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【劇場版ネタバレ】レヴュースタァライトを見て、破壊された

TwitterやPixivで、その存在と名前は知っていた作品。
当方、アイドルマスターシンデレラガールズのアニメを途中(一期)まで見たり、ゾンビランドサガは一期に大ハマリして、実際に佐賀に行ったり(コロナ禍前)。しかしラブライブは初代を見たもののハマることもなかったり、どこに線引があって好みの基準があるのかよくわかりませんが、とにかく

レヴュースタァライトには一瞬で呑み込まれた。


TVアニメ

 アマプラで一気見しました。そして感情をぐちゃぐちゃにされて泣いた。まず言っておきますが、真矢クロ推しです。

 主人公が幼い頃の約束を果たすために覚醒し、キナ臭いオーディションに参加するところから始まる。純那、真矢、クロディーヌ、香子、双葉、まひるそれぞれに描かれる苦悩と挑戦の日々。粛々と行われるオーディション。
 わかりません。
 と、何度言ったか。けれど理解を超えて、ぶつかり合う舞台少女たちの姿に釘付けになっていました。キリンの気持ちがよーーく、わかります。

 訪れた6話の最後から第7話

 大場なな。改めて1話から見直すと、この作品の主人公はこの子だったっけ?と、まどマギのほむほむ状態でしたが、どちらかといえばラスボスみたいな雰囲気で物語は未来へと進んでいく。そう、未来へ。

 オーディションが終わり、ひかりが選んだ結果を覆し、主人公として大活躍だった華恋。
 99回目を超える、100回目の公演が新たな結末で終わり、最高の幕引きでした。
 
 この時点で脳内スタァライトになっていました。前々から自分はカプ厨なのだろうな、と思っていたところに、極大感情をぶつけ合う百合が、劇団を組んでやってきたので大慌てです。意地や信念を貫いて、勝利を求め、各々がトップスタァを目指していく。ガルパンとかウマ娘の時も思いましたが、スポ根だこれ。曲を聞きまくり、ずっとレヴューの残像を脳内投射していました。

ロンド・ロンド・ロンド

 終わったんですけどね?
 総集編と聞いて見てみたらびっくりしました。
 やっぱり主人公大場ななじゃないか!
 一人だけめちゃくちゃ語るじゃんか!
 未練たっぷりかよ!
 などとツッコミながらも、やはり傍観者として強者然としているのが、まだ救われていない感じでとても寂しく思いました。
 最後に示された血みどろの舞台少女たち……。

 舞台少女の死、これに関してはすぐに思いついたことがありました。
 舞台少女というのは、そのまま少女時代のきらめきのことを指すから、卒業して、大人になることはつまり、舞台少女としてのは死んで、大人として生まれ変わることではないか。
 とても単純なことを考えつきました。果たしてこれがどうなるのか、劇場版を見に行こう!

劇場版

 僕の住んでいるところではやってませんでした。
 開始5分の映像だけ見て、キリンが「間に合わない!」と言ってましたがまさにあんな気分。ハマったのが遅かったので、いつまで公開しているかもわからない。
 このご時世ですが少し足を伸ばして、キリンの如く首だけ伸ばせれば良かったのですがそうもいかないので。なんと公開最終日に見て参りました。

 華恋。
 確かに、「二人で」という言葉に拘っていた彼女の目標はどこにあるのか。突き付けられた問題に考えを巡らせる暇もなく、次々とレヴューの幕が上がりました。
 ワイルドスクリーーンバロック。
 舞台上の取り繕った姿とは違う、本能的な演劇。バロックが「歪な」という意味なら、テレビ本編とは真逆の勝敗となったそれぞれのレヴューの結果を指すのかな、などと。
 wi(l)d-screen このLのカッコは……わかりません。

 皆殺しのレヴュー
 大場ななの圧倒的な殺陣。そして舞台少女の死をお前が成し遂げるのか……。しかし「私達はどこへ?」の問いかけから始まる、未来へ向けたレヴューに再生産されていく。「喋り過ぎ」だからということで力で押し込んでいくばななさんかっこいい。
 
 怨みのレヴュー
 まーた私物化してる。と言いたいところだが今回のレヴューは全部私物かもしれない。デコトラにデコトラにデコトラ!この舞台装置からして双葉にかなり歩がある。会話とかやり取りが全部夫婦なんだよな……。追い追われ、待ち待たせ、好きです。

 競演のレヴュー
 狂宴とか狂演ではなく?と思ったらそうなりました。まひるがひかりの上掛けを落としたのはびっくりしました。冷静さを欠いていたとはいえ、実力差もかなりあるのでは、しかしまひるだって自分の目標を持ってスタァを目指す者。ひかりを突き落とし、そこから温かく包んでくれたまひるもスタァだ……。「上手く演技できない」って本音がダダ漏れになっちゃって演技どころではない、みたいなことではなく?

 狩りのレヴュー
 借りとかあったかな……お互いに支え合っていたところだろうか。その絆を断ち切るように始まり、予告でおお!となった自分の言葉!からの復活劇!「返してよ!」と言っていた二刀「輪舞」。片方を奪われその刀でトドメを刺される。これでようやくばななは永遠の輪舞曲から解放されるのか……。二人別々の道を一人で歩いていくのが感慨深い。

 魂のレヴュー
 将棋弱い真矢、かわいい。まさかこれで終わりか?と思っていたら、最高の描写でした。これが見たかった。
 序曲から始まるし、This is キャンセルされるし、縦横無尽に駆け巡るし、この二人はさすが頂上決戦なだけあって派手です。「私はいつでもかわいい!」は?かわいい……。真矢視点でクロディーヌが迫ってくるのが美しい。常に圧倒的頂点だった、一人でもスタァな真矢の中身を抉り出し、二人で落ちていく炎とまで言い切るクロディーヌ、攻め。まだ負けていない真矢に、付き合い続けるクロディーヌ、最高です。

 最後のセリフ
 ここまで見ておきながら、この二人の勝敗予想を勘違いしてました。
 「貫いてみせなさいよ」
 「ひかりに負けたくない」
 ここで負けるからこそ、次の向かう先が見えた。
 二人はスタァになるために再スタートを切った。
 晴れやかな表情で上掛けを見送る舞台少女たち。
 舞台少女の死、再生産、僕はキリンと同じく、この結末とこれからの未来を見るために一瞬で燃え尽きることになった。

終わり

 長々と書いたけどほとんどあらすじですね。
 レヴュースタァライト。考察甲斐のある説明のなさ、説明なんぞなくても心を突き動かすレヴューの数々。個性的なキャラクターたちと燃えるような感情の衝突。全員が(雨宮さんたちも含めて)主人公である。かっこいい変身シーン、口上に決め台詞。手に汗握る殺陣。とんでもない舞台装置による仕掛けと伏線。聞けばシーンを思い起こすレヴュー曲、BGM。何度も会いたくなる、キリンになろう。
 また始めから見ようと思います。
 レヴュースタァライト。
 そしていつか次の駅で。

追記
スマホゲーには手を出していないのですが、どうなのでしょう。沼が加速するとやばいぞ。

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