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最近読んだ本3冊

『仕事でも、仕事じゃなくても』よしながふみ
『らんたん』柚木麻子
『僕の狂ったフェミ彼女』ミン・ジヒョン
を続けて読んだ。

『仕事でも、仕事じゃなくても』では、
少なくとも自分は自分が苦しくない生き方をしようとしており、それができていることを少なくともよしとしようとすること、
社会が変わればいいが、自分一人では変えられない。少なくとも自分は自分がよしと思う生き方をしている。
英国にはいい感じで暮らしている未婚女性というカテゴリーがあること
に共感しまくりで、多分よしながさんは私より少し上の世代で、そういう人がいることがうれしく、自分の今の状況を「なるべくして」と感じられるようになった。

『らんたん』は、
明治から昭和にかけて、社会を変えようとし、社会と戦ってきた女性の話。
名前とその活動を知っている人もいれば、そうでない人もあり、
これまで自分が知っていたのとは違うように書かれている人もいた。
そのなかで、男性に寄りかからず生きた人がいたこと、
この時代でも男性が、女性が、でなく人として相手を見る人がいたこと、
少しずつでも社会は変わってきていること
を感じた。

『僕の狂ったフェミ彼女』は、
作中全てが、自分が考えていることで満ち溢れていて、
こういうことに関心がなかったり、気がつかない人には届かないんだと。
でも、何かのきっかけがあれば気がつくかもしれない。それが行動に結びつくかは未知数だけれども。

そう、だからスカートは履かない、
体型が露わになる服装はしないんだ。
それを
「もっとシュッとした恰好したらいいのに」とか
「メイクしてるの」とか
「もうちょっと髪どうにかしたら」とか
「かわいくいて」とか
「結婚せんでいい」とか
うんざりだ。
なんで、あんたらのためにせなあかんねん。それで不快な思いをするんだ。

セクハラにあったとき、「やっぱりなー」と言われた。
なら、止めてよ。その人と会いに行くの止めてよ。

伊藤詩織さんの報道を見て、
「でもこんなきれいな人とできたんやから」という人。

そういう人たちがいる限り、この思いがなくなることはない。
私は、自分でできることをする。社会を変えることはできないけれど、自分が気持ちよくいられるように。


性犯罪やセクハラの記事がよく目が付く。
何か自分に問題があるのかと思っていたが、知っているから、関心があるから目が行くのだと、『フェミ彼女』を読んで気がついた。
きっと、そうでない人には目がつかないのだろうな。