました。
すぐ浮かんだのが、「DAYZ」で出てきた二人
のうちの1人かと推測します。
タイトルである「And Another」は
訳すと「~と別の」です。
期待に満ち溢れる明日とは、
別な「DAYZ」とも捉えられますね。
互いに支え合う2人なら頑張れると
信じ、輝ける世界への羨望を感じられます。
互いに高めあって、更なる場所を目指し、
どんなに辛いことも支え合うことで
乗り越えられると信じているとも思えます。
しかし、2番の歌詞に入ると

「曇った鏡覗き込むぼやけた姿 私がいた
磨き続けるあの子みたいに 頑張れそうな気がした」
歌詞より抜粋

あの子の背中を押した子は、磨き続ける
もう1人の輝きによって影を落とし、
不安、焦燥に駆られているように
思えます。
そしてその後

「踏み出そうもっと先へ 1人でも大丈夫
 涙の跡さえ力になる 重なりあう思い」
歌詞より抜粋

「あの子」が背中を押してくれた子と別れ
涙さえも力に換えて、新たな決意と共に
背中を押してくれた子の想いも重ね
新たな場所へ向かっていく…
1人でも進んでいく、進まなければならない
と思うような使命感とも捉えられますし、
1人で目指す世界を照らすことへの不安も
感じられるような、決意に対して哀しさ、
寂しさも感じられる曲だと感じました。

3 夜と幽霊

 前の二曲と違った落ち着いたテンポが
とても印象的です。
 「And Another」にて背中を押してくれた
「あの子」の心情を綴った歌かと思いました。
聴いているうちに、決別するために放った言葉
に対する後悔か、あるいは別な「なにか」か。

「終わらない旅の途中 やがて消えていく
 足の感覚を 幽霊にたとえてみたんだ」
歌詞より抜粋

とあるようにタイトルへの答えが出ている
ものとなっていますね。
 たしかに休まずに進んでいると、一見
終わりがないように思えて、生きているのに
心が枯れたように「死んだように」思えて
「自分はなにをしてきたんだ」と
物思いに耽ることがあるので、
生きているなかで、共感できる部分があります。
歌詞の中で「溢れた幽霊」というものが
出てきますが、これは生きる目的を
見失っている人達を見ていて例えているとも
思えますし、現実でも「なにをするために
生まれたのか」「なにを今までに成し得てきたか」
なんて思う時もありますし、現実に対しても
誰にでも起こりうることを表現したものと
なっていますね。
 歌の終盤になると

「僕らいつでも言えない気持ちと
 募った不安を拗らせて傷つけ合ってる
 戻れないことはわかっていたんだ
 時計の針滲んだ」

 別れの言葉を放った時の気持ち、言った後の
気持ち、言った言葉と本当に言いたかった言葉は
本当にそうだったのかと自分に対して
問い掛けるように言い聞かせてるようにも
思えてきました。そして歌詞の最後は

「夜の街に消えていく ただ虚しさを連れたまま
 灰色になって 髑髏になって 
 この身体崩れそうさ きっとこのまま
 消えていくんだろう
 煌るネオンだけが僕を見つけた 夜と幽霊」
歌詞より抜粋

言った後の気持ちを綴ったような言葉、
そして光を与えてくれるのはネオンという
造られた光しか今は照らしてくれない哀しみが
込められた歌と感じられました。

自分1人で輝こうとする「私」
造られた光に照らされ、歩みを停めた「僕」
とも感じられます。

4 キライ

 2021年5月7日にMV化して、先行配信されて
いた曲となります。初めて聴いた時は曲調と歌詞に対して衝撃を受けたことが記憶に新しいですね。そして「キライ」という言葉に対して
深く考えるきっかけを作ってくれた曲でも
あります。
 このアルバム自体を物語として捉えるなら、
これは決別した「私」と「僕」が互いに言った
表面上の「キライ」を指しているとも考えら
れますし、ある方とやりとりで話した言い方を
するならば、今生きている現代へ警鐘とも
言える歌になっていると感じました。
 
