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影を独立させて、彩色の試行錯誤

新年明けましておめでとうございます。Team:Clutch のかめです。
今年も創作を続けていきますので、よろしくおねがいします。

さて、本題に入る前に。

なんと DEEMO の続編がリリースされてました。おめでとうございます!

ピアノを主旋律にしたメロディが主体のリズムゲームで、前作から一貫してこちらのコンセプトムービーのような柔らかで不思議な世界の中、心地の良い体験をさせてくれます。

しかも少しゲームを進めた感じ、リズムゲームなのに街の探索パートがあったり、主人公を取り巻く物語が作り込まれてる予感があったり。絵の作り込みが半端なかったり。前作からがっつり進化しているようでした。

これはもう、時間を見つけて少しづつ進めていかなければと思う次第です。
みなさんも是非。

閑話休題

絵の色が決まらない

色を決めるのって難しい……。

ラフな絵や落書きを描いていると、お、この形はいいなという絵の下地はできます。なので、その下地から線画をおこして……と進めていくのですが。

色塗りに入った段階で途端に失速してしまうんですよね。特に色と影をまとめて塗っていくような書き方だと、完成しません。
悩みながらのろのろ色を塗り、ダサくなって別の色を重ね、余計に色のかみ合わせが悪くなる。

かさむ時間、進まない絵。
手を動かしても、一向に良くならない絵。

そんな感じ。

ならばラフの段階で色も決めようと思ったところで、今度はラフすら決まらない。
現状色への知見も感性も経験も多分に不足していて、一筆一筆で迷いが出ちゃってるんですね。だから終わらない。

ならば、たくさん試行錯誤して良い塩梅の色の組み合わせを見つけるしかない。
そういう背景もありまして、やり始めたのが線と陰影と色を分ける方法でした。

描く工程を分離

左上:線 | 右上:陰影 | 左下:色  | 右下:線+陰影+色

具体的な手段は上の絵を見れば一目瞭然かと思います。

ラフから線画をおこした後、まず陰影を塗ります。
そして、陰影で立体感を出せたら色を塗ります。

色は同じ質感を持つ所をベタ塗りにするだけです。

こうして出来上がった線と陰影と色を組み合わせると、それぞれ独立していますが絵としては上記右下のようになります。

ここまで来れば、ベタ塗りされた色をとっかえひっかえ出来るようになります。

配色の試行錯誤

色のバリエーションテスト

ということで、この記事のために、色バリエーションを作ってみたのですが……。
うーん。

左上は現在の決定色。これはあまり違和感なし。
右上はどことなく西遊記の孫悟空を彷彿とします。ポーズに合ってません。
左下はそもそも青と赤のバランスが悪くて、ガチャガチャした印象です。

おおよそ色に対する知見も経験もないので、やはり想像だけで色を弄ってもうまく決まらなかったです。

ただ、右上も左下もそれぞれ2,3分で色を差し替えしています。この短時間で差し替えられるので、いろいろな色を気楽に当てはめて見れるんですよね。

あと、わかりやすくするために大げさな色の差し替えしましたが、この方法の恩恵に特にあやかれるのは大まかな色を決めた後の微調整だと思います。

上記のように、色相、彩度、明度を1%単位で弄って色味を調整するのが本当に楽です。(スカートの彩度を上げてみた例)

色に対して下手な鉄砲数撃ちゃ当たる戦法が出来るようになったことで、色ぬりのフェーズを抜けるのが早くなりました。

そして副産物として、影塗りもめちゃくちゃ早くなりました。
筆を止めるのは迷いで、その迷いが別フェーズに移ったので。

陰影をばっつり階調化しているのも迷いを減らす戦法だったりします。2値化
3値化されたこの状態の陰影だと立体の崩れがわかりやすいです。(例としてはスカートをつまむ左手の平部分とか)

ちょっと脱線

ということで、自分の中では結構良い戦法となってくれました。
なので、この戦略はもうしばらく続けつつ、慣れてきたら絵をリッチにするための別の戦法を講じていきたいなと思います。

後工程は途上です

影色の調整+ハイライト+ポストエフェクト仮置き

さっきまでのフェーズで線と陰影と色を決めましたが、絵としてはこの後も色々やらなきゃいけないことが多いです。

質感の追加、影色の調整。ハイライト、画面全体の色調整(ポストエフェクト)などなど。
大変ではありますが、ちょっと色を乗せるだけで絵にいきなり血が通い始めます。
すごく面白く、また完成させなきゃという欲求がいや増しますね。

ということで、この絵も近々完成まで持っていこうと思います。

終わりに

色塗りが苦手な自分が、それでも色を塗るための工夫点でした。
もしも色に対して同じような悩みを持った方がいましたら、試してみるのはどうでしょうか。

というところで、この記事はおしまいです。
読んで頂きありがとうございました。

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