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豪 6月失業率

オーストラリア準備銀行(RBA)は、7月5日の金融政策決定会合の声明で「将来の金利引き上げの規模とタイミングは、入ってくるデータとインフレと労働市場の見通しに関する理事会の評価によって導かれるだろう」と指摘しています。

22年第2四半期のインフレ率は7月27日に発表されますが、それまでの間、今回の雇用統計の結果はRBAがこのサイクルを開始した25bpの引き上げに戻ることはできず、50bp以上の引き上げを検討する必要があるかもしれないことを示唆しています。

失業率とインフレ率

今月は、失業率の低下が予想されていました。これまでの最低値は3.8%でしたので、今回の3.5%への低下は豪の労働市場が驚くほどタイトであると見えます。

雇用でも予想を上回る増加を記録しました。
88,400人の雇用増加は、主にフルタイム雇用(52,900人)によるもので、パートタイム雇用(35,500人増)よりも可処分所得に大きな影響を与えることを意味します。
しかし、パートタイム雇用はフルタイム雇用に転換することが多いので、賃金の伸びやインフレの見通しとの関連性を排除しているわけではありません。

失業者数の減少は、フルタイム雇用の増加を反映しており、54,300人減少しています。
そして、労働力人口は34,100人増加しており、失業率の分母(労働力人口に占める失業者数の割合)の減少が原因とは言い切れません。

前回のRBAの利上げ決定は、25bpの利上げと50bpの利上げを選択するもので、RBAは50bpを選択しました。
しかし、近々発表されるインフレ率の数字を前に、また、今月末のFRBによる100bp引き上げを念頭に、次の会合は50bpと75bpのどちらかを選択することになるかもしれません。

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