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ヒカオケ2023に行った話

画像は昨晩きれいに浮かんでいた満月

光のオーケストラ 2023年
(FINAL FANTASY XIV アマチュアオーケストラコンサート)
2023年12月23日(土)に行ってきました。

前提の話:

・あまのじゃくオタクだからネガティブなこともいうかも。でも総評としては100点満点です。
・いにしえのオタク時代にある程度イベント開催の経験があるので、演奏そのものというよりはイベント開催自体の評価比重が高い傾向にあります
・昔からの知人には口が悪いです
・あくまで感想なのであえて調べずに書いている部分があります。情報の正確性は保証できませんので悪しからずご了承ください。

以下、セットリスト順に書いていきます。

プレコンサート

聖芒祭

ちょうどこの日は12月23日(土)、翌日が24日でクリスマスイブ、つまり世間はこの土日ほぼクリスマスの雰囲気。
サンタ衣装に身を包んだ指揮者の澁谷さんとルイゾワスマイル合唱団(以降ルイスマ)がコーラスでお出迎えでした。
ちょうど少し前から始まった今年のシーズナルイベントでもリアルなサンタ衣装が配布だったので、ゲームから飛び出してきたかのような感じました。
狙ってなのかはわかりませんが、ゲームといい感じにリンクしたな~と思います。

紅蓮編

入場した時の印象
・ルイスマ多っ・・・
・っていうかそもそも全体的な人数が多い
・衣装やワンポイントのアクセサリが揃っててすごい、この人数できれいにそろえていること自体がすごい

我らが支配圏(シークレット)
紅蓮のプレリュード
衝撃 ~ラールガーズリーチ:昼~
紅の夜明け ~クガネ:昼~

ルイスマ・男声部が”帝国式敬礼”をしたとたん、アッとなり、もうだめでした。即落ち。

光のオーケストラ第一回目の開催時期というのは、”紅蓮”がリリースされてしばらく経ったくらいでした。
準備・練習期間の関係から”蒼天”までが第一回の範囲だったのですが、
たぶん超特急で準備した”紅蓮”がアンコールで演奏されたのでした。
その最後、「壊神の拳が届く場所」(だったと思う)をステージ・客先みんなで(歌詞はうろ覚えだったけど)大合唱して終わったのでした。

一瞬で脳の思い出スペースから引っ張り上げられ、その衝撃で涙腺がぐじゅぐじゅになりながら聞いたのでした。
全体通して7割ほどの排水量だったと思います。

塩と苦難の歌 ~ギラバニア湖畔地帯:昼~
自由か死か ~紅蓮決戦 アラミゴ~
鬨の声

本当に申し訳ないんですが、上記の衝撃でこのあたりわりと呆然としてたと思います。
鬨の声、イントロがとても勢いがあってよかったです。あの速さでよく揃っていたと思う。

銀鱗と鋼鉄
龍の尾 ~神龍討滅戦~

この2曲は同じコンテンツ(ゼノぴ殴る)に出てくるので続き物として(プレイヤー視点で)とても自然でした。

月下彼岸花 ~蛮神ツクヨミ討滅戦~

まだ呆然としてたと思います。記憶があいまい…。
原曲が和の音階(専門語的にはどういうのかわからん)+ロック調でそもそもオーケストラの対極にあるけれど、
自然に聞こえたので編曲の妙だと思います。

心を持たぬ者 ~次元の狭間オメガ:アルファ編~
空より現れし者 ~次元の狭間オメガ:アルファ編~
翼に夢を(シークレット)

今回のセットリストとしては珍しい「レイドの曲」です。
とはいえ、「心を持たぬ者」はもともと原曲が今まで光の戦士が、
耳にタコができるくらいコンテンツで聞き続けた曲・フレーズのセルフオマージュです。
この曲自体に思い入れがなくても、多くの光の戦士がアッとなるお得な曲なので、選曲には納得です。
個人的には零式も絶もリアタイでプレイしていない(零式だけ後にクリア)ので、「空より現れし者」で悪夢がよみがえる・・・ということはなく。
アンコールで「翼に夢を」を持ってくるのはそりゃアルファちゃんのエピローグがあってのものなので、これもうれしい選曲でした。

