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アルコールで進む【髪のエイジング】を、なかったことにする方法5選

今回は「アルコールで進んでしまう【髪のエイジング】を、なかったことにする方法5選 」ということで、かねこ医師が、ある女性患者さまに「アルコールが髪に悪いってわかっているけど、飲みたい。どうすればいいですか?」という質問をいただき、回答したエピソードをふまえ、解説してみました。



1:【アルコール】の髪への影響はある?


西村:先生この間、診察中にある方と、アルコールが髪にどうこうみたいなお話をされてたと思うんですけど。

かねこ先生:しましたね。

西村:アルコールって髪にも関係あるんですか?

かねこ先生:いや、めちゃめちゃありますよ。

西村:ええー!

かねこ先生:西村さん、知らないです?

西村:知らないですよ。

かねこ先生:本当?じゃあ、逆にお酒飲まない人ってどんな感じか、見せましょうか。この方ね、ジョリーンさんって言って、アメリカの小学校の先生なんですけど、年齢言わないとわかんないんですよね。

西村:そうですね。めちゃくちゃ若く見えますよね。

かねこ先生:そうなんですよ。20代の娘さんがいるんです。しかも、双子にしか見えないっていう。

西村:すごい!

かねこ先生:すごいんですよ。ライフスタイルもやっぱり、小学校の先生だけあって、すごいきっちりしてるんですよ。それで、アルコールに関しても飲まない生活を送ってるそうなんです。

2:アルコールは老化を加速させる⁈

かねこ先生:実は、医学論文でもアルコールで老化が加速するっていう報告がいくつもあるんですよ。

西村:ええー、そうなんですか⁈そうなると、髪の老化を進めさせたくなかったら、アルコール控えた方がいいんですかね?

かねこ先生:そう、だから、理論上そうなんですけど、とはいえお酒が好きな方にとっては、分かったからといって、すぐに減らせるのって結構難しくないですか?だから、今回はお酒を普段から飲む方だけでなく、たまに飲む方にも役立つテーマとして、お酒を飲んだ後でも、その影響をなかったことにする方法とかどうですか?

西村:あぁ、それいいですね!

3:アルコールで進む【髪のエイジング】をなかったことにする方法5選

かねこ先生:じゃあ西村さん、なんでアルコールが老化を加速させるか、知ってます?

西村:知らないです。アルコールの成分を体で処理しなきゃいけないから、それに何か使わなきゃいけなくて、その分髪に行かなくなっちゃうとかです?

かねこ先生:色々考えがありますが、1個だけのことでそうですよ、じゃなくて、いくつかの要素があるんですよ、アルコールの影響って。

今回は、私たちに影響ありそうなもので、ちゃんと対処もできるものっていうことで、優先順位が高いもの5個に絞って並べています。だから、ここに書いてないことでも、実はまだあるんですよ。それこそ、肝機能障害とか普通に脱毛症に関係するんですけど、まぁ、そういうのは逆に置いといて、もっと身近なことで、考えられるようにっていうので絞ってます。
じゃあ順番に行きますね。

4:理由① 酸性に傾く

まず、人の体って体液がPH7.4前後に保たれると、細胞とか酵素が一番よく働いてくれるんですけど、アルコール飲むと、酸性に傾いちゃうんですよ。

西村:そうなんですね~!

かねこ先生:そう、それで体の中が酸性に傾くと、細胞とか酵素とか、なんだったら臓器のレベルで見てもパフォーマンスが落ちるので、髪を作る働きだけが例外だとは、考えにくいですよね。

西村:確かにそうですね。

かねこ先生:じゃあ、それが分かったとして、お酒を飲んでも酸性にしないためには、どうすればいいでしょうか?

西村:えぇー、なんとなくですけど、中和してくれそうなものを摂るとかですか?

かねこ先生:そうです。じゃあ、どんな食材を摂れば中和できますか?

