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穴埋めプリントに便利なWordマクロ(2021/05/15)

先生方、穴埋めプリントって作りますか?
私はよく作ります。

こんな感じのものです。こういうプリントを作るときって、解答欄に入る語句も入れておくと便利ですが、そうすると、生徒用を印刷する前に模範解答を消さないといけません。

他の先生が作ったプリントのファイルを見ると、同じ内容のファイルが2個ずつあり、「模範解答入り(上のパターン)」「生徒印刷用(下のパターン)」となっていたりすることもあります。

そのように管理していると、訂正があったときに両方直さなくてはならず、また模範解答の消し忘れをしたり、かなり不便です…。
そこで、ワンクリックで模範解答を消すマクロを作成しました。

原理としては、「赤い文字を白くする」方法で、文字を消しています。
そのため文字が見えないだけで消えている訳ではないので、また元に戻すのも簡単です。(逆に白い文字を赤くすれば良いので。)

利用するのはWordのマクロ機能です。マクロの細かいことは他のサイトにお任せして…"このサイト"(いつも隣にITのお仕事)等をご覧になり、Module1を開いて、その中に、下をコピペして、マクロを登録してみてください。

Sub 赤を白に()
    Dim myRange As Range
    Set myRange = ActiveDocument.Content
    With myRange.Find
        .ClearFormatting
        .Font.Color = wdColorRed
        .Replacement.ClearFormatting
        .Replacement.Font.Color = wdColorWhite
        .Execute Replace:=wdReplaceAll
        .Wrap = wdFindStop
   End With
End Sub

Sub 白を赤に()
    Dim myRange As Range
    Set myRange = ActiveDocument.Content
    With myRange.Find
        .ClearFormatting
        .Font.Color = wdColorWhite
        .Replacement.ClearFormatting
        .Replacement.Font.Color = wdColorRed
        .Execute Replace:=wdReplaceAll
        Selection.Find.Wrap = wdFindStop
    End With
End Sub

そして、穴埋めの答えを「赤字」で作成します。このとき、正確に赤色にすることがポイントで、オレンジや赤っぽい微妙に違う色だとマクロが正しく動作しません。
作成後「赤を白に」マクロを動かすと…、穴埋めの答えがすっぽり消えたように見えます。(実際は白い字が存在して見えないだけです。)

この状態で生徒用のプリントを印刷。「白を赤に」マクロを動かすと、また元の赤字に戻ります。カラープリンタが使える環境であれば、教員用プリントは赤字が入った状態で印刷すると分かりやすいですね。

そして、"こちらのサイト"(IT業務で使えるプログラミングテクニック)等を参考にすると、このマクロをワンクリックで操作できるボタンをツールバーに作ることができます。

教材って使いまわすことが多いですが、少し前のプリントで穴埋めの解答を書いておかないと、そこに何を入れさせるつもりだったのか忘れてしまうこともあったりします😅
この方法を使えば、そんな心配もないので、安心して古いデータを使いまわすこともできます。

赤字で書いた部分は全て白くなるので、穴埋めだけでなく補足説明のメモなども書くことができますよ。

参考になれば幸いです。

2023.10
イメージが伝わるように動画を作成してみました!