学祭音源審査
70バンドエントリー(うち自分のバンドは6)、合格20。審査員にも選出された人生初の学祭音源審査。結果は惨敗に終わった。
眠気や体の痛み、ストレスなどと必死に闘いながら、70の音源を聴き終えた時には、手応えは全くと言ってもよいほどなかった。結果を聞いて、まぁそうだよなといった具合で済んだ。
唯一のボーカルエントリーでガチバンでもあった星野源の音源が、序盤3曲目に流れた時にはすっかり絶望した。審査員にとって基準が定まっていない中で来てしまって、これはもうダメだろうなという感じだった。
全体的に微妙な順番で自分のバンドの音源が回ってきたし、実際音源も印象に残るようなものじゃないなという感じで、本当に手応えなしでもはや落ち込みもしない。
とはいえ、ほとんどの他の審査員はなにかしらのバンドで合格を掴み取っているわけで、結果発表後の微妙な賑やかな感じに狼狽え、タイミングを見計らいつつなにも残さず1人で帰ってきてしまった。
6バンド中4つは自分以外全員先輩という構図で、練習で音源を録る時にはそれなりのプレッシャーやストレスを感じていた。立場的にも、なんとなく自分のせいで受からなかったのではないかという申し訳なさもあり、合わせる顔もないので誰とも話すことなくさっさと帰ってきたわけだ。
思えば、一人暮らしを始めた目的の1つとして、学祭の練習に力を注ぐためというのがあった。学祭期間は外部のスタジオに入るのが当然とされていながら、終電が早いというので迷惑をかけたくはなかったのだった。実際、5バンドで外スタに入り、ほとんどが深夜練であった。
星野源なんかは 0:30-5:30 というなんとも青春シックな練習時間で、その日は授業が1限からあったり、ゼミもあったり、夜には味スタに行く予定もあったりして、朝マックもキメたところでその日はまぁ忘れられない1日になった。眠気や疲れと闘い、ハイになりながらも、何度も録り直して朝の5時にようやく(最終的に提出した)音源が録れた時の達成感は容易に言葉には表すことができまい。ものすごく気持ちよかった。
そんな星野源の音源は順番にも恵まれず、あえなく惨敗となったわけだが、あの瞬間を共にしてくださった偉大な先輩方には感謝してもし切れない。そもそも、星野源なんて歌はもちろん楽器陣が難しすぎるから、バンドを組むことができるなんて思ってもみなかった。積極的に話を持ちかけてくださった先輩方には感謝してもし切れない(2度目)。
なんだか、悔しくないと言えば嘘になるが、どうも涙が出てくるほどの感情の起伏はない。この2、3週間、寝る間を惜しんで練習に励んだし、その間に色々なこともあったりしたのに、もはや何も感じない。それほど自分は限界だったのだろう。合格できなかったわけだから、しばらくは練習漬けの日常からは解放される。軽音のモチベはもうほぼ皆無だが、これからはゆったり過ごしつつ、両立し切れてなかったゼミの練習や課題に勤しみたい。自炊も再開させたい。さっさと切り替えて、生きていきましょうや。いやはや、よくがんばりました。
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