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祝・PTA入会拒否
#教師のバトン #教師からのバトン 問題に関わるようになり、教師としての働き方について学ぶようになってから、部活顧問と共に私の中にどす黒い澱(おり)となって溜まっていたもの…それが教員のPTA加入問題でした。
この春、異動をきっかけに、無事入会拒否を達成できました。ぜひ後続の方が増えてほしいと思い、所感を掲載することとしました。
まずは、私の以前のツイートです。
先生方、PTA会費払わされてますか?
— あすか (@teacher_asuka) September 11, 2021
自分が母親になって、PTAの存在に疑問を持ち始めたのですが、そもそも教員は契約書無しに自腹で徴収されるのはおかしいです。
退会までいかなくても、お金を取るからにはきちんと入会届を提出させるべき、って発言はしやすいかなと思い、来年度は言おうと思います。
思えば初任者の頃、教員もPTA会員だからを会費を払うんだよと言われ「え?そうなの??」と驚きながらも黙って従ってしまったことを思い出しました。
ツイートにも書いたのですが時を経て、私の夫(民間人)に、高くは無いけどPTA会費を払わされることが不満だという話をしたら、「え?先生って会費を払ってくれない保護者から徴収する方なんじゃないの?なんで先生も払うの?」と全く知らなかったようで驚かれました(むしろ保護者からすると金を取り立てる加害者側だと思われてたようです)。
給食費もそうですが、学校はこのように自腹を当たり前のように徴収されることがいくつかあります。
高校だと、職場の親睦会やPTA会費が主でしょうか…。自腹で払うということは、任意参加のはずなのに、全員から集金することが当たり前にまかり通ってしまっている…。こういうところに疑問を感じるところから、労働適正化は始まると思っています。
(もちろん希望して加入することを止めるつもりは全くありません。)
さて、私は公的な確証を得たくて、あえて県教委に教員のPTA加入は任意なのかどうかをメールで問い合わせしました。
当たり前のようにに任意だと返答が返ってきました(そりゃそうでしょう)。
ついでに任意団体だから、仮に強制加入みたいなことをしていても県教委の指導対象外だよ、とも言ってました。この返答にははらわた煮えくりかえりましたが、ある意味「そっちがそういうこと言うなら、こっちも個人でやってやるよ」というやる気に繋がり、おかげで私は入会拒否を決意できました。
最近、参議院議員の浜田聡事務所が、文科省に教員のPTA加入について問い合わせをしてくださり、その返答が来たことも話題になっていました。
先生たちも#PTAの加入は自由
— みみみ (@Rii5Jc) April 7, 2023
と文科省が明言されました。#教師のバトン pic.twitter.com/Sg0SZoavNF
こんなに時代が動いている中で、未だに強制加入を続けているPTAはいいかげん恥を知っていただきたいと思います。
そんな後ろ盾もありながら、下記の通り無事に入会拒否できました。
新しい赴任先で、PTA会費の集金(新着任者は口座振替が間に合わないため現金徴収)があったので「入会しません」と断った。
— あすか (@teacher_asuka) April 16, 2023
担当の先生が「え、入会しないって選択肢があるかどうか確認します…」と去って行ったけど、そんなことも知らないでPTA担当してる方がヤバくない⁉️
さて、PTA強制反対派であっても「退会は自由だけど、退会したならその恩恵にあずかるのも禁止だから、(例えばPTAからプレゼントする卒業証書の筒などは)実費徴収するべき」と考える方がおられます。
これは明確に間違いであることを、伝えておきます。
まずPTAは任意団体ではありますが、その活動内容が「その学校に通っている『全児童・全生徒』を対象とする」という特殊性から、特別扱いを受けています。
特別扱いとは、例えばPTA会長や役員が式典に呼ばれたり、学校経由でPTAに関するプリントを配布することができたり、活動場所として校内の施設を利用できる、などが挙げられます。
もし、上記のように卒業証書の筒を非会員からは実費徴収するような、「会員限定サービス」をおこなう団体なのであれば、校内での特別扱いもできないことになります。学校とは完全に切り離し、学校外で施設を借りるなどして活動していただくことになります。
もちろん卒業証書の筒も担任経由で渡してもらう、なんてことはできなくなりますので、学校の卒業式終了後に、別の場所で会員(とそのお子さん)にのみ配布する、ような形になるのでしょう。
そんなのおかしい!と思われるのであれば、PTAという組織の特殊性を認めて、最初から全員に配布することにしてください。実費徴収などの「会員限定サービス」が議題として挙がること自体が、PTA自ら自分の首を絞めていることに他なりません。
さて、今後の私の疑問はこの「会員限定サービス」が教員にも適用されるのかどうかです。
学校によりますが、教員が自腹で納めた会費を原資として、直接的に恩恵にあずかることと言えば、卒業式等で花束を頂戴したり、異動時に餞別やお礼の品をいただいたりすることがあるくらいでしょうか。
卒業証書の筒の例は、恩恵にあずかるのが会員である保護者というより、直接的には児童・生徒になるので前記のような理屈になりますが、この場合は恩恵にあずかるのが直接的な会員である教員です。
卒業式で非会員である私だけ花束をもらえないとか、そんな滑稽なことが起きるなら、それはそれで愉快だとすら思ってしまいますが、おそらく今の職場で入会拒否をしてるのは私だけだろうと思うので、今後どう対応するかせいぜい悩んでほしいと思います。