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0327 艶消し黒養生テープ

今週末も不要普及の外出は控えるということで、そんな時は艶消し黒養生テープどれにしよっかなーとか考えるよね、同じ艶消しだけど、どれを選んだらいいかわからない!という全国5000万人はいるかもしれない艶消しファンの皆さんのお声を受けて今日は手持ちの艶消し黒養生テープの違いをはっきりさせていきたいと思います!

まずはエントリーナンバー1
積水化学工業フィットライトテープ No.738つや消し黒

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最近はホームセンター等にも陳列されているため、知名度もあがってきた大手メーカー積水化学工業のつや消し黒。
「舞台や撮影に」とパッケージに書いてあるほど現場を意識した製品。
公表されている試験結果は以下の通り

テープ厚み[mm] 0.105
粘着力[N/10mm (g/10mm)] 2.2 (224.4)
引張強度[N/10mm (kg/10mm)] 40 (4080)
伸度[%]25

うん、なんのことか全くわからないという方は下のリンクを参考にして欲しい。見てもよくわからないかもしれない。。。

さ、次です。
エントリーナンバー2
光洋化学カットエース 黒 つや消しテープTMK

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ご存知カットエース シリーズの黒つや消しテープ
こちらもパッケージにイベント用、写真撮影用、と現場使用をアピールしている!
さらには良く貼り着いて、きれいに剥がせるとある。これは養生テープに非常に求められていることだ、特に剥がす時にノリが対象物に付くかどうかというのは大きな問題になってくる。

粘着力:1000g/25mm

こちらの公表されているスペックは粘着力だけだ!既に積水とは表記の単位が違うので計算しないといけない! さー早速混戦になってきた、お互い手の内を簡単には明かさないー!!!

続いてエントリーナンバー3
ダイヤテックス パイオランクロス粘着テープ つや消しテープ影武者(ブラック)M-08-BK

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ついに出ました影武者! 艶消しテープ界に影武者現る!!
パッケージも黒と白のモノトーンでプロ使用の雰囲気を醸し出すダイヤテックス、その実力はいかに!

厚さ 0.17(mm)
粘着力 8(N/25mm)
保持力 0.1(mm)
ボールタック 10(No.)
引張強度 350(N/50mm)

うーんこちらも中々の試験項目の多さで性能をアピールしているが驚くほどしっくりこない!
強いていうなら厚みが積水より0.03mmほど厚いということぐらいでしょうか、中々僅差の勝負になるのではないでしょうか。

以上が今回のエントリーテープです。
!!(SE)!!!!
ここで参考用として違う団体(テープの種類)から殴り込みだー!

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艶消し黒といったらこのテープを抜きには語れない!海外勢からの刺客
Shurtape CP743
こちらは艶消し黒のマスキングテープ(紙テープ)なので養生テープとは違うが、撮影現場ではお馴染みのテープなので指標として一緒に比べていきたい

さぁ各社出そろったところでスタート!

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まずは表面のテカリ具合で勝負だ! ここはトップから蛍光灯だけが照らされる会場、やはり指標となる紙テープのマット具合が目立っているが一番右のテープもなかなか黒に沈んでいる。
これでは写真の角度の問題もあるので一本づつみていこう。

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はい!これは携帯で撮ったため露光がずれていたりピンが来ていなかったりひどい写真で比べてしまうのは大変恐縮なのですが(反省しております)
若干影武者の黒が少し浮いているように感じるし、実物もそうであった。

これは表面素材に依存する部分が多いが、次に気になるのがテープのカット面ではないだろうか、養生テープは手で切るためその切れ目がどのような状態になるのかは貼り合わせていく時に重要なポイントになってくる。

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こちらは積水のフィットライトテープの断面だ。白い繊維が少し飛び出してしまっている。
尚且つ断面がギザギザになってしまっている。

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こちらは光洋のカットエース だ。
見事な断面ではないだろうか、白い繊維も出ることなく、断面もシャープで綺麗。切るときに少し普通の養生テープよりクセがあるが慣れれば問題ないレベルだ。

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こちらダイヤテックスの影武者、切った断面に背面の粘着部が透けて見えてしまっている、何度か切ってみたが表面が切ったどちらかに持っていかれてしまうことになってしまった。

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指標としてのShurのマスキングテープだが、こちらは紙テープのため、祭壇方向に繊維が入っていないためまず直線で切りづらい、さらに背面のノリがついている白い部分が少しだけ見えてしまっている。
現場でここをマッキーで塗ったことがある人は少ないのではないだろうか。

ここまでの検証を踏まえると、背面の粘着部分に各社大きな違いがあるのではないかと考え背面を撮影してみた。

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こちら積水の背面は通常の養生テープに近い構造になっていた、黒い部分と白い部分が規則正しく並んでいる。切断時にこの白い部分が目立ってしまっていたようだ。

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つづいてカットエース 、背面も真っ黒である。つまりノリがついているテープ自体艶消し黒化させているという企業努力がみてとれる。

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続いて影武者である、こちらも積水同様養生テープの背面的な見た目に近い。
これは推察になるが、積水とダイヤテクスは養生テープの生産ラインの中でノリがついてるテープ部分は他の色と共用して使用して、表面だけ艶消しのものと合体させて製品化させているのではないだろうか。
逆に光洋のカットエース はその生産ライン自体が艶消し黒に特化したもので生産されているのではないだろうか。

今回は以上である、途中プロレス的要素をいれてしまったが優劣を決める企画ではないと気づいたのでこの路線にさせてもらった、このテストはコストの部分を全く考えてないので、それぞれの現場に合わせた製品を使ってもらえればそれでよいと思うが、どれがどういった特徴をもっているのかについて参考になれば幸いだ。

注目したい粘着度はテストできなかった為、次の機会にやってみようと思う。さらに他のテープもネタはあるので2月までにはやりたいと思っている。こんなに1回の記事に書いてしまったことをとても後悔しているが、少ない日もあるのでしょうがない。
現場ではテープ一本、貼り方一つまで丁寧にやっている見えない裏方の人たちが沢山いることを是非知ってもらいたい!


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