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決断のポイントとは?〜成長につながる問いかけコーチング#24〜

※ 中竹竜二Voicyチャンネル『成長につながる問いかけコーチング』より、内容を再編集しています。

決断に必要な5つのステップ

前回は「判断」と「決断」の違いについてお話ししました。今回は「決断」について考えていきましょう。

最近あなたは何か決断しましたか?その決断は、どのようにしましたか?ちょっと思い出してみてください。「決断」というと、人生の重要な局面における大きな決断を想像するかもしれません。でも、実は日常においても小さな決断をたくさんしています。例えば、朝起きて「今日はどの服を着ようかな?」と考えたり「朝ごはんは何を食べよう?」「どの仕事から取りかかろうかな?」。これらを決めていくことも、全て決断です。

一方、仕事では「どの企画に投資しようか」「今期はどんな戦略を描いていこうか」など大きな決断を迫られることが多くあります。特に役職の高い人ほど、そういった決断をする場面が多いでしょう。そして、その決断はストレスやプレッシャーも大きいし、もしくは逆にワクワク度も高いかもしれません。

以前『判断と決断』という本を出版しました。私がこの二つを切り分けて考えるまでに、たくさんの失敗もしてきました。ずっと悩み続けていたテーマです。そこで見つかったのは「決断には正解がない」ということ。決断をするときには、「何が正しいか」という考えは捨てることが大きなポイントです。

では決断には何が大事なのか?というと、素早く、力強く、腹を決めることです。とはいえ、気合いの話ではありません。
今日は、決断するための簡単なステップをご紹介します。

1. 目的と目標を整理する

そもそも決める目的は何でしょう?日常の小さな決断をするとき、あまり目的や目標は考えませんね。しかし、その目的をあえて言葉にし整理してみましょう。すると、それによって基準が明確になります。なぜ決断しようとしているのか、決断したあとはどうなっていると良いのか、改めて考えてみてください。

2. 決め方を決める

次に、決め方を決めましょう。直感で決めるのか、メリットデメリットを整理し、よりメリットがある方を選ぶのか、もしくはデメリットが少ない方を選ぶのか。他にも自分で決めるのか、人に決めてもらうのかという視点もあります。グループ、チームなど組織単位で決断を求められているとき、多数決で決めるのか、誰か一人に委ねるのか、満場一致で決めるのか、議論して決めるのか。この場合、決め方を決めることは重要なステップです。

決めるとなると、どうしてもロジカルに考えてしまいがちですが、日常の決断は無意識や直感でしていることが多いです。日常では、あまり決断の振り返りまですることはないでしょう。しかし、簡単にでもいいので振り返ってみると、これまでの決断の納得感や傾向もわかってくるので、それをもとに決め方を決めてみるのも良いでしょう。

3. 選択肢を明確にする

目的・目標を整理し、決め方を決めたあとは、どんな選択肢があるのか明確にしましょう。これを明確にしておかないと、自分が何と何で迷っているのか分からなくなることがあります。
よく、「これをやるべきなのか、そうでないのか」と二つの選択肢で迷うことがありますが、意外とその他にも選択肢はあるかもしれません。また、二つの中から一つを決断したときと、百ある中から一つを決断したときでは、腹落ち具合も違ってきます。ぜひ、一度選択肢を改めて考え直してみてください。

4. 決断

ここまで来たら、次は決断です。何度も言いますが、決断は正しさよりも強さが重要です。決断は未来に対して行う行為です。決断する時点では正解は誰にもわかりません。

5. コミットメント

最後に一番重要なのは、コミットメントです。覚悟とも言えるでしょう。決断に正しさはありませんが、下した決断を正しくすることは可能です。自分の決断を信じ、前へ進む。見えない未来に、勇気を持って一歩踏み出してみましょう。
日常的にする小さな決断一つひとつに覚悟を持つことはあまりないかもしれません。しかし、自分の決断力を高めるためにも、意識してみると良いでしょう。

ということで、みなさん今日は何を決断しますか?どのように決めますか?そんなことを考えながら一日を過ごしてみてください。それでは今日も頑張りましょう!

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