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#061 『さじ加減』 娘に贈る99の言葉

年齢を重ねるごとに、自分の生きかたについて細かく調整している感じがしている。料理でいうと、最後の味の調整をしている段階だ。

味見をして、塩をひとつまみ入れるようなさじ加減で人生の味を整えようとしている。

自分の味が完成したら、あとは継ぎ足ししながら人生を送ることになるだろう。
そう考えると、ばたち秘伝のタレ(ばたちの人生の味)は完成間近なのかもしれない。

自分味は私にしか出せない。
だから自分味を作るレシピはどこにも存在しない。
自分で考え、自分で見つけるしかないのだ。

ずっと料理で例えちゃうんだけど、

30代までは、自分の味を作るにはどの調味料を入れるのか?自分の味ってなんなのか?を考えていた。

40代では、自分の味はだいたいこんな味、ってところまでは辿り着くけど、いつも微妙に味が変わって、「これぞ自分味!」ってところまではいかず、何度も何度も調合を変えては自分味を探していた。

50代になると、自分味に何を入れるかは決まってきて、あとはどの割合で入れるのがいいのかを、細かく整えている。
まさにさじ加減の調整をしている。

私は今もそんな感覚で、自分の人生の味[自分味]を作っている。

加減ってホント難しいよね。

入れすぎても濃くなりすぎて食べ続けることできないし、入れなさすぎると味気なくて食べてる気がしない。

人生も濃すぎると続かないし、薄すぎると味気ない人生に思って面白くない。

自分だけの絶妙なさじ加減を知っている人が人生を楽しんでる気がするよ。

さじ加減って、何度も何度も味見して調整していくよね。

人生も同じで、何度も何度も試してみて調整していくものなんじゃないかな。

これだ!ってものに出会えたら、人生楽しく生きることができそうだよね!


2023.12.9
ばたち


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