見出し画像

適切な伝え方とは?〜成長につながる問いかけコーチング#111〜

今日の問いは「適切な伝え方とは?」これについて考えていきましょう。
あなたは自分の思ったこと、考えていること、アイデア、これらを適切に伝えられていますか?そもそも「適切に伝える」とはどういうことなのでしょうか。

そもそもなぜこの問いを立てたのかからお話しします。
先日、久々にリアルで糸井重里さんと打ち合わせをする機会があり、ほぼ日の新しい神田のオフィスに行ってたくさん話をしてきました。

話の中で、糸井さんもどなたからか聞いた話だと言って共有してくれたんですが「今、結論から話すことが流行ってるけど、これによって全くつまんなくなった」と。まさにそうだなと思いました。

私も仕事上、人に話をすることが多いですが、最近では報告をするとき・ディスカッションするとき、まず結論から話すことが大事だと言われています。でもそれを聞いて、確かに結論から一言で話されたらあとの話は聞かなくてもいいんじゃないかということで二人で合意したんですね。

実際伝え方のスキルのノウハウは世にあふれていますし、これはこれで非常に大切なことで、伝えるリテラシーが上がることで仕事の効率も上がり、結果仕事の精度も上がっていくでしょう。そこでできた余白の時間で新たなことができるのも間違いないです。でも、結論から話すことでストーリーがなくなってしまうんですね。

そうすると「最後はどうなるんだろう」という話のプロセスを楽しむことが失われていきます。私はこれを思考の旅と例えることもありますが、思考しながらあっち行ったりこっち行ったり、自分の思考が揺れ動いていく様子を感じること自体が思考の楽しみなんじゃないかなと思っています。

本屋に行ってたくさんの伝え方のスキル本を探してみるのも良いですが、やはり自分の中での「適切な伝え方」の定義を決めることが大事なのではないかと改めて思います。もちろん話が長すぎるのもエコではないし、ヘルシーではないですね。聞いてる人にとっては「早く言ってほしい」とか「何が言いたいのかわからなくて支離滅裂だ」と思うこともあります。かと言って本当に一言でまとめてしまうと、その中に含まれるちょっとしたニュアンスやストーリーが見えなくなってしまいます。もちろん結論から話すこともストーリーや文脈に紐づいているのですが、見えづらくなりますね。

私にとって適切に伝えるとは、と考えてみましたが私の場合は噛まないことが大事だなと改めて思いました(笑)どうしても噛みまくるんですよね。これをトレーニングしないと、どんなにストーリーがうまくいっても大事なところで相手に聞きづらさを感じさせ、不快な気持ちを与えてしまっては全く意味がないなと。このVoicyでも少しはしゃべり手としてのレベルを上げていきたいですね。

改めて、適切な伝え方とはテクニカルな部分もありますが、ストーリーを創り上げるというような戦略的な部分もあるのだと感じます。自分にとっての適切な伝え方を見つけていってほしいですね。

※ 本記事は、中竹竜二Voicyチャンネル『成長につながる問いかけコーチング』より、内容を再編集し、記事化したものです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?