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#スポーツを止めるな2020〜成長につながる問いかけコーチング#7〜

※ Voicyチャンネル『成長につながる問いかけコーチング』より、音声記事を文字化し、再編集したものです。

今日は「#スポーツを止めるな2020」についてお話ししたいと思います。
先日このテーマで、プロ野球界から古田敦也さん、バスケットボール界から東野智弥さん、ラグビー界から野澤武史さんという3人のパネリストを招いて、オンラインイベントを開催させていただきました。

5月末に行われた第一回のテーマは「高校生の進路」。今、スポーツのいろいろな大会がなくなり、高校生の活躍の場がなく、高校生も大学のリクルーターも困っている状況の中、ラグビー界では野澤さんを中心に「#ラグビーを止めるな」という活動が始まりました。高校生が自分のプレーを動画にまとめて発信し、大学のリクルーターはそれを見てコンタクトを取るというような活動です。これがいろいろなメディアで取り上げられ、「#ラグビーを止めるな」の活動は、スポーツ全体を巻き込んだ「#スポーツを止めるな」という活動に発展したわけです。

第二回目として行われた先日のイベントは、そもそも選手の可能性はどんな場面から見出すのかというのがテーマでした。おそらく自分のプレーをアップしている選手たちも、いろいろな人に見てもらいたいと思いながらも、どういう観点でリクルーターや大人は自分のプレーを見ているのかわからない。ゲストのお三方には、そういった観点から話をしてもらいました。

私も冒頭で挨拶させてもらいました。スポーツ以外にも音楽やアートなどコロナによって停滞している活動は色々あります。その中にはオンラインでの活動を開始しているものも様々あり、その活動の大切さをみなさん感じています。私の希望としては、「#ラグビーを止めるな」からいろいろな競技に派生し、スポーツ全体の活動となったように、スポーツから音楽やアートを巻き込み、「#〜を止めるな」活動のムーブメントが起こればいいなと思っています。それぞれの分野にそれぞれの特色があるので、「#スポーツを止めるな」の活動が他の活動の見本となるような、ちょっとしたアイデアを引き出すきっかけになればいいなと思いました。

非常に面白かったのは、競技によって選手たちのSNSの使い方や、キャリアを上げていくプロセスの違いがあることでした。当然野球は日本で最も人気のあるスポーツですが、だからこそ高野連、アマとプロなど組織の壁が多くあり、一概にSNSを使って協力し合うことができないというのが実情でした。実際、どの業界でもトップというのはイノベーションを起こしにくいことが多いです。トップなので現状を変えなくてもいいというような雰囲気がどうしても付きまといます。ラグビーはというと、メジャースポーツに入るか入らないかのようなスポーツ。だからこそ選手の獲得、競技の存続、プレーの機会については圧倒的に不利な状況にあり、こういった活動が生まれ安かったのかと思います。ですが、そういったことをきっかけに、メジャーなスポーツにもに影響を与えていくのは良いことだと思いました。

古田さんの話で印象的だったのは海外で活躍する日本人の話です。イチロー選手や大谷選手、野球でいうとわかりやすいですよね。ついつい誰もがラグビーの世界を知っているかのように、ラグビー選手の名前をあげてしまいがちですが、2019年のワールドカップでたくさんの選手が有名になったとはいえ、一般の人にとってはまだまだマイナーですよね。だけどやっぱりイチロー選手、大谷選手、松井選手などは名前をきくと誰でもパッとイメージがつきます。

世界で活躍する野球選手、例えばイチロー選手も日本にいたときは、「振り子打法」というフォームを確立して結果を出していたにも関わらず、メジャーにいってからは、これは通用しないとフォームを変え、そこからまた記録を叩き出した。大谷選手も日本にいたときの型を捨てて、メジャーでは新しい型にチャレンジした。自分が長く活動し、生き抜いていくためには変えない部分もあるけど、時代や変化に適応していくことも大切だということをすごく強調していました。

バスケ界でいうと八村塁選手。日本から行った当初は全く英語が喋れなかったらしいですが、しばらくして活動が認められた後、英語でスピーチし、アメリカのメディアを驚かせた。今自分に足りないけど、今後必要なものを見極めて克服していく力が選手に求められているのかな。細かいスキルも必要ですけど、適応して変えていく力、恐れを持ちつつも、勇気を持って変えていくことにチャレンジしていく姿勢が非常に大事だと思いました。

「#スポーツを止めるな」活動も放っておくと、いろいろなスポーツが衰退していくでしょう。「#〜を止めるな」活動は抽象度を高くして見ると、新たな変化を起こし、適応していく活動なんだと思います。このイベントは非常に示唆に富んだパネルディスカッションだったので、まだ聞いていない方もYoutubeのアーカイブで見ていただけると嬉しいです。
それでは、今日もがんばっていきましょう!


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