散歩は犬についていくべし。

犬の気持ちを読む練習としてオススメなのが
「犬のあとについて行く散歩」だ。


歩き方、匂いの嗅ぎ方、
頭や目線の向き、排泄の回数、
マーキングの有無とその頻度
(雌にもマーキングあり ) 、
知らない人や犬への反応、
車、バイク、自転車、
あちこちから聞こえる様々な音、
風、におい etc



私は愛犬との日々の散歩を通じて
これらの一つ一つの項目を観察しながら
「毎日の愛犬の心の状態」
を探るようにしている。


犬のボディランゲージを学び始めた頃は
それはそれは難しいものだったけど、
( 犬の行動やしぐさは一瞬で移り変わるので )
歩く犬の動画を撮ってスロー再生して見返したり、
街を歩く他の犬をよく観察することを続けながら
ようやく少しずつ「読める」ようになってきている。


そして今、
犬を読む練習が私の日課で
いわば趣味みたいなものになっている。


「あ、今、それ嫌だって言ってる」
飼い主と犬の歯切れの悪い意思疎通を見るのは
少し辛いこともあるけれど・・・笑



犬の行動やしぐさが読めると
今、その状況で、犬が、何を感じているか?
犬目線で考慮した上で、
飼い主としてフォローすべきことが
自然と分かってくるようになる。




<例>
飼い主①「今日は執拗に匂いを嗅ぐなぁ・・・。
いつもこんなに嗅がないのになぁ。
あぁ、最近留守番させる事が多かったから
もしかするとストレスが溜まっているのかもな。」
対策例: 留守番を減らす工夫を考える、
散歩の時間を増やす、
留守番中に一人で取り組めるものはないか?
考える( 知育玩具など )




飼い主②「他の犬を見ると前よりも興奮して、
引っ張りやマーキングが多くなったような・・・。
あ、もしかすると!最近よく他の犬と遊ばせてたから
リラックスして過ごす時間が減っているのかも。」
対策例:犬のいない時間に散歩に出る
休日は家で飼い主とまったり過ごす時間を増やす
ゆったり散歩を心掛ける、お出掛けを減らす




飼い主③
「最近こっちに行こうとすると
意地でもリードを張って動こうとしないんだよな・・・。
あ、もしかしてこないだこの道歩いてた時に
急に大きなクラクションが鳴ったから少し怖いのかもしれないな。」
対策例:散歩道の再考案 - 落ち着いて楽しく歩ける道は?
他の道で物音への反応を見てみる - やっぱりクラクションがダメ?
交通量の多い散歩道は控え、自然の多い場所で散歩する



※上記はあくまで一例です
愛犬の様子と同じようなシチュエーションでも
その犬や状況により理由は全く異なりますので
心配な事がある場合は専門家にご相談することをお勧めします



犬の行動にも私たちと同じように
本人( 犬 ) なりの理由が存在する。


例えそれが厄介なものであっても、
飼い主の理想とする散歩でなくても、
( 横について歩かせる・・・など。
私は犬の意図が分かるようになってから
無闇矢鱈な指示は必要ないと思ってます)
犬なりの原因が取り除けなければ、
その行動はまたどこかで現れる。


犬の行動は、犬の気持ちの表れ。
ボディランゲージを「読む」練習を通じて
犬が私たちにその大切さを
教えてくれている気がしてならない。


私たちの生活スタイルに
半ば強制的に合わせて暮らしている
犬たちに出来ることは、
犬の気持ちを察するということ。


その練習としてぜひ、
愛犬の後ろについて歩いてみて欲しい。


日々気持ちは変わるし、
日常のちょっとした生活の変化で
犬の散歩スタイルにも変化が出る。


私たちがいかに「愛」を与えていても、
当の本人が「幸せだ」と思わなければ
それは単に一方通行の愛情でしかない。


犬は私たちと同じ言葉を話すことは出来ないので、 
まずは彼らの見せる行動やしぐさから
彼らの本当の声を探る事をして欲しいと思う。
「お互いが」幸せを分け合えるように。


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