![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/111177896/rectangle_large_type_2_8e38e08b802d1789921062b0d47570cb.png?width=800)
【よもやま話】File4 紅茶も日本茶もみな“きょうだい”
お茶の樹
紅茶も日本茶も特別な木はありません。
お茶と呼ばれる茶樹は
「カメリアシネンシス」という
ツバキ科ツバキ属の永年性常緑樹です。
大別するとアッサム種と中国種があります。
アッサム種
◇ 原産地 ・・・ インドアッサム地方
*1823年、インドのアッサム地方で見つかった野生の茶の木
◇ 特 徴 ・・・ 渋味成分の「カテキン」を多く含む
酸化酵素の活性が強く酸化発酵がしやすい
◇ 茶 葉 ・・・ 中国種と比べると大きく(縦12~15㎝・横4~5㎝)
葉面には深くしわが走っている
◇ 木の特徴 ・・ 中国種と違い喬木型なので、最大で10mほど直立する
場合もある。
寒さに弱く、高温多湿を好む
◇ 主な栽培地 ・・インド・スリランカ・インドネシアなど
◇ 主な茶加工 ・・紅茶・烏龍茶
◇ 日本の紅茶・・・”べにふうき””べにひかり””べにほまれ”はアッサム種
と中国種を交配した品種
中国種
◇ 原産地 ・・・ 中国雲南省
◇ 特 徴 ・・・ 渋味成分の「カテキン」の含有量が少ない
酸化酵素の活性も弱く酸化発酵がしづらい
◇ 茶 葉 ・・・ アッサム種と比べると小さい
厚みがあり、柔らかい
◇ 木の特徴 ・・ 最大でも3mほどしか伸びない灌木型
耐寒性が高く寒くても乾燥した場所で育つ
順応性も高いので、暑くて湿度の高い場所でも育つ
◇ 主な栽培地 ・・日本・中国・台湾 インド・スリランカの高地など
◇ 主な茶加工 ・・緑茶
”やぶきた””ゆたかみどり””さえみどり”など
![](https://assets.st-note.com/img/1689750636757-HBk5Qdk7dV.jpg?width=800)
同じ茶の木だけど
違いは製造方法
お茶の原料となる茶樹にも様々な種類があり、
味、香り、水色や収穫の時期や
寒さに強い、病気になりにくい品種などさまざまです。
ですが、基本は製造方法にあります。
茶
⇩
後発酵茶 強発酵茶 半発酵茶 不発酵茶
⇩ ⇩ ⇩ ⇩
黒 茶 紅 茶 烏龍茶 釜炒り 蒸し茶
碁石茶 ⇩ ⇩
など 釜炒り茶 煎茶 番茶
等
簡単に説明するとこんな感じですね。
同じ緑茶でも、製造方法が、
日本と、中国など他のアジア圏とは少し違うようです。
気候や原料となる茶の木の種類かもしれません。
ちなみに黒茶とは、普洱(プアール)茶のこと。
丸くて、ガッチリ固まっている「陳年普洱餅茶」。
年代物になると高値の付く高級品になるとか。
何気なく飲む茶も、奥が深いですよ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?