【連載小説②】1979年初夏、ドーの話。/ DOE DEER, WHAT’S THE MATTER??
作:結友
前作はコチラ。
4. フラッシュバックのお時間です
12時間前。コズモの(母の)家、地下室。
「…いいのか?」ドーが聞いた。
「ああ」
「別に、説明なんてなくてもいいんだぜ。言われなくても試す気満々だからな」
ドーは片方の眉毛をつりあげて、コズモの手のひらで転がっている2つの錠剤をじっと観察した。
2人は地下室のソファーに並んで座っていた。正面のテーブルにはピザの食べかすと段ボール箱、ビールの瓶、ボードゲームと文字のたくさん書いてある紙切れが散らばっている