Urinary EGF in ASSESS-AKI Study

はやりの尿中EGFについての研究です。結論を書きますと尿中EGFが高い人はAKI後の長期腎予後が良好ということです。EGFはヘンレのループ上行脚及び遠位尿細管に発現していることが分かってきており、遠位尿細管の障害マーカーとして脚光を浴びています。

sCrの変化でAKIを現在は診断していますが、eGFRと相関しなかったことより尿中EGFはsCrとは独立したAKIのマーカーになりうるとdiscussionしています。ただ、Tableを見るかぎり限りなくeGFRと同じように動いているので、eGFRとの違いが正直明確ではないような気がしました。

eGFRが等しい場合にuEGFは本当に予後に関連しているのかを調べてほしいです。

uEGFと遠位尿細管障害はなんとなく関連していることは分かるのですが、本当にそうなんでしょうか?遠位尿細管障害だけで本当に腎予後は悪くなるのでしょうか?近年はシングルセル解析で遠位尿細管の詳細な検討をすることもできるようになってきたので、今後が楽しみですよね。

尿中β2MGは昔からある尿細管障害マーカーですが、uEGFとの臨床応用の違いについても知りたいですよね。。。なかなか画期的な使用方法がないと、臨床では測定可能にならないかもですが、今後も細胞まで考えた治療を患者様にしていきたいとは思いました。


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