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「全体像を把握する」とは

 物事の全体像を把握すれば、そうでない場合に比べて上手に効率的にこなすことができる。「全体像」のイメージから把握、使い方までまとめてみる。

全体像とは
「一つのまとまりとして捉えた物事の姿や形。全像。」
-goo辞書より-

 全体像の把握は、物事の処理や進行においていわば”自分で手順書を作成していく行為”と言い換えることができるかもしれない。
 分厚い本をイメージしてみて、今開いているページ(行なっている作業)が全体の中で自分がどのあたりの位置にいて、どの章(どのジャンルの作業)を行っているかがイメージしやすくなり、その先の作業を見据えて今の行動をこなしていくことができる。

例えば
RPGゲームで例えてみると

モンスターを捕まえて育ててライバルと戦うゲームを思い浮かべる。
そういったゲームには、大抵の場合は大ボスがいて、その前の中ボスがいて、所々にミニボスがいて、至る所に雑魚キャラがいる、というのがセオリーではないだろうか。

そして、最後の大ボスを倒す事を想定し、ミニボスや中ボスなどと戦いながら強い技や体力を身につけていく。

さて、ここで大ボス中ボスミニボスの存在を意識できていなかった場合を想定する。
目の前に現れるさまざまな雑魚キャラを倒していたら、突然ミニボスが現れる。倒せることもあるが、ミニボスを倒すには少しレベルが足りずに、ミニボスに倒されて最後にセーブした地点まで戻ってそこからやり直す。

ゲームの世界という中ではそれで問題はない。しかし、現実世界で生きていく上で、また仕事を行う上でその二度手間三度手間は致命傷になりかねない。当たり前だが、人生は「死」という必ず来る終わりがある。仕事においては、納期があったり短時間で業務を終わらせる事が求められる。

つまり、トライアンドエラーを繰り返しながらゼロスタートで長い時間をかけてゆっくり着実に進む、という進行はもったいないのである。


では、具体的に全体像を把握して物事を進めるには、どうしたらいいのだろうか。

人それぞれ方法は異なるのであろうが、私のやり方はこうだ。

① その物事の本質的なゴールのを想像する
(モンスターと共にゲーム内での最後の大ボスを倒す)

② 思いつく限りの要素を列挙していく
(・大中ミニボスがいること ・雑魚キャラを倒す事で経験値が得られて、レベルアップができる事 ・モンスター毎の属性にどのような相性があるか 等)

③ ②で挙げた要素を大事な順、進行順とは逆の順に並べていく

☆ゴール
…モンスターを集めて育てて、ゲーム内の大ボスを倒す
そのために
…中ボスやミニボスを倒し、ストーリーを進める
そのために
…雑魚キャラを倒して経験値を積む、モンスターの相性を把握する 等

このようにする事で、ゲームが始まった段階でやるべきことは雑魚キャラを倒して経験値を積み上げていくことで、後のボスのモンスターとの相性を考えた経験値の配分を行うことが大切である、ということを認識できる。

飛び出てきた敵をその時の気分で倒して、結果的に一匹の手持ちモンスターに経験値が偏ったり、ボスに対する相性が悪くて進行が遅くなったりすることを避ける事ができる。

もちろん、ゲームを楽しむ上でそういった「無駄な要素」こそが楽しみの大きな要素だという人もいるだろうし、ゲームに効率を求めるのはお門違いであるとは思う。

しかしこれが現実世界となった場合に、このように全体像をまとめた上で日々を過ごすか、ただ目の前に出てきた作業を何も考えずこなすかで、人生という長いスパンで見た時に大きな差が生まれるように思う。

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