西村:それは全くわからないですけど・・・。

かねこ先生:答えは、フレッシュな野菜です!せっかくなんで補足なんですけど、アルコール以外でも、ジャンクフードとか牛肉とか赤みの肉とかでも酸性に傾きやすいんですよ。
だから、さっき出てきたジョリーンさんは、肉は鶏肉しか食べないって言ってました。

西村:そうなんですね~!でも、ジャンクフードはなんとなく良くないって分かるんですけど、赤身のお肉って確かダイエットの回では、摂った方がいいって言ってましたよね。

かねこ先生:そうそう、すごい、西村さんよく覚えてますね、その疑問が出るかなと思って、今話に出したんですけど、要は何を自分は今摂るべきかとか、そういうのを考える時に、それぞれの食材の特性を理解した上で、その時に自分に必要な優先順位をチョイスしていけばいいんじゃないかなって思うんですよね。

だって、人間だって完璧な人なんて、いないじゃないですか。

西村:そうですね~。

かねこ先生:そう、だから食べ物だって、同じなんですよ。

西村:あぁ、そうですよね。確かに、野菜が体にいいって言ったって、野菜ばっかり食べたらタンパク質不足になりますもんね。

かねこ先生:うん、そう。ちみに、自分が今酸性に傾いてるかどうかって、簡単に分かる方法があるって、知ってます?

西村:知らないです。知りたいんですけど。

かねこ先生:Amazonとかに普通に売ってるんですけど、そんなに高くないていうか、安いんですけど、専用の紙があるんですよ。チェックする紙。それに朝1番のお小水をかけて、色が何色に変わったか見るんですけど、それで酸性かどうかとか分かる、リトマス試験紙みたいのがあるんです。

西村:理科の実験みたいですね。

かねこ先生:そうそう。だから、アルコール飲んだ後とかだけじゃなくって、例えばなんかちょっとだるいな、とかねそういう時とかでも、時々チェックしてご自身の体調管理に使うっていうのも、ありじゃないですかね。

西村:そうですね。私もちょっとやってみたいです。

5:理由② 脱水になる

かねこ先生:では、次にアルコールが、老化を加速させる理由の2つ目なんですけど、脱水になるからなんですよ、

西村:えぇー、脱水も影響あるんですか?

かねこ先生:そう、脱水だけを切り取って、科学的に髪への影響を論じるのは難しいんですけど、この動画を見てくださってるある方は、仕事中に取るお水の量を増やしたら、抜け毛の本数が減ったっていう方います。

西村:へぇー、そうなんですね。

かねこ先生:水の量だけの話なんじゃなくって、ちゃんとやるべきことをやってる方が、なんか足りないなっていうか、条件揃ってないなっていう時に、見直しポイントが水だったっていう感じなんですけど。その方、絶対覚えてますよ、この動画見て。

じゃあ、せっかくなんで、水を意識的に摂ってる方が、どんな感じかちょっと他の方の例で見せていいですか?じゃあ西村さん見れます?

西村:なんか、すごいですよね!

かねこ先生:そう、すごいですよね。この方、チュアンド・タンさんっていうシンガポール
の写真家の方なんですけど、この表紙になった時は、ちょっと前だと思うんですけど、なんと、今現在58歳です!

西村:えぇー、すごい!

かねこ先生:そう。それで、このチュアンドさんも意識的にハイドレーション、すなわち自分で水分をしっかり摂るっていうのをちゃんと意識してやってます、って語ってました。

じゃあ、アルコールを摂った時に、どう脱水対策すればいいかって、西村さんてどんな案を思いつきますか?

西村:えー、アルコールじゃないのもたまに飲むとか?

かねこ先生:私のイメージは、ウイスキーとかちょっと濃いお酒って、チェイサーあるじゃないですか。そのイメージです。だから、ビールとかワインとか多分そんな意識しないようなお酒でも、一緒にお水を置いて、両方飲めばいいんじゃないかと思うんですけど。

6:理由③ ミネラルを消耗する

かねこ先生:じゃあ、続いてアルコールが老化を加速させる理由の3つ目なんですけど、ミネラルが消耗するからです。

西村:へぇー。

かねこ先生:アルコールを代謝する酵素って亜鉛がいっぱい使われるんですよ。だから、アルコールをたくさん飲むと、それだけ亜鉛を持っていかれちゃいますよね。

あと、アルコールってあの利尿作用があるのは知ってると思うんですけど、マグネシウムとかが、尿で流れちゃうんですよ。でも、マグネシウムも髪を保つのに、すごく関わる栄養素なんですけど、お酒を飲んでもミネラルの消耗を防ぐ対策としては、西村さん、何を思いつきますかね?

