#047 『バカにされる』 娘に贈る99の言葉

私はバカにされるのが嫌いだ。
まぁ、みんなそうだろうけどね。

バカにされる笑いが一番反応してしまうかもしれない。

何でバカにするんだろう？と考える。
でも、私も誰かをバカにしているなと気づく。

お金持ちの人たちが、ちょっと下品にお金を使っているように見える動画をわざわざ見ている時の私は、完全にバカにした笑いをしている。

バカにされたくないくせに、人のことをバカにしている。
そんな、惨めで情けない自分に気付く。

人は、どんな時にバカにするんだろう？

相手を下に見たい時。
相手より上に自分を置きたい時。
相手が可哀想で、自分が可哀想じゃないと思いたい時。

人を見下し、バカにしてしまうのだろう。

バカにされたくないって思ってる気持ちがある限り、自分が人に優劣をつけている証拠。

自分の愚かさを思い知った。

本来は、人間に優劣はない。
優劣をつけて安心したい人間がいるだけだ。

自分が他の人より生きる価値があって、他の人より豊かに生きていると言い聞かせたいだけだ。そんな時にバカにした笑いをしてしまうのだろう。

改めて自分に問いたい。
この世の中にバカにできる人なんて存在するのだろうか。

自分も含めて、世の中にバカにしていい人なんて存在しない。
そんなあたりまえのことを忘れたくない。

人をバカにする人は弱いんだろうな。
私も、自分に集中している時には人をバカにしようとしない。
何かしらの不安を抱えて、人と比べて優劣を競っている時に、人をバカにしちゃうんだろうな。

私の場合、バカにする人って、私が心のどこかで羨ましいと思っている部分がある。自分では辿り着けない（辿り着かない）場所で楽しそうにしている姿は、憧れる要素も混ざっているもんな。

おそらく、私が一生見ることのない景色を見ている人たちを、何かしらの方法で見ることができるのは有り難いし、純粋に楽しみたいと思っている。

どっちが幸せとか、どっちが不幸とかは誰かが決めるんじゃない。自分が決めるのだから、自分が選ばなかった幸せを選んだ人を、ただ讃えたい。
私にない価値観や生きかたをリスペクトしたい。全ての人を尊敬して生きていきたい。

違う生き方をしている人をバカにしてるのはもったいない。
自分が見られなかった景色を代わりに経験してくれて、雰囲気を味あわせてくれるなんて、感謝しかない。

人をバカにしたくなった時は、自分の心に何かモヤついたものがあるかもしれないと、心と向き合うといい。

人にバカにされたくないと思った時は、自分の生き方に自信が持てなくて、承認されたくなった時かもしれないと、心に問おて欲しい。

人にバカにされようと、自分の生き方を貫けた時、はじめて自分軸を持てたことになると思う。

でもね、完璧なんて面白くないからね。
バカにされたら腹立てよう。
何くそって、頑張るエネルギーに変えちゃおう！

ただ、人をバカにすることはやっぱりカッコ悪いからしたくないと思う、私です。

2023.11.25
ばたち