 歌詞にて

「ありふれた日々の中に芽生えて、根を張る
 窺い知ることなどない意識の外側
 消えない消せない 癒えることはない
 ずっと深くに焼きついた」
歌詞より抜粋

 とあります。その前の歌詞にも「知らなかった
その傷はもう想像以上だ」とあります。
「キライ」という言葉を一度外に出してお互いに
ぶつけ合った結果、そして放ったことへの
後悔とも思えます。あるいは、「キライ」は、
見ていなかっただけで、心の中にずっとあって
認識したとも。
そして

「キライ、キライ」 綻んだ結びめから目を逸らして
「長い、長い」 果てのない道のりに身を委ねた
「キライ、キライ」 期待していた
溶けて無くなってしまえばいいな
「怖い、怖い」 色彩が奪われるようだ
歌詞より抜粋

「僕」が感じていたものが結び目から
「キライ」という形で出てきて、「私」にぶつけて
「私」が「僕」に言われたことへの買い言葉
だったのか、ずっと一緒にいられると
信じていた期待が「キライ」という言葉と共に
崩れていき、支えてくれていた光で彩られて
いたものがなくなるように思えました。
この後の歌詞でも「キライ」という言葉を
「言わない聞かない触りたくない」と拒絶
している風に思えます。そして抗う手段として
その言葉を口にしない、または言葉をその人へ
発しない選択を…

想像しただけで哀しさに涙が浮かんできます…
後悔先に立たずといいますが、
言ってしまったために感情の渦に呑まれそうに
なっているようで心が締めつけられます…
感情は前向きなものだけではないことに
気づけたとも捉えられます。
その後の歌詞で

向き合って気づいたありのままの景色
肯定も否定もない世界
それは何度でも何度でも繰り返し轟いて
心を塗りつぶしている
それは「大好き」や「愛してる」なんて
言葉じゃなくて
強く飲み込んだ痛み
「君が嫌い」

今まで向き合ってこなかった感情と
向き合うことで心の中、あるいは抱いていた
希望に満ちた世界と現実の「キライ」が
渦巻いた世界との温度差に気づいたとも
思えます。
1度黒い絵の具を彩った絵に落としたように
「キライ」がとれない、放ってしまった
がために、口を閉ざしても意味がないとも
思えます。そして最後にはなにかが割れるか
崩れ去る音が聴こえてこの曲は終わります。
 この曲がなぜ現代への警鐘とも言えると
言ったかと言うと、読んでいる人へ質問です。

あなたは面と向かって「キライ」と人に
言ってますか?

そう質問されても困る人もいると思いますが、
私個人としまして、今を生きる中で、生きてきた中で思っていることなので、問いかけました。
 成長する過程で小さい頃から「○○君きらーい」
「○○君のそんなところいやだ~」と正直に
発してきていたはずが大人になるにつれて
堪えることを覚えて言わなくなります。
しかし、言わなくなることと言えない状態は
違います。そもそも、人の心の中は誰にも
覗けないし、言葉や書いたり、行動で表して、
相手がその想いをくみ取って成立します。
信頼関係において言えない状態は、
相手のことを傷つけてしまわないか、または
自分自身を傷ついてしまわないか、あるいは
その両方だと思いますが、ことネット社会
では、見えないがゆえにその状態が生まれや
すいと私自身思っています。
時代が進むにつれて匿名性が高くなり、
より感情の機微が分かりにくくなっている
からですね。
 文字も手書きなら、一生懸命気持ちを籠めて
書いたものと感じたり、書きなぐっている感じ
なら「急いでたんだなぁ」と思いますが、それすら
データという決まった形なら、わからない。
伝えようとしなければ、わからない
のに、文明が進むにつれてさらに
わからなくなっていく…不思議なものです。

「キライ」と面と向かって普通は言わないですが、
互いを想って「ここがキライ」と言えるのは、
それだけその人の些細な動きを見ていて
「そういうところは見たくなかった、
 けれどよりその人を知ることができた。」
というその人を「好きだからこそ、見えている証
である。」と想いたい。

