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壊す勇気

昨日まで悩みに悩んでいたけれど、準備段階はひとまず完了。当日どうなるかは、そのとき次第!

あれこれと案を練って、どうしようこうしよう?と悩みに悩み、組み立てては壊し、の繰り返し。


組み立てたものを壊すのは、なんだか勿体無いような気もするけど、えいっ!と壊した方が新たなものが組み立つことを経験から知っている。


人生で1番「組み立てたものを壊しまくって」作り上げたのは、学部のときの卒論。

「卒論は20ページまで」というルールがあることを全く知らず(教授は事前に言っていたかもしれない。でも書くことに精一杯だったので気にもならなかった)、あれこれ書いたものをまとめていくと、言いたいことの半分くらいを書いたところで18ページになることに気づいた。


そのとき、私は絶望した。


ダメ元で、20ページを超えることは可能ですか?と尋ねたが回答はもちろん、不可、だった。


それから、必死に削る日々が始まった。どうにか「書くこと」ばかり考えていたのに。

時間をかけて、考え、調べ、悩みながら、曖昧なものもなんとかかんとか文字に変換してきたのだ。もはや我が子のような存在。それをバッサバッサ切り倒していかなければならないなんて苦しすぎる。

ここで完全に心は折れた。

でも最終的には、先生方の指導や同期の存在に励まされて書き切れた。

そして出来上がったものは、当たり前かもしれないけれど、壊す前のものより格段に仕上がっていた。この体験が私に壊す勇気を与えてくれているんだなぁ。なんだか、いいことを思い出せてよかった。