【レギュの考察】1分弱登山祭2021で、1分弱レギュ守ったのは何パーセント?

2021年5月に開催されたニコニコ動画上での登山動画のお祭り、「1分弱登山祭2021」は、前夜祭(フライング)後夜祭(遅刻組)合わせて250本近くが投稿される大盛況で、自転車ジャンプレギュなど頭のおかしい(誉め言葉)動画も現れ、記憶に残るお祭りになりました。

 私も前夜祭1本と期間中に3本の計4本の動画を上げたのですが、動画を作る上で悩んだのが、レギュレーション対策です。

 文字通り解釈すると、「1分弱」とは1分未満の動画にしなければならないのですが、1分弱(概念)タグの解説で説明されているように、1分にこだわる必要はありませんし、1分未満レギュを破るボケを披露するのが礼儀作法とも解釈できます。

 まあ「レギュ」というよりは「マナー」的なもので、レギュレーションを破る場合は「1分弱(概念)」へのリスペクトを添えておけばOK、レギュを知らずに破った人がいてもわざとボケたのと区別がつかない、そのぐらいアバウトなものと考えてよいでしょう。

 でも私はレギュを破るのに強い抵抗がありました。自分がかつて「リアルタイムアタック」の方のRTAガチ勢だったこともあり、RTAに強いリスペクトを持っているためです。RTAの醍醐味は、レギュ(=ルール)の枠内でベストを尽くした結果、通常プレイと大きく異なる行動にあるといってもいいでしょう。例えば、バグ技で大幅にタイム短縮とか、デスルーラとか、武器売って薬草99個買うとか、大切なアイテムを換金したり投げ捨てたり・・・、

 こうしたRTAの面白さは、タイム短縮するためにルールの枠内で最善を尽くすことがベースにあるわけで、タイム改竄みたいな不正は許されませんし、いい加減なレギュ(ルール)ではミリ秒を争う勝負ができませんから、RTAガチ勢はレギュレーションを大切に扱うものなのです。

 というわけで、私は1分弱レギュ厳守した動画を2本と、どうしても長くならざるを得ないネタのうち1本を前夜祭として投稿しレギュ違反を回避、もう1本は真剣に「1分弱(概念)」へのリスペクトを注いだ言い訳を用意してレギュ違反の長さで投稿しました。

1本目:【1分弱登山祭2021前夜祭】高座山の急坂がヤバイ、杓子山RTA!
2本目:【1分弱登山祭】鋸山100%RTA【ニコニコ自転車動画祭2021】
3本目:【1分弱登山祭】富山(千葉県)RTA、激坂攻略と自転車担ぎ解説付き【ニコニコ自転車動画祭2021】
4本目:【1分弱登山祭】破風岳(毛無峠)登山

 前夜祭がレギュ無効とするなら、期間中の3本中2本をレギュ遵守で投稿できたことになり、全投稿者の中ではかなり行儀の良い部類だったのではないかと思います。

 ではお祭り参加動画全体では、どの程度レギュが守られていたか?気になったのでリストを作ってカウントしてみたところ、
https://www.nicovideo.jp/my/mylist/71089970?sortKey=registeredAt&sortOrder=desc

 前夜祭後夜祭を除いた期間中投稿動画が222本、そのうち、1分未満は27本(12%)、動画の長さは1分以上でもなんらか1分弱へのリスペクトを動画内または説明文に表明しているものが65本(29%)でした。
※チェック漏れ等が数%あるかもしれませんが、合わせて41%と半分切っているのは意外に低いと感じる数字でした。

 動画時間の中央値は3分ぐらいなので、全体の傾向としては1分弱レギュのおかげで、普段のRTA(リアル登山アタック)動画に比べて、短めの動画になったと考えてよいでしょう。初投稿でも短い動画ならなんとかなるだろうとか、お祭りだから勢いで初投稿しちゃおう、みたいな動機付けとしては「1分弱」レギュはとても効果的だったのではないかと思います。

 レギュ遵守組の工夫を分析すると、
・小さな山を選び短時間動画にする
・速度調整(数倍~数百倍)で動画パートを圧縮
・読み上げ時間を減らすため文字で補足
・短い中でもメリハリをつけてクオリティを高める
といったテクニックが見られました。

 1分以上の場合の釈明の定番パターンは、
・この動画は1分弱ですと主張する(控えめな主張)
・1分弱が嘘であっても強気で言い切る(例:「1分弱になったので終わります」「1分弱は思ったより短いですね」)
・1分強だから正しい1分弱レギュ解釈と主張する
・実態はともかくレギュに敬意を払ってることをアピール
・動画パートや登山パートだけなら1分弱なのでOKとする
・1分弱をネタにしてボケる(例:小泉構文)

 凝ったパターンも挙げておきます。何をどう凝ったのかは動画を鑑賞してご確認ください。
https://www.nicovideo.jp/watch/sm38812055(ラスト参照)
https://www.nicovideo.jp/watch/sm38809948(21:38あたり参照)
https://www.nicovideo.jp/watch/sm38798572(説明文参照)

 また、言葉で1分弱どうこう言わなくとも、濃密なクオリティであれば3分も1分に感じる、中身が良ければレギュはどうでもよくなるものなので、ひたすらクオリティを高めるというレギュ攻略方法というか、視聴者を楽しませるという真の目的達成に専念するのもありだと思います。主催の瓢箪屋さんの振り返り生放送で取り上げられた動画の多くはこのパターンですね。
https://www.nicovideo.jp/user/632478/mylist/71180697

 他には、最後にでかいオチ(呪い)があると、1分かどうかはどうでもよくなったものもあったので、最後に大技を決める攻略方法もあるでしょう。
例:https://www.nicovideo.jp/watch/sm38800624

 ↑の動画ラストの同調圧力、チャリホバーRTAより難易度高いのですが・・・、私はとりあえず比較的に難易度の低い富士山100%RTA頑張りますかね(ノД`)・゜・。

 以上、1分弱レギュの考察でした!

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