幕間

天晴大鯰音頭

祭ハッピの揃いで出てきたときはさすがにはっちゃけすぎでは!?と困惑しました(笑
オーケストラで使うティンパニ?で和太鼓プレイってできるもんなんだぁって感心しました。
音そのものは違うんですが気にならなかったです。

ようやくこのあたりで少し気を持ち直してというか、冷静に聞けるようになったころだったと思います。

漆黒編

の前に、
ワンポイントのアクセが、紅蓮だと赤色だったのが、紫色になってる!細け~~!(ってことは暁月は・・・?)

驚嘆の真実
世界を照らす闇 ~クリスタリウム:昼~

「驚嘆の真実」というタイトルの割には、単にプレイヤーが起きたような印象がある(くらい耳になじんでいる)曲ですが、
静かなイントロから入っていき、「世界を照らす闇」で盛り上がっていく、オーケストラらしい音量のダイナミクスがあったなぁという印象です。

始まりの湖 ~レイクランド:昼~
生きる理由
シヴィライゼーションズ ~ラケティカ大森林:昼~

第一世界おさんぽセット
「始まりの湖」、「生きる理由」は原曲を聞き直しても印象はあまり変わらないイメージでした。手堅くオーケストラになってるなと。
「シヴィライゼーションズ」は…みんな大好き「ラヒッ」の曲です。
もともとがかなりリズムが自由律っぽいボーカル?(なのかあれ?)ですが、これもオーケストラにできるんだ…と。
メインストーリーは結構、希望を持ちつつも状況的には切羽詰まったかなり暗い印象だった漆黒ですが、すべて終わった思い出すと印象は少し明るく、楽しかったような思い出が残っています。
その「思い出」っぽい、軽妙な少し明るい印象を受けました。

獣の腹 ~偽造天界 グルグ火山~
インサニティー ~イノセンス討滅戦~

編曲が非常にうまかった。
「獣の腹」はともすれば平坦に聞こえる(聞きなれているからかも)んですが、「インサニティー」に向けて、それこそ山を、坂道を登っていくように盛り上がっていくように感じました。

「インサニティー」は原曲はイントロから非常に速いピアノアルペジオが印象的ですが、その原曲の印象が頭にあるからこそ、あえて最初はそれを控えて、その他のパートで盛り上げていって、最後にそのピアノを入れていくという、期待が盛り上がっていって爆発する感じがよかったです。
各パートの見どころも作れていました。

昏き水底 ~テンペスト深部~
死の刻 ~終末幻想 アーモロート~
貪欲

「昏き水底」と「死の刻」はモチーフが同じアーモロートのメロディですよね。
もともとは全く違うアレンジですが、この2曲をまとめて演奏して滑らかにつないでいくのが、現在と過去が地続きな感じがしてよかったです。

「昏き水底」序盤、タイトルの印象も相まってだと思いますが、静かな演奏で、指揮者が演奏パートごとに向かって指揮棒を振り、次のパートへ・・・と移っていく場面。
終わった演奏パートはミュートポーズ(弦楽器なら弓を上に)をとっていく様子が、
水底でダイバーがイソギンチャクみたいなそこに住む生き物を注視したり近づいたりすると、生き物たちは隠れ、視線を外して離れていくとまた元に戻る・・・ような光景に見えて、
視覚的にも水底を感じたのでした。

「貪欲」は漆黒通してのボス曲ですが、この曲順だと、
古のアーモロートを抜けた先に居る「貪欲」という感じがして、これも考えると深いよなぁと思います。

砕けぬ思い ~ハーデス討滅戦~

元々原曲もオーケストラに近い印象なので、アレンジ自体は自然に聞こえました。
でも途中からルイスマがだんだんアーモロート市民(のマスク)に見えてきたのはなぜでしょうか・・・。

To the Edge
古の星空 ~エルピス:夜~

「To the Edge」は大好きだし人気の高い曲ですが、祖堅さんも言っていたように「時計の音」が非常に重要な曲で、楽しみ半面、本当に良い感じになるのか心配な曲でもありました。
「時計の音」は全くの自然さでした…3つくらいのパーカスが完璧に合わせてたのかな?
「刀」でリミットブレイクゲージが貯まる音を作っていたのが、ビジュアル的にも完璧だった。