西村:そのままですけど、失われた分ちゃんと取るってことですか?

かねこ先生:そうそう、それでいいんですよ。過去の動画で具体的なミネラルの補給の仕方を話したような気がするんですけど。

西村:あれですかね、あおさの時ですね。

(→【抜け毛対策】睡眠で改善!髪にいい眠りのコツ
https://youtu.be/9jCqMRCm2xk )

7:理由④ 酸化ストレスが増える

かねこ先生:続いてアルコールが老化を加速させる理由の4つ目なんですけど、酸化ストレスが増えるからです。ちなみに、酸化ストレスって一言で言うと、酸化反応で起こる体に有害なことなんですけど、酸化ストレスが増えると、ミトコンドリアが傷つくんですよね。
前も、西村さんに聞いたんですけど、ミトコンドリアってどこにあるんでしたっけ?

西村:えっと、確か夏の過ごし方の回のTCAサイクルのところでも、ちらっと出てました
けど、全部の細胞の中にあるんですよね。

かねこ先生:うん、そうそう。簡単に言うと、その細胞の中のエネルギーを作る工場みたいな大事な働きをしてるんですけど、そこが傷つくってやばくないですか?

西村:そうですね~。

かねこ先生:ちなみに、アルコールだけじゃなくって、強いストレスとか、激しすぎる運動でも、酸化ストレスって増えるので、髪をちゃんと保ちたいなっていう時に、そういうことも大事なので、無理はしない方がいいですよね。

8:理由⑤ 低血糖

かねこ先生:じゃあ、アルコールが老化を加速させる理由の最後の1つなんですけど、低血糖になるからです。

西村:えー、でも、アルコールって糖質フリーのビールとか、お酒を飲むから白米食べない人とかいるじゃないですか。だから、なんか逆に糖が上がっちゃうのかと思ってました

かねこ先生:うんうん、そうですよね。でね、私も今回調べて勉強になったんですけど、かつてはお酒を飲むと血糖値が上がるっていうのが、糖尿病専門の先生方の間でも常識だったそうなんですけど、実はアルコールは血糖値の上昇を抑える方向に働くっていう研究報告が、結構出てるらしいんですよ。

西村:そうなんですね。あっ、じゃあもしかして、飲んだ後にシメのラーメンに行きたくなるとかは、そういう理由なんですかね?最近は、なんかラーメンだけじゃなくてスイーツとかもあるらしいですけど。

かねこ先生:あぁ、いいですね。そうそう、ちなみにお酒飲んだ後、何か食べたいなって思ったら食べます?それとも我慢します?

西村:えー、でも遅く食べると太りそうだし、あと胃もたれしちゃいそうなんで、多分我慢しちゃうと思います。

かねこ先生:そうですよね。でも、実はお酒飲んだ時に炭水化物も取らないと、肝臓のエネルギー源が足りなくなっちゃって、アルコールの処理の能力のパフォーマンスが落ちるらしいんですよ。

西村:えぇー、そうなんですか?

かねこ先生:そう。だから、お酒を飲んだ後のシメのラーメンって、アルコールのダメージも早く解消するっていう意味では、ありなんですよ。

西村:でも、究極の選択ですね・・・。

かねこ先生:そうそう。

9:本日のまとめ

かねこ先生:ということで今回は、アルコールが髪のエイジングにどう影響するか、そして髪のエイジングを進ませないためにできるコツをご紹介しました。髪を保ちながら、気持ちよくお酒を飲みたい方におすすめですので、是非実践してみてください。