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【君が拾い集めてくれた宝物】

昨日が長男のこども園登園の最後の日でした。

次男はさらに3年間お世話になるけれど、
兄弟二人で一緒に通うのももう残りわずかかと思うと
なんだか愛おしくて、いつもは自転車で5分のところを、
この数ヶ月は帰り道はできるだけ歩いて帰っていました。

昨日最後のお迎えに行ったら、
彼がニコニコ笑顔で

「はい!ママにメダル!ママ6年間がんばったから。」

と折り紙で作ったメダルを首にかけてくれました。

「ママの大事な宝物が増えたよ。ありがとうね」

と受け取りました。

3歳くらいの頃だったかな、お友だちが、

「⚪︎⚪︎くんてさー、キラキラしたものが好きだよねー」

と話してくれたことがありました。

ん?そうなの?

「だってさ、いつもキラキラ集めてるよー」

ああ、そうか、
と気づいたことがありました。

あるとき、公園を散歩していたら、
キラキラしたセロハンの切れはしを彼が見つけて
私に渡してくれたことがありました。

「わー!きれいだねえ!ありがとう。」

と私がよろこんでいる姿を見て、
”ママはキラキラしたものが好きなんだ!”
と思ったんだろうな。

以来、園のお制作で使ったキラキラした素材が
床に落ちているのを見つけては、
そっとポケットに忍ばせ、帰宅するなり、

「ママ、はい!キラキラ!」

と私に渡してくれるようになりました。

その時の嬉しそうな顔といったら。

そしていつしか私はジップロックに
「ままのたからもの」と書いて、
彼がくれた宝物を入れるようになりました。

ズボンのポケットに入れたまま洗濯をしてしまい、
キラキラが無くなった時にはもう大変。

「ままのたからものだったのにいい!!!」と
30分近く泣きづつけたこともありました。

気がついたら、彼が私に渡してくれた宝物は、
宝物ぶくろから溢れるくらいになりました。


登園最終日。

朝は春の大嵐。
そして、嵐が過ぎ去った後は、
雲一つなく晴れて、春の陽気。

こども園に通い続けた6年間。

季節がめぐる中、
お空の天気も、心の中の天気も、
大嵐の時も、ぽかぽか陽気の時も、
どんな時も毎日一緒に通ったね。

この6年間は、ただただ
あふれるくらいの宝物で満ちていました。

たくさんの宝物を、ありがとうね。

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