5 ユニークアビリティ

 「キライ」とうってかわって、リズミカルな
感じですが、こちらも今を生きるなかで、
興味深い歌詞、歌となっていました。
そして物語として、停まっていた「僕」、
「キライ」に苛まれる「私」がまた動きだすような、
ここからまた再スタートだと感じました。
出だしは

「流行(はやり)」の磁石 引き寄せられた
砂鉄のような君には
「キョウミアリマセン」
歌詞より抜粋

 ここの「君」とは、「もう十分だよ」と心の中で
囁くなにかか、その歌詞の後に出てくる
「セオリー」を唱う「なにか」と思いました。
 セオリーとは、合理的に考え方、
例えば、地図をみて「目的地に行くならここを
進んで、向こうに進むのが一番早く着くよね。」
と言うように、『ほとんどの人ならこれを「普通」は選ぶよね』と思うことですかね。
 旅をするなか、物事がうまくいくかと
考えたらそうでもないですし、
「これはいける」と確信したとしても、
思っていた結果にならないことも多々あります。
その後歌詞で「好きも嫌いも千差万別」とあり、
一人一人の好き嫌いは別々なのに、型に填めて
動こうとする「君(セオリー)」はいらないと
はね除けている様子で、とても好きです。
そして

マジョリティ マイノリティ どうだっていい
経験値 最大値 増やして 我が道進む
旅の途中さ 好き勝手向き合って 極めたい
ブームとかタイムとか なんだっていい
自分に素直でいたいの 突き詰めたいの
歌詞より抜粋

 この部分特に好きです。マジョリティとは
大多数のしめるもの、マイノリティは少数を
しめるものを意味し、
『自分が進む旅の中、好きなもの
に興味を示して、「これをやりたい」
と思うものにぶつかっていくんだ!』
と今までのなにかを脱ぎ去って
取り組もうとする意気込みすら感じます。

終盤に入ると

人波流されたくもなる 多けりゃ多いほど安心だし
だけど好き勝手極めたい
これが私の固有アアアアビリティ
歌詞より抜粋

 「皆が進んでるから、これは安心だろう」
そう思うときがあります。しかし、その安心は
なんの保証があって「安心」なんでしょうかね。
「そんな保証なんてありません」とまるで
注意してくれているかのような歌に
頬を叩かれた気分です。
 物語として「固有アアアアビリティ」
「他の人に似てる、同じだ」言われようとも
自分だけが持つこれが私の、私だけの才能
「よさ」を見つけたように思えます。
そして最後は

突き詰めたいの そろそろコンプですか?
見落としはないですか? 準備はできてますか?
完全攻略!限界突破まで 10 9 8 7 6 5 4321

と矢継ぎ早にカウントダウンして終わります。
旅をしていて、この場所でやりたいことは
やれたか、次へ向かう支度はできたか確認
しているようで、
「まだまだ旅は終わりじゃない、これからだ」
と今まで見てきた場所へ別れを告げるように
次の旅の場所には、どんなものがあるのか
わくわくして早く辿り着きたいと思うような
感じがとても好きです。

6 平坦人生活劇

 独特なリズムに、テンポ、歌声が合わさり、
また違った世界、情景を感じました。
旅の途中の目的地に向かってる休憩している
時を歌ってるとも思いました。
 最初は

でっかい空見上げて 空 見上げて
ここから飛び出して 羽ばたいて
坦々照らす ルラタッタッタ太陽と
見慣れた情景におはよう
歌詞より抜粋

とあります。ちょっと疲れた姿を歌ってる感じで
目的地に進んでるようだけど、変わらないような
景色に飽きているように感じました。
その後の歌詞で「同じスライムを仕留める日々さ」
と決まったことをして、繰り返す日々に
嫌気が差しているとも思いますね。
サビに入ると

でっかい世界 空見上げてここから飛び出して 羽ばたけば平坦人生活劇はバイバイバイ
歌詞より抜粋

とあります。旅をする中で自分に活をいれてる
ようですし、空を見上げて気持ちを入れ直してる
ようで、自然と前向きにしてくれるようでいいと
思いました。中盤にも感じたことですが、
頭の中で「動こうとしてるけど、踏み出せないでいる自分に焦燥を感じるけど、とりあえず現状維持をできてるから大丈夫」と安心と不安が混ざり
あっていることを表しているようです。

