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人のおすすめを聴くたびに感想を書いた

はじめに

こちらの記事は、上記の企画の趣旨とルールに則った上で作成されています。こちらの記事のカテゴリは #音楽 です。よろしくお願いします。
専門的な知識や論証などは含まれません。良かった曲をただ紹介する感想文のようなものです。ご容赦ください。

ま、ゆる~く楽しんでくれたら幸いです。常体と敬体が入り混じってるのも、そういう気持ちがあるからだったり。


これをするに至ったきっかけ


みなさ~~~~ん!
音楽、聴いてますか?
私は聴いています。それはもう沢山聴いています。
どれくらい聴いてるかというと、1か月に200曲くらい新しい曲を聴いています。滅茶苦茶楽しい。
皆さん、普段音楽を聴くといっても、お気に入りのアーティストや曲をループして聴くことって多いと思います。それを聴くことで気分が盛り上がったり、やる気が出たりすることもあるでしょう。
でも、こう思ったことってありませんか?

自分が聞く音楽の幅、もうちょっと広げたいな…

自分が普段聴かない曲以外だと何があるんだろう?

そう思ったとて、曲を無作為に探すのって難しいし、自身の好きなものから派生させていこうとすると、どうしても偏ってしまう…
私は常々そう思ってたのですが、ある日、人のおすすめを教えてもらう機会がありました。
その時「人のおすすめを聴けば間違いなくどこか良い曲だし、人によって聴く種類って違うから、人におすすめを聞くのが、ベストなんじゃない…?」と考え付いた私は曲を募集する場所を設けました。
でも、曲を提供する側って本当に聴いてもらったか分からないし、その曲がハマったかどうかも分からない…ちょっと不安というか、おすすめしてもいいのかな、という気になりませんか?

ということで、私は聴いた曲全部に感想を述べることにしました!

私は曲の印象がより深く根付いてもっと好きになれるし、提供する側は感想もらえるって嬉しくないですか?嬉しいと思います、きっと!

というような経緯で曲を聴いては、感想を出すという事をするようになりました。私は楽しいし提供側は嬉しいし、Win-Winですよね。ガハハ

300曲聴いた中でのお気に入り

以上のようなきっかけで沢山曲を聴くようになったわけですが、この記事では特に私に刺さった曲を何曲か少し深堀りして、紹介したいなと思います。今まで聞いてきた300曲全て良かったので、この紹介はランキングのような順位付けをするようなものではないことを念頭に置いて読んで頂ければと思います。本当は聴いて出てきた300個の感想をちょっと深掘りしつつ、全部載せたいんですが、如何せん文字数と時間がね…ということで。

因みに、筆者は音楽の知識がほぼ無いに等しいです。中学でちょっと吹奏楽やってたくらいです。そのため、記事内で語られている音楽知識に誤りがある可能性があります。ご了承ください。頑張ります。

え!?今見て見たら候補曲が30曲ぐらいある、バカ?????

普段はこんな感じで感想言ってます

1.残飾 - Acoustic Ver./小林私

一曲目は、推薦してくれた人が複数いたこともあって小林私さんの『残飾』です。小林私さんは、シンガーソングライターとして、自身のYouTubeチャンネルを中心に、オリジナル曲やカバー曲を配信しています(オフィシャルチャンネルより)。
私もこれを聴くまで名前しか知らなかったんですが、声と歌い方に完璧に惚れてしまいました。正直聴くまでは「ま、よくある弾き語りかな」なんて思ってました。馬鹿でした。
まず開幕の声でもう鳥肌が立っちゃって、体に雷が落ちたような衝撃を受けました。声質は低くて少しハスキーで、ちょっとがなり声のような歌い方。冒頭を聴いているとその声質と冷静な歌い方に既に虜になってました。
ところがサビに入るその時、彼の「こぶし」が炸裂します。

こぶし(小節)は一瞬音を唸りあがらせたり、素早く上下させたりするテクニックのことを指します。楽譜には書き表せないほどの小さな節を揺らすことが名前の由来です。

こぶしとビブラートの違いや使い分けのポイントを解説
https://www.bee-music.jp/vocal/column/fist-and-vibrato/

