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人を成長させる「ゆかし」とは?〜成長につながる問いかけコーチング#102

今日の問いは、以前『ウィニングカルチャー』の出版記念で対談させていただいたレオス・キャピタルワークスの藤野社長との対話で出てきた「ゆかし」という言葉についてです。人や組織を成長させる「ゆかし」とはなんでしょう。あなたは「ゆかし」という言葉を聞いたことがありますか?

ひふみ投信で有名なレオス・キャピタルワークスの藤野さんは、経営者でありながら、ご自身も投資家として活躍されています。私も数年前からお付き合いをさせていただいていますが、藤野さんは本当に学びへの興味関心が高い方なんですね。私よりも年上ですが、まだまだ学びに対して貪欲です。

そこで、「なんでそんなに学びに貪欲なんですか?」と聞いてみたわけです。すると藤野さんから「『ゆかし』という言葉が軸にあると思う」と答えが返ってきました。「ゆかし」とは古語で、「見たい。聞きたい。知りたい。」という意味。いわゆる好奇心の原点ですね。心が惹かれたりするものも「ゆかし」と表現するそうです。

これは藤野さんともすごく共感した点なんですが、私も学びに対する好奇心がすごく強い。何か一つのことを知ると、知ったら知った分だけまた知らないことが増えていき、そのさきにあるものをもっと知りたくなっていく。知らないことを知っていくうちに「ゆかし」な気持ちがどんどん爆発していく。その連鎖なんですね。

藤野さんは投資先の経営者と話し、自分の知らない色々なストーリーを聞くことが「ゆかし」を発動させるきっかけになっていると言います。例えばコンドームを作っている会社。当然ですが真面目にものづくりをしているわけですよ。藤野さんも投資家として開発にどんな思いを持っているのか聞くわけです。当然使う側としては知っていても、作る側にはなったことはないので、その裏にあるストーリーを聞くことでどんどん製品へのリスペクトや敬意が生まれてくると。

当たり前ですが、私たちの身の回りのものも必ずそれを作っている誰かがいるわけですよね。そして見えないストーリーがそこにはたくさんあります。例えばパソコンだとしたら、そのパソコンの中にある部品にも一つ一つのストーリーがあります。その部品はどうやって作られ、誰によって運ばれ、どうやってつなげられているのだろうか?こうして一つ一つに関わる人の顔を思い浮かべながら見ていくと、さらに「ゆかし」が発動してきますね。

この「ゆかし」という言葉。その好奇心から人は学習し、成長していくのだと改めて気付かされました。あなたが「ゆかし」と思うことは何でしょう?ぜひ好奇心を持って、学びを連鎖させていきましょう。

※ 本記事は、中竹竜二Voicyチャンネル『成長につながる問いかけコーチング』より、内容を再編集し、記事化したものです。


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