ちなみに今日確認してみたところ、極ウォーリア・オブ・ライト討滅戦の場合はゲージ5つくらい貯まるっぽい。
タンクLBは相方に遠慮してはいけない。

「漆黒編」の意識で聞いてたのでエルピスの夜とはこのとき気づかなかったけど、どこかの「夜」だとは気づき、
やっぱり漆黒の最後は「夜」にならないとねと思った。

幕間

目覚めの御使い ~ティターニア討滅戦~

あんな少人数構成でもちゃんとティターニアってわかるのがすごい。

暁月編

アクセサリは白!手元のパンフレットもちゃんとその配色になっていたのに気づいたのでした。
周到ォ・・・

暁月のプレリュード
知恵の水瓶 ~オールド・シャーレアン:昼~
迷宮 ~ラヴィリンソス:昼~

「知恵の水瓶」はやっぱりアコースティックギターですね。

ゾットの塔 ~暁月~
終の戦
帰らん、地平の大地へ
小さな命

「漆黒」の道中は割と良い(美化された)思い出の印象が強かったですが、「暁月」はなんというか、まだ最近のプレイだからなのか、苦い思い出のような選曲に思えます。
「帰らん、地平の大地へ」いわゆる「ラジオ越しの帝国の歌」ですが、そのように聞こえる工夫が随所に感じられました。
(トロンボーンのミュートするやつ、鍵盤ハーモニカ)

絶望の果て
空が燃える日 ~終末樹海 ヴァナスパティ~

これも編曲がすごい上手いと思った2曲です。
どちらもかなり暗い雰囲気の原曲ですが、
あまりそうは感じられず、前へ前へとポジティブな印象を受けました。

古の空 ~エルピス:昼~
星の海 ~星海潜航 アイティオン星晶鏡~
Your Answer ~ハイデリン討滅戦~
Answers

Answersに向けて徐々に盛り上がっていく、メインストーリーをプレイしたときの気持ちを思い出す、原曲に近い印象でした。

デュナミスの欠片
先ゆく星々 ~最終幻想レムナント~

「デュナミスの欠片」も続いて原曲に近い印象

「先ゆく星々」はパートの見どころを強調しているように感じ、
メーティオンが見てきた数々の文化・星の残滓を表現しているのかなと思いました。

終焉の戦い
想いが動かす力

どちらも大人数のコーラスが活きる、大迫力の演奏でした。
「想いが動かす力」のイントロはやはりエレキギターのカッティングじゃないとね。大きな期待に応えたと思います。

アンコール

小さな一歩 ~嘆きの海~/街のテーマ ~暁月~
ハピネスキャロット ~楽園都市 スマイルトン~
星と命を巡る物語

「ハピネスキャロット」は暁月のトレイラー(スキル紹介)でも使われた曲でしたね。
メインストーリークリア後に聞けたときは、ここでか~~~となりました。
みんな楽しそうに感情を爆発させて(特にパーカス組!)演奏していたのが、アンコールにふさわしい曲だったと思います。

お見送り

知恵の巻貝 ~オールドシャーレアン:夜~

僕はね、昔っから「海辺の町」の「夜」のBGMに弱いんだよ。ありがとう。
でもメンバー(ほとんど知人である)めちゃ疲れて見えたから「もういい・・・休め・・・!」って思いました。ありがとう。

全体の話:

オーケストラの構成あんまり詳しくないですが、たぶん結構いびつな構成だと思う。好き者で集まったので仕方がない部分ですね。
これ編曲大変だっただろうな…。

音量バランス的に、ギターが小さすぎ・ドラムセットが大きすぎという感じがしました。
ドラムセット前にアクリルを設置すべき…?とも思ったけど、でもそれだと他パートの邪魔になりますね。
「オーケストラにロック要素を組み入れる」ことの難しさの一端を感じたのでした。

各パートについて:

