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先細りの人材とは?〜成長につながる問いかけコーチング#119

今日の問いは「先細りの人材とは?」。
よく逆の意味の「先太り型」や「大器晩成型」の人材の特徴については研究されていますが、今日は「先細り」に焦点を当ててみましょう。

学生時代とても優秀で人気者だった人が、年を重ねるごとになんだか普通の人になっていき、評価もあまり高くない。逆に、若い頃は競争舞台に立ってもなかなか結果を出せなかった人が、社会人になって大活躍している。みなさんの周りにもそんな方はいませんでしたか?はたしてこの違いはどこにあるのでしょう。そして、みなさんは先細り人材なのか、先太り人材なのか、どちらに当てはまるでしょう。

私自身、様々な企業で昇格試験制度の設計や支援をしていますが、大体みなさん何らかの役職を得るための努力は凄まじいものがありますが、実際に手にしてしまうと、その後も継続して活躍し続けられるかというと、そうではない人も少なくありません。

では先細り人材の特徴とはどんなものが挙げられるでしょうか?みなさんも想像してみてください。どんな特徴が思い浮かびますか?

この問いかけコーチングでは答えを提示はしませんが、ひとつ傾向として言えるのは、過度に完璧主義な人というのは先細りになりがちだということです。

完璧主義な人は若年期に活躍し、そこから下降気味になるという傾向があります。それはなぜでしょう?自分に厳しく、優秀で、努力していた人が先細りしてしまう。

ひとつ理由としてあげるとすれば、年を重ねるほど、物事を完璧にこなすためには高いレベルが必要となっていきますが、自分自身が完璧ではないことを受け入れられないと、なかなかゴールにたどり着けません。

完璧にはできないことを受け入れ、自分の足りなさや無知を知ること、それを自分の弱点として、またそれを伸びしろとして捉えられるかどうかが、先細り・先太りの大きな分かれ道になるでしょう。

もちろんこれだけが唯一の正しい答えではありませんが、自分がこれから先細っていくのか先太っていけるのか、自分の能力をどれだけ開花できそうか、自分に当てはめて考えてみてください。残念ながら能力は高いのに先細っていってしまう人はいます。ミスを許さず、物事の曖昧さを許さない。きっちりやらないと気が済まないという人こそ先細り人材のひとつの特徴だとも言われてます。

人生100年時代、どんな人も先細っていくのは寂しいですよね。
常に学び続け、先太っていけるような人材になっていきましょう。

※ 本記事は、中竹竜二Voicyチャンネル『成長につながる問いかけコーチング』より、内容を再編集し、記事化したものです。


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