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【暗黒海賊船】

当記事にアクセスいただき、誠にありがとうございます。
暗黒界ストラクR発売からはや1年が経過しました。マスターデュエルでの実装も手伝ってか、暗黒界を扱ったYouTube動画が目に見えて増えたり、フォロワーさんの中にも実際に暗黒界を使ってみようとする人が出てきたりと、喜ばしい環境になってくれています。やはり力こそ正義。
ではイく。

今回ご紹介するのは【暗黒海賊船】です。見ての通り暗黒界と海造賊の混合デッキですが、構築としては完全に趣味寄りです。
これまで紹介してきたデッキはいずれも混合先のテーマがディスカード効果のカードを擁しており、それを軸に暗黒界とのシナジーを形成していました。しかし海造賊にはそういったカードは現状ありません。「墓地に置かれて真価を発揮する悪魔族テーマ」というだけで組み始めたようなものです。
逆に言えばその点さえあればデッキとしては形になってくれるということでもありますが。

まずは《暗黒界の登極》を《双翼のリュース号》と共有できるのがわかりやすい強みです。これは海造賊に限らず悪魔族の融合モンスターを擁するカテゴリ全般に言えることでもありますが、墓地にモンスターが貯まりやすい海造賊なら墓地除外による融合も比較的狙いやすいでしょう。相手が使用する属性によって出航のしやすさが左右される海造賊にとって、妨害持ちを出しやすくできるのは少なくない利点です。

《登極》は融合札としてだけでなく手札コストとしても使いやすいです。
暗黒界を使ったことがある人は経験済かもわかりませんが、《登極》の墓地効果で手札の暗黒界を捨てたいけど融合はできないorしたくない、という状況はままあります。その際は他の方法で墓地に落とす必要がありますが、海造賊は《拠点》や《青髭》等手札コストを要求する場面が多いため、それらに遠慮なく充てられます。コストで《登極》を捨てて海造賊展開を行い、《登極》効果で暗黒界を捨ててそちらの展開も並立する、というのが理想的な動きとなります。
一応《グラファ》や《魔神王レイン》も墓地にいてなんぼなモンスターなので、こちらもコストとして使ってしまってもいいでしょう。

レベル4モンスターが多いので《レボリューション・シンクロン》も高相性です。特に《ゼンタ》と適当な悪魔族が手札にある状態は中々の上振れとなります。特殊召喚された《ゼンタ》と《レボリューション》とで《エンシェント・フェアリー・ドラゴン》をシンクロし、《門》を破壊して《拠点》をサーチすれば、暗黒界の初動が海造賊の基本展開に繋がることになります。《エンシェント》と蘇生した《レボリューション》とで《ヨルズ号》をシンクロすればさらに展開を伸ばせます。

逆に適当なレベル4と《拠点》がある手札なら、《拠点》を破壊して《門》をサーチして暗黒界展開を行うこともできます。《拠点》が再利用が容易、むしろ状況によっては墓地にある方が都合がいいまであるフィールド魔法だからこそ張り替えも惜しくありません。レベル5以上をサーチする《魔神王レイン》の登場で(多分)相対的に採用率の下がった《ベージ》が入っているのもレベル4率を少しでも上げるためです。

注意点として(海造賊なので当たり前といえばそれまでですが)、海造賊モンスターの効果を使う順番は常に意識する必要があります。《金髪の訓練生》《白髭の機関士》《黒翼の水先人》はいずれもその後の特殊召喚を海造賊のみにしてしまうので、暗黒界展開を狙っているなら先述の3種は後回しにするか、リターンが少なそうならいっそそのターンの暗黒界展開は放棄するか、割と見極めが大事だったりします。

ここからは余談(という名の自分語り)ですが、暗黒界×海造賊は海造賊が発表された時から「何とか混ぜられないか」と思案しており、結局1度は断念せざるを得なかった構築です。
当初は《デーモンの呼び声》や《邪悪霊》を中継ぎ役として採用し、船の繰り返しの蘇生と暗黒界展開を両立したデッキを目指していました。しかし海造賊はモンスター1体から高レベルのエクストラモンスターを出せるのが利点なのに対し、正規召喚を要求する蘇生系カードは何も相性が良くありませんでした。正規召喚はリソースを喰うだけでなく船に乗り込む(=装備させる)海造賊も別途用意しないといけないので、ジリ貧になってその後が続かなかったのです。船が早々に墓地にいくモンスターというわけでもないので《邪悪霊》の自己サルベージもほとんど活かせず、よほど引きが良くないと暗黒界周りがお荷物になるだけだったので解体を余儀なくされました。
ストラクRの新規組のおかげでデッキとして形になってくれたので、すごく強いデッキというわけではありませんが思い入れのあるデッキだったりします。

終わり

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