〈空白小説〉同じではない

『空白小説』リスペクト企画!

空白部分を、オリジナルで、埋めてみよう!

『空白小説』とは、書き出しと結末の文だけがはじめから決まっているショートショート集です。

その間の空白をどう埋めるかで、物語は予想できない方向へと展開し、書き出しと文末のもつ意味は大きく変わります。

あなたは「空白」の展開を予想できますか?(Amazonより引用)

今回は「吾輩は猫である」~「名前はまだない」の空白小説です!

タイトル:同じではない

吾輩は猫である

狸ではない。
断じて違う。

吾輩の同型機種は、全て黄色のボディーをしている。
吾輩も、勿論黄色のボディーをしている。

みな、同じ。

しかし、最近なんだか、ぼくの調子がおかしいみたい。
おっちょこちょいだと周りから馬鹿にされるけど、他の皆はそんなこと言われない。

みな、同じ、はずなのに。
そんなぼくの、

名前はまだない


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