終盤に入ると

狭いはこの中でただ 暗がり溶け込み モヌケの殼
平常精神保つ日々 嫌ん嫌ん嫌ん ってそんなもん無理
金輪際 おやすみなさい

「嫌ん嫌ん嫌ん」が可愛すぎて心が持ちません…
あ、つい心境が…
 「金輪際」と言っているように、狭い今の
状態に別れを告げ、
歌詞の最後は「さあ飛び出せ!」と
「休憩は終わり!!」と言うように、
歌っていて活をいれてくれます。

「ユニークアビリティ」、「平坦人生活劇」と
2曲続けて、己を鼓舞するような、
奮い立たせようとする曲が続いたわけですが、
「私」と「僕」それぞれが新たに、旅へ
歩きだす姿を歌っていると感じました。
 「ユニークアビリティ」で、色彩を失ったように
思えてた「私」自身が自分の確固たる「アビリティ」を掴んで進もうとする様を描いた歌。
 「平坦人生活劇」では、歩みを停めていた「僕」が
停まっていた日々に「おやすみなさい」と別れ、
もう一度動きだそうとする姿を描いた歌のように
感じられました。

7 Dreamin' Dreamer

 遠くから近づいてくるように始まり、
これからまたなにか起こる予感を期待させて
くれる曲調がとても印象的でした。
最初は

I can get something glory
What you think'bout this story? ×2
始まりはもうこんな音 君との このストーリー
もう気付かないフリできない 叶えたい物語
歌詞より抜粋

訳すと
「私はなにか栄光を手にできる」
「この物語(旅)になにを思う?」ですかね。
一度別れた二人が再会し、別れてる間のことは
互いに知らない。「それでも会わなくちゃ」と
想いを胸に向かい合っているのかと思います。
その後歌詞で

「小さな距離と大きな躊躇い」

と出てきて、お互い面と向かっているけど、
どう切り出していいのか互いに躊躇っている
ようにも思えますね。
サビに入ると

君の全部を知りたいなんて言葉
僕たちは言えなくて 結局君に恋してる
思い 共に 歌に隠したまま
体温まで伝わる距離でも 感情を音に込めて
大丈夫書き起こした言葉 思いは五線譜に乗せて
歌詞より抜粋

 最後のサビ同じように流れて
まるで互いに歌に、五線譜に乗った想いを
何度も何度も確認しあうようで、
胸が一杯になりました。
というか書いててなんか泣きそうに
なってきました…

8 YuNiSoN

 シンプルな音から始まり、ここから
またスタートするんだと決意を新たに
踏み出すような曲で、膝をついてしまった時に
立ち上がらせてくれる曲だと思いました。
始まりは、

星も見えないこの場所で 道なき道を進んでいく
手探りだって ゆっくりだって 踏みしめていく
一人ぼっちじゃ諦めていた
でもキミとなら前へ進めた
手を取り合って どこまでだって 行ける気がした
歌詞より抜粋

 互いに思いを確認しあって、手探りでは
あるけれども「僕」と「私」がもう一度手を取り
合って、旅をする決意をした歌だと感じました。
その後の歌詞で

迷いや不安は消えないけれど
僕らが歩んだ軌跡を信じて
歌詞より抜粋

と続きます。「キライ」や「幽霊」のようなものは
どこまでも在り続けることを思っているかの
ような歌詞に思えて、励まし合っているようにも
思えてきます。

音を重ねて 呼吸を重ねて 紡いだメロディ
色褪せないで どこまでも響け
同じ世界で 同じ想いで 描いた未来へ
僕らのストーリーは どこまでも続くんだ
歌詞より抜粋

 サビに入ると互いに祈るように、願うように
歌声が響いてきて、涙が浮かびます。
僕ら(僕と私)のこれからの旅がまだまだ続く
ことを確信させてくれるような歌詞。そして
タイトルである「YuNiSoN」意味は
「YuNiさんとの斉唱」として
今聴いてる人も一緒に歌って欲しいとも
とれますし、「またよろしくね」と歌っている
ようで、どこまでも続く空へ向けて想いを
響かせている感じがたまりません。