冷静さと低い声に惚れ惚れしてたら、急に歌声が熱を持ち出して感情的になるので、今までとのギャップと単純な歌のうまさに感動しちゃって泣きそうになりました。凄いぜ、小林私…
Acoustic Ver.という事で楽器はアコースティックギター一本なんですけど、歌を邪魔することなくシンプルで、かつ情熱的になるところでは力強く演奏してくれるので、非常に満足感のある一曲でした。素敵。


2.雲外憧憬/FantasticYouth

二曲目は、FantasticYouthさんの『雲外憧憬』です。こちらはアニメ『ワールドトリガー』の3rdシーズン エンディングテーマでもあります。バラード調の音楽で、曲のタイトルと内容から、目を閉じるとその情景が浮かび上がってくるような曲です。
風の鳴るような音とピアノだけの静かなイントロから始まり、まず驚いたのが歌い方を切り替えてるんですよね。具体的にこういう手法だ!と名前がついてるのかは分かりませんが、まるで一人二役、最初聴いたときは声が似ている人二人で歌っているのかと思いました。私はこういう手法で歌われる曲を初めて聴いたので「うわ~~こんなオシャレな表現方法あるんだ~~!すげ~~~~!!」となりました。あの時は痺れましたね。
そして所々で挟まれる転調、これが曲の雰囲気をより素晴らしいものへと引き立てています。サビに向かうにつれてどんどんその世界観に飲まれていっちゃいました。

転調とは、キー(調)が変わることを意味します。つまり、ある曲の中で主調( 基本の調)から異る調に変わることです。

転調と移調は違います。その意味と方法とは?
https://sakikomasuda.com/music-theory/basic/modulation-transpose/#3122735519123982604127861

サビはもう凄くて、サビまでのグ~ッと持ち上がってきたテンションを一気に爆発させたような気持ちよさと、ボーカルのOnyuさんの透明感のある声が強い感情を持って歌われているのが、聴いていて非常によく分かるシーンでした。心奪われちゃいました。
私の稚拙な語彙では正しく言い表すことが出来ているかは分からないのですが、1分半のTV verを下に記載しておくので、時間がない人はこれだけでも是非聴いてみて下さい。

3.おおるないとじゃっぷせっしょん/Winners

三曲目は、Winnersさんの『おおるないとじゃっぷせっしょん』です。予測不可能な展開、奇想天外かつキャッチーなメロディーに人懐っこい男女ツインボーカル絡み合う、類を見ない独自の音楽で、子供から大人まで聴くもの全ての喜・怒・哀・楽を電撃的にロックする、銀河系パンクバンドです。(オフィシャルチャンネルより)
まず、曲全体を通して底抜けに明るい!明るすぎるし、超楽しい!!
音楽って曲の中にストーリー性を持たせたりするために、ラスサビの前に少し静かなシーンを入れたりだとか、明るい曲の中でも悲しげな表情の音楽を取り入れたりすることとかってあるじゃないですか。それが一切ないんですよね。混じり気のない純粋な明るさ、それがこの曲だと思います。
男女二名によるツインボーカルで、男性の方は力強さ、女性の方は妖艶さというか、大人っぽさが強い印象がありました。歌っているシーンも関わっているとは思いますが…
歌詞と歌の雰囲気は和というか、昔の日本がモチーフになっている気がします。オノマトペのような歌詞も入っていて、かつテンポ感が気持ちいいので頭を働かせないでも楽しめる一曲です。出勤登校前などに聴くとテンション上がると思います。私はそうです。

4.VERMILION FAREWELL/Zemeth

四曲目はZemethさんの『VERMILION FAREWELL』です。Zemethは、北海道で結成された日本のメロディックデスメタルバンド。唯一のメンバーであるJUNYAによるワンマンプロジェクトであり、自身の音楽性を哀愁歌謡ノスタルジックメロディックデスメタルと称する(Wikipediaより)。

哀愁歌謡ノスタルジックメロディックデスメタル!?!?!?

