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勝ち続ける人や組織の特徴とは?〜成長につながる問いかけコーチング#118

今日の問いは「勝ち続ける人や組織の特徴とは?」
あなたはこの問いを聞いてどんな答えを思い浮かべますか?あなたは勝ち続けている人、勝ち続けている組織というと、どんな人や組織をイメージするでしょうか?

今日のこの問いは、先週のVoicy FES'21での北野唯我さんとの対談から浮かんだ問いです。

(↑Voicy FES アーカイブはこちらから視聴購入できます。)

北野さんとのセッションのテーマは、「個人と組織の未来」ということで、それにまつわる色々な話をさせていただきました。北野さんとはまだ面識がなく今回が初めての対談でしたが、オンラインとはいえ、非常にテンポの良い対話ができ、私自身もたくさんの学びがありました。

私の本もかなり読んでいただいていて、その中からもたくさん質問をいただきました。私も北野さんの著書『天才を殺す凡人』を読ませていただきましたが、これが非常に面白く、組織文化にも言及している本でした。

なぜ天才は組織の中で潰されていくのか?その理由は、組織が大きくなるにつれて天才が持っている創造性を、凡人が持っている共感性や秀才が持っている再現性が関係しているという論理を、非常にわかりやすく解説している本です。

突出した天才が、いかにその能力を発揮し切れないままに組織に潰されていくかという非常にドキッとするような内容で、日本では特にこの文化はよくあるのではないかと思います。

北野さんは物事を抽象化して整理する能力がかなり高いですね。私自身も、この本を読んで、組織文化を専門とする身として、この考え方もうまく自分自身の一つの武器にしながら仕事をしたいなと思いましたね。

話は戻って、対談の中で「勝ち続けている人や組織は何が違うのか?」という問いが立ちました。これに対して北野さんはさまざまな事例を出してくれましたが、その一つとして横綱の例がありました。横綱は勝っているときこそ、そこから新しい学びを得て、勝っているうちに変化を起こしていくそうなんです。

他にも人ではなく組織の事例として、伊勢神宮が20年に1度行う式年遷宮の例をあげてくれました。2000年の長い歴史を持つ伊勢神宮では、100年・200年といった長い視点で物事を考えているからこそ20年のスパンで建物を更新していくという話でした。

実際、私自身もウィイングカルチャーの研究の中でさまざまな組織を見てきましたが、勝っているとき・うまくいっているときにこそ、自分たちをちゃんと変えていくという組織が多かったように思います。チェスの名人や将棋の達人にも同じ特徴があると言われていますね。

「勝って兜の緒を締めよ」という謙虚さを表すことわざもありますが、勝ったからいいというのではなく、勝ったときにでも改善点は必ずあるのではないかと見出していく探究心を持つことが勝ち続ける人や組織の特徴ではないかと思います。

ただ、この特徴には正解がないんですよね。これといった正しい正解はないので、あなたが最も取り入れやすいエッセンスを手に入れて欲しいなとも思います。

勝ち続ける強さの秘訣。これまでも何度か言及してきましたが、やっぱり大事なのはきちんと振り返って、自ら先に変化を起こしていくこと。受け身で変えられるのではなく、自ら変えていくという一歩先のアクションをとっていくことも、勝ち続けるための人や組織の特徴ではないでしょうか。

※ 本記事は、中竹竜二Voicyチャンネル『成長につながる問いかけコーチング』より、内容を再編集し、記事化したものです。


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