9 ココロノック

 何気ない日常を謳ったような、緩やかで
心落ち着く暖かな歌声に荒んだ心が消えていく…
そんな曲です。
 『宇崎ちゃんは遊びたい!』のEDテーマで
以前から視聴していたため、この曲を入れた
理由は、最初なんなのかと思っていました。
しかし、聴いていくうちに、これは
「旅をテーマにしているからこそ入れたんだ」
タイトルがそうなので、当たり前ではある
のですが、改めてそう思わせてくれる曲だった
ということでこう書きました。
 始まりは

いたずらな言葉が 溢れるいつもの午後
退屈な毎日に風が吹いた
ありふれた世界で 君と過ごした時間は
当たり前じゃない気がした
何度だって 笑いあって 楽しい日々を重ね
胸の奥にしまい込んだ 想いを探すよ
歌詞より抜粋

と日常の中、「僕」と「私」が互いに日常は
大切なんだと想い、その後の歌詞でも
特別に想いあっていることが窺えるようで、
心が暖かくなります。
終盤

明るい陽射しのその裏で 
ホントのコト 隠れんぼしてる
いつかきっと見つけてね きっとね
歌詞より抜粋

と言うように終わります。
心の中は誰にも覗くことができないけど、
気持ちに気づいて欲しいという葛藤が
見え隠れする歌で「ココロノック」の
印象が変わりました。

10 光風声月

 「透明声彩」のような始まりが印象深く、
柔らかな歌声、そしてこれからも続いていく旅へ
向けて「まだまだ続くこと」を、どんどん世界へと
繋がっていく期待、まだ見ぬ世界へ想いを馳せ
ているような歌声が聴いているなかで心を希望
で満たしてくれる曲でした。
 始まりは

描きながら進む 芒洋とした道
無限の可能性 越えて あなたに出会った
歌詞より抜粋

となっていて、様々な可能性の中から
出会えたことへの感謝を謳い、これは聴いて
いる人への感謝ともとれますし、聴いていて
思わずにっこりとしてしまいました。
続いて

逡巡と思案 強くなれると信じて行こう
歌詞より抜粋

 何に対する逡巡、躊躇いで考え込んでいるのか
これは、「出会った」ことが本当によかったのか
迷っているのかなと思いました。それでもそんな
逡巡はやめて、信じることを選び、歌う決意を
歌に籠めたものとも思えました。
サビでも

星の数の存在でも あなたのために歌おう
心からの声を もっと響かせよう
螺旋状の渦の中で 失くしたくない感情
小さな光でも絶やさないように いつだって
歌詞より抜粋

どんなに離れていても、どんな時にも
この歌声が拡がるように、心に届くように
願いを籠めた歌声が響いてきました。
この「小さな光」がなんなのか、
YuNiさんが歌う声を「光」としているのか
正解はわからないですが、希望を願いを
繋いでいくことであることだと、
私は信じています。
最後は

溢れそうな想いを乗せて あの日の空に届けよう
向かい風 突き抜け ずっと響かせよう
果てない膨大な未来 こんなにも自由な世界
小さな光から繋がるから
歌詞より抜粋

と終わります。
 感情を歌に乗せて、「あの日の空」…
自分自身が誓いをたてた空へ、響かせようとする
想い。光り続ける限り、この世界は繋がり続ける
ことができることを信じる心を歌っていると
感じられました。また、これからも「私」と「僕」
の旅は続いていくことを暗喩したもののようで、
聴いていて、とても幸せな気持ちになりました。

終わりに

 私にとってこの「eternal journey」は、
現在を生きるなかで、思うことがある苦悩や
希望、大切なものを思い出させてくれる宝物
になりました。淡い光ではありますが、
YuNiさんが様々な世界へと旅する姿を
照らせるように祈りを捧げ続けます。

読んでくださり、ありがとうございました。




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