情報が、情報が凄いなと思った皆さん(私も思いました)、聴いてみたらちょっとどういうことか分かる思います。
冒頭はエレキギターの奏でる音楽がジャケット画像になっている女性のような華やかさを感じさせるのですが、激しいドラムのビートと共に音楽のテイストがガラッと変わり、しっかりとメロディの芯があるデスメタルになるんですよね。デスメタルって聞くとデスボイスを使って、激しい音楽と共に強い勢いで曲よりも詞メインに奏でるイメージがあったのが一転、403さんの『Southern Cross』のような、気持ちを昂らせてくれるメロディーと流れてくるデスボイスの相乗効果、凄いの一言に尽きます。単純にデスメタルというものに対する私の造詣が浅いというのはありますが(ヘヴィメタルとデスメタルがごっちゃになったりするし他のメタルの種類もあまり分からない)、新しい音楽の世界を開けた気がします。別の曲を使って例えるのって、なんかあまりよくない気がするけど…すみません。

5.ソワカの声(feat. 初音ミク)/きくお

五曲目は、きくおさんの『ソワカの声(feat. 初音ミク)』です。きくおさんの作った曲は沢山曲を聴く過程で三曲ほど聴いたのですが、どれも神聖というか、どこか荘厳さがある曲になってるんですよね。特にこの曲は「弥栄薩婆訶」とか誰かを生贄に捧げるような描写のある歌詞、「救い」や「祈り」というような言葉が入り混じる部分から、前述した二つの要素が感じられます。
冒頭は童謡のような可愛らしい言葉遣いと、狂気を孕んだ言葉の合わせ技が立体音響で聞こえて体が震えます。次に来るフェーズは四字熟語のラッシュ、音楽のテンポ感も相まって勢いで圧倒されて押されるんですが、そこで来る「弥栄薩婆訶 助けてだれか」という歌詞のゾーン、ここがヤバいんですよ!!!!!(大声)今までの流れをスッと止めて、この後来る間奏のためのお膳立てがされつつも脚韻を踏み、曲のテイストに則った歌詞の意味も込められている、すげ~~~~!と思いました。初見時はこの後の間奏が来た時もう本当に衝撃的でした。緩急の付け方が凄い。
そこからはもう完璧に音楽に魅了されて、曲の穏やかさと歌詞の不穏さによって織りなされる独特の世界観にどっぷりと浸かってしまいました。
聴く人次第で様々な解釈の生まれ方がしそうなこの曲、是非聞いてみて下さい。

弥栄(いやさか、いやさかえ、やさかえ、やさか、やえい)とは、主に一層、栄えるという意味の単語。また、「万歳」に意味が近く、めでたい意味で使われることもある。

薩婆訶 スヴァーハー (स्वाहा [svāhā])は、密教に於いては真言の末尾に多く使われる言葉。一般には漢訳の薩婆訶(ソワカ)として知られる。
この言葉は本来、バラモン教の儀式において、天上の全ての神々に捧げられた供物の事を指していた。またそれ自体が神格化され、祭火の神アグニの妻の女神とも考えられている。

wikipediaより

6.Party in the HOLLOWood feat.ななひら/t+pazolite

六曲目はt+pazoliteさんの『Party in the HOLLOWood feat.ななひら』です。t+pazoliteさんは初期より他に類を見ない曲調が特徴的だが、唯一無二さは年を重ねるにつれ顕著になっており、あらゆるジャンルを貪欲かつ無節操に取り込んだ楽曲をリリース。各種音楽ゲームへの人気楽曲提供による知名度は界隈随一であり、楽曲だけでなくアーティスト自身も広く知られているとのこと(公式HPより)。ARuFaさんの『ぼくの夢、メチャクソ無限湧き』の作編曲をしていることでも知られる方ですね、私は知らなかったのですが、似た雰囲気が感じられるな~と思ってたら作曲者が一緒で驚きました。
狼の遠吠えとほんのり暗い雰囲気から始まる、幽霊たちが催しているレストランに人間が迷い込んでしまったような、ハロウィンテイストで忙しない一曲。ドラムと低音の使い方が滅茶苦茶上手くて、聴き手をノらせたい時は表拍をドラムが、裏箔は低音がビートを刻むことで思わず頭を縦に振ってしまうような感じでノリノリになってしまう。クラップとか合いの手とか、弾に流れるシロフォンのような音色、曲だけでもクセになってしまうポイントが多いのに加えてボーカルのななひらさんの声が可愛らしくて、この曲と歌の二つのシナジーが半端ない。お化けの可愛らしさとあどけなさが残るような歌い方も特徴的。キュートです。
t+pazoliteさん曰く、HOLLOWoodは地名だそうな。色々バックボーンがありそうなのも、好きな理由のうちの一つです。

