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あなたの「成功」パターンはありますか?〜成長につながる問いかけコーチング#21〜

※ Voicyチャンネル『成長につながる問いかけコーチング』より、内容を再編集したものです。

再現可能な成功パターンを見つけ出そう

以前、「成長」と「成功」の違いについてお話ししましたが、今日は「成功(Success)のパターン」についてお話しします。「あなたの『成功』パターンはありますか?」と問いかけていますが、これは私自身への問いかけでもあります。

仕事、スポーツなど、いかなる場面においても人が「成功したい」と思うのは当然のことです。これを聴いているみなさんは、日常の仕事の中で、「これはやるぞ!」と決めたものがどういうときに成功するのか、そのパターンは自分の中にありますか?また、そのパターンを見抜こうと日々意識していますか?

成功パターン」とは、努力して出した良い結果のプロセスから、そのエッセンスを抜き取り、再現性あるものにしていくことです。スポーツを想像するとわかりやすいかもしれません。
日本代表が初めて南アフリカ代表に勝利した2015年のラグビーワールドカップ、五郎丸選手のゴールキックポーズが有名になりました。両手を揃え、ボールを見つめるこの「ルーティン」は世界中の人を魅了しましたが、これは学生時代から磨き上げてきた、彼の「成功パターン」です。このルーティンを行うことで、自分の最高のパフォーマンスの再現性を高めているのです。何度も何度も練習し、実践を重ねることで作り出した成功パターンです。

私は様々な講演やセミナーの依頼をよく受けますが、そこにも成功パターンはあります。ルーティンのように必ず行う動作のようなものはありませんが、私の場合はポジティブなマインドを持つこと、そして自分を客観視できるよう自分自身をセットアップすることです。
講演やセミナーに呼ばれる場合、特に企業内研修などでは、嫌々参加される方も多いです。業務が忙しい中研修に参加させられ「今は研修なんてやっている場合じゃないんだ」という心持ちの方もたくさんいます。そういう場面であっても、せっかくこの機会をいただいたのだから、と私自身ポジティブに考えるようにしています。研修の中で参加者が心地悪く感じる質問もするものの、結果的には「成長のための良い時間だった」と言ってもらえるよう、私自身が楽しみ、笑顔で行えるようにマインドをセットします。これも、実践を積み重ねることで見えた成功パターンです。

一方、当然ですが失敗パターンもあります。先ほど言ったように、研修ではポジティブに参加される方ばかりではありません。お手並み拝見というような感じで参加される方もいます。そんな中、私からは嫌な質問を投げかけなくてはなりません。その役割を忘れて「良いことを言おう」としてしまうと失敗することが多いです。

自分の成功パターン、失敗パターンを見つけるために一番いい方法は、自己評価をすることです。自分なりに点数をつけ、その点数が高いときはどんなパターンか、低いときはどんなパターンかを整理すると良いでしょう。
また、同じような仕事に対して点数付けするのも良いですが、違った種類の場面でもそのパターンが適用できないかを比較するのも大事です。私でいうと、ビジネスパーソンを対象としたセミナーや研修とスポーツコーチを対象としたセミナーや研修、それぞれに共通するパターンがあるのかということです。また、人を相手に話す仕事が多いので、目の前に相手がいる・いないに関わらず、自分が心地よく話すためにはどんなパターンが成功パターンなのかなどを考えています。

このvoicyに関しては、まだ成功パターンは見つかっていません(笑)。今は座って話して録音していますが、立って話した方が良いのか?また、録音する環境は早朝の自宅からですが、他の時間帯の方が話しやすいのか?など、まだまだ成功パターンを探っていきたいと思っています。みなさんもぜひ、自分のパフォーマンスにおける成功パターンを見つけてみてください。意外と、自分だけでは気づけず、他者からフィードバックをもらうことで気づくこともあるかもしれません。

今日の問いは「みなさん、自分の成功パターンはありますか?」です。それでは、今日も一日がんばっていきましょう!

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