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競りと反省改善

こんにちは

7月13日は薩摩中央家畜市場の開催日でした。ウチも一頭出したのですが結果は38.6万円でした。生産コストを考えると子牛1頭あたり50万円くらいかかるので、思いっきり赤字になりました。今までの最低価格が49.8万円で、あの時も子牛が産まれてから今まで何をやってきたのか・・・と落ち込みましたが今回は輪をかけて残念な形になりました。

成功と失敗の反省をしよう。

私はうまく行った時と失敗した時の両方とも反省と言うか理由を考えます。何が原因でうまく行ったのか、失敗したのか。結果は変わらないので赤字の分反省点を洗い出すのです。今回の競りを振り返ってみてみると、最初は誰も競らずにスタート価格が下がりやっと開始するも競っていたは2人でした。競りに来ていた人の中で2人しか興味を持たなかった原因はなんだろうか。

前提として、今回の牛は特に大きな病気もせず、前回の失敗(49.8万円の時)のような大失敗(離乳時のトラブル)もせずかなり手塩にかけて育てました。成長は良くはないですがとびきり悪くもなかったのです。

原因その1:購買者目線での牛作りが足りてなかったのではないか

昨今は飼料の値上がりしている中ですからもっと牛が大きくなってからセリに出した方が喜ばれたのではないだろうか、私は「競りに出すのは早ければ早い方がいい」と考えていてその考えに拘りすぎた結果回りと比べて小さな牛を出してしまいました。購買者からすれば、こんな小さく出してきて・・・この牛は買っても儲けを出すのは難しいと考えられたのではないかでしょうか。又、これは肥育農家から直接聞いたわけではないのですが、「肥育農家は同じくらいの牛を同じ部屋に入れて育てる為に大きさをなるべく揃えて買う」と言う話を聞きました。薩摩市場は去勢は300kgを一つの目安にしてるとの事なので、少し競りを遅らせてもよかったのかと思いました。

原因その2:血統構成のミスではないか

この牛の血統は、美国桜→百合茂→安福久→勝忠平と言う流れだったのですが、母牛も小さかったので質系に偏り過ぎていたのではないか、一概には言えないのですが、質系は小さく、増体系は大きいと言う傾向があります。その中で、ウチの牛は質系に寄りすぎた種付けをしたのも原因かもしれません。逆に増体系の牛を付ければ、質系に偏った母牛+増体パワーで良い牛になったかもしれないですね。

原因その3:途中で配合飼料を変更したからではないか

前回の競りの子が終わってから子牛の配合飼料を変更しました。2週間くらいかけて徐々に移行していったのですが、完全に移行したあとも何度か軟便を繰り返していました。又、粗飼料も変更があったりと飼料設計が全体的に変わったのも悪影響だったのかと考えています。タイミング難しいけれど、新しく産まれた牛から変えるとか、もしくは競りの牛がいなくなったタイミングで変えるなどできたかなと。

前提として育成技術の向上などは無論ですが次回対策はこんなところかと思いました。

営業マン時代もそうですし牛飼いでもそうなのですが、私はアドバイスをくれる人はいても「師匠」と呼べる人がいないので、毎回失敗と反省改善を繰り返して遠回りをしています。もう僕もいい年なので、色々な事を学んで近道を探してはいるのですが、なんだかんだで失敗と反省改善を繰り返して終わりがない道を進んでるような気持ちになります。

とにかく終わったことはしょうがないしあるモノでやっていくしかないので、牛小屋の大掃除をして問題点洗い出して前進していく所存でございます。

そして、この結果を知ってか知らずか色々とアドバイスを頂きました皆様ありがとうございました!

それでは


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