志望校どう決めたっけ

漠然と早慶に行きたいと思ってた。
最後に慶応に決めたのは、兄貴から「お前には日吉が似合う」と言われたからだ。

学部は法、経済、商、文を受けた。

ぶっちゃけどこでもよかった。
ただ、文を受けるのは9月くらいに決めたと思う。
英語の長文を読むのが好きだったし、小論文の勉強法を知ってから楽しくなった。

予備校生活は楽しかった。
知り合いが周りにいなかったので、授業で一緒だったやつらと仲良くなった。
みんな桐蔭学園のやつらだった。
その中の1人は、ほぼ同じ大学と学部を受けた。今でも夫婦で仲良くさせてもらってる。

浪人らしからず、恋愛もして、付き合ったりもした。
あの子は今どうしてるのかな?とたまにふとよぎったりする。

浪人時代に一番気をつけたのは、自分のことを理解した勉強をすること。
自分の集中力はどこまで持つのか、自分で観測して、それ以上は詰め込まないこと。

暗記のタイミングはいつがいいか?
記憶の本を読んで、寝る前に取り組むことにした。

記憶定着は五感を活用した方がいいことを知り、音読で口と耳を活用した。

結果、僕は文学部だけに受かった。
何をやろうかなんてその時はなくて、ざっくり社会学でも学べればいいかなと思ってた。
就職がうまくいけばいいかなと、
5歳年上の兄貴の姿を見て思っていた。

僕は広告の仕事に就きたかった。
だから社会学みたいなのは何となく活きるんじゃないかなーとか思っていた。

ただ、2年への進級を前にして、思考が変わった。
前述の『記憶』の話である。

広告の仕事に就きたいなと思った時に、広告が何の意味を持つのか?
を考えた。どうやったら記憶に残るのか、そもそもなぜ記憶に残らなければならないのか。
社会学を学ぶことによって活かせそうなことはあると思ったが、人間の根本に根ざす本能を元にした学問の方が、大きく活きてくるような気がした。
かくして、心理学の道を歩むこととなった。
そして、メディア研究のゼミにも入ることになる。

結局、その後、メディア×心理学の二足草鞋を進めていった結果、
広告よりもサービス側に行きたいという結論にいたり、インフラを知ろうとしてSIerに入るがクラウドの時代になり、2年も経たずにインターネット企業に転職することになるわけだが。

何にせよ、志望校を決めたことと、その後の選択に後悔はないし、
むしろ自分のしたいことをそれなりに実現できてきている気はしている。
そこには、選択が合っていたというよりは、「その選択が正しいと身をもって証明してきた」に近い気がしている。

何事も気の持ちよう。


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