7.Awaken/塞壬唱片-MSR, Adam Gubman, Holly Sedillos

七曲目は作詞作曲をAdam Gubmanさん、歌をHolly Sedillosさんが担当する『Awaken』です。この曲はオペラ調なんですが、まあ~~~~何と言ってもカッコよすぎますよね、これ。まず曲の頭にから弦楽器を始めとした楽器たちの重々しい演奏によって荘厳さが生まれて緊張感が生まれます。そしたら開始5秒で一気にマジの演奏に突入します。最初からクライマックスって感じ。この圧に押された後は、穏やかだけど危険をはらむような曲調と共にソロの歌のシーンへと切り替わっていきます。この時のバックコーラスも素敵。
この曲は雰囲気がガラッと変わる部分がいくつかあるんですが、それが開始約1分ごろに来ます。ここで覚悟を決めたようなボーカルの方の声と、紡がれる歌詞がカッコよすぎて、涙が出そうなくらいです。
特に"suddenly surrender, take back everything"の一節。take back everythingって!!!完全に覚悟決めた目をしてますよね、これ。痺れますね~~~
この後が恐らくサビに当たる部分なんですが、神々しさと寂しさと不安が入り混じるような感覚がします、大荒れの海の中、雲が割れて一筋の光が差したような、そんな雰囲気です。少し希望が見えるような、元気がもらえる気がしませんか?
海を舞台としていることが歌詞などから分かりますが、その情報を抜きにしても曲や歌い方だけで、広大で、かつ暗く悪天候な状態の海の恐ろしさ、そして神聖さみたいなものがガツンと力強く伝わってくる曲です。シンバルの音が波が弾けるような音を表現していてそこも好きなんですよね。
ちなみに、この曲はスマートフォン向けゲーム『アークナイツ』での『狂人号』と呼ばれるサイドストーリーの中で演奏される曲だそうです。
こんな素敵な滾る曲を聴きながらストーリーに浸り、ゲームをプレイできるって最高か??
ちなみに私はやっていません。絶対にハマると分かっているので…

彼女は暗礁を抱く、潮汐のように。

「Awaken」――海の底で囁く夢は、まだ眠っているの?

アークナイツ公式より

↑これ、カッコよすぎ

おわりに

長々と私の主張にお付き合い頂きありがとうございました。これを書いている12/14(水)現在、788曲中360曲を聴き終えました。まだまだたくさんあって嬉しいですね!

こういった記事を書くのは初めてなもので、至らない点が多々あったかとは思いますが、私が新しい音楽の扉を開けたように、この記事が皆様にとって何か新しい扉を開くきっかけになれたらいいなと思っています。
そのためにこの7曲、曲の方向性が似ていないものを選んだつもりです!

これらの曲じゃなくても、普段自分が聴いてる曲でもいいので、誰にも伝えなくていいので聴いて思った感想を素直に出してみてください。
きっとその曲の事がもっと好きになれると思います!!

最後に、曲を提供してくださっている『みんなで集まりま専科』の皆さんに感謝を述べるとともに、本当はもっと載せたかった曲たちを数曲ランダムに記述して終わりにしたいと思います。本当にありがとうございます。

音楽って、最高~~~~~!!!!!!!!


  • 明日以外すべて燃やせ -feat.宮本浩二/東京スカパラダイスオーケストラ,宮本浩二

  • 霞がついてくる/ヰ世界情緒

  • 曙光/ぼくのりりっくのぼうよみ

  • 歌の生まれる場所/寺尾紗穂

  • Water Lily/Nash Music Library

and more…

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