ルイゾワスマイル合唱団

大人数だけあってかなりの迫力でした。
たぶん少人数でも歌っていた方がリーダーだったのだと思いますが、特にリーダーは上手かった。
セットリストとしては声楽パートがある楽曲が多かったとはいえ、直立待機の曲もかなりあったので見た目以上にしんどいだろうなぁと思いました。
盛り上がる楽曲に出てくるのでリミットブレイクのような印象を受けました。

第一バイオリン、第二バイオリン、ヴィオラ

(やってることは別なのは知ってるけど、ぼくが詳しくないのでまとめます)
本来のオーケストラだと花形パートだと思いますが、他パートが目立つところが多い分、全体としてはちょっと地味な役回りになったと思います。
ただ、粗が感じられず、完成度としては最も高かったパートなんじゃないかと思います。
人数も十分いたので、小さく聞こえがちのピチカートも大きめに聞こえて常に存在感を発揮してたと思います。
前面に居るのと常に一定の火力と存在感、タンクのような印象でした。

チェロ、コントラバス

上記と同じく、安定感は抜群だし人数も居るしで全体のレベルを大きく押し上げていると思います。
「スマイルトン」のときコントラバス回してたけど、え、そんなことして大丈夫なの!?とひやひやしました(笑
上記と同じタンクの印象ですが、さらに底を支えている感じもするのでこちらがサブタンクかな・・・?

フルート/ピッコロ、オーボエ、クラリネット、バスーン、ダブルバスーン(木管組・・・でいいよね)
ホルン、トランペット、トロンボーン、バストロンボーン、ユーフォニアム、チューバ(金管組・・・でいいよね)

(ものすごく知識が雑なのでいろんな笛組という認識しかない)
全体が大人数の割には人数が少ないように思える笛組ですが、どのパートも音量は十分届いていて、メリハリを感じられる。
つまり、バーストを作る、忍者のような印象!

パーカッション

今すぐ「何でも屋」に改称してください。特に副団長。
演奏そのものもさることながら、サウンドエフェクトの再現手法が多すぎる…。
演奏全体を「面白く」するのに最もカロリーを燃やしたパートだと思います。
どうみても青魔導士
実力は折り紙付きなのでたぶんマスクカーニバルそうとうやってる。

ピアノ

安定、そして癒し…。
大人数アライアンスを支える唯一のヒーラー、たぶんPH

ギター

お疲れさまでした・・・。ゆっくり休んで・・・。
見える角度だったので結構いろんな曲でかき鳴らしていたのは知ってた。
オチにしてごめんね

企画、運営

胃はまだ元気ですか。
想像するだけでこっちの胃がやられそうです。
本当に偉大な仕事をしたと思います。

その他運営スタッフ

注意看板持ち、お疲れさまでした。
非営利を厳守するためにも大きく主張していくのは重要な仕事だったと思います。

パンフレットおよびデザイン

非営利イベントなのに力入れすぎでは…。ありがとう。

そのほかいろいろ

セットリストについて

副団長の挨拶にもあったように、「それぞれの旅を振り返る」というテーマにそったセットリストだったと思います。
サイドストーリーやレイドの曲はかなり割り切って、メインストーリーを主軸にして、できるだけNot for meを作らず、できるだけ置いてきぼりを作らない、やさしさを感じるセットリストだと思いました。

事前の盛り上がりについて

正直言って、事前の盛り上がりはあまり盛り上がっていない・・・?ように感じました。
X(Twitter)のリポスト・いいねもそこまで多くはならなかった。
前回から間がかなり空いたことと、チケットが抽選なので宣伝意欲は下がっちゃうからかなあ。
とはいえ、非公式・非営利のイベントですから、希望するひとを余裕もって受け入れられる大きな箱を用意するのは難しいですし、難しい課題ですよね…。
すべての宣伝・PRを見たわけではないのですが、イラストやフライヤーがいくつか公開されていましたが、楽器や小物の写真も宣材として使えたかもなぁと、終わってから思いました。事後諸葛亮。
もちろん終わってしまえば杞憂だったわけですが、ちょっと心配だったって話です。

もし第三回目があったら・・・?

愚問

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