ギターオタクのコレクションアーカイブ　～　Strandberg Boden OS 8

うわー、バーグだー！　きっしょ！

とか思っただろ。

まあ実際バーグ持ってる奴総じてキモいギターオタクばっかだから否定はしない。
俺だってキモいギターオタクだしな！
まあでも、今回はなんでこのキモオタクギターを買うに至ったかをつらつら話していくからさ、

見て？

以下スペック。

ボディ フレイムメイプルトップ、アッシュバック（チェンバードボディ）
ネック バーズアイメイプル/ローズウッド5ピースネック（カーボンロッド入り）
指板 ローズウッド
フレット ステンレス
インレイ ルミンレイ（蓄光インレイ。指板インレイ、サイドインレイの両方共）
スケール 26.5-28インチスケール（673mm-711mm）
ピックアップ レース アルマ Xバー（ストランドバーグロゴ入り）
コントロール 1ボリューム、1トーン、3wayレバースイッチ

まあチェンバードとかエンデュアーネックとか色々独自性高いところはあるけど、一番の買った理由は

コレ。

この音が出したかったからなんだよね。

まあ今となっては別にバーグの8弦に拘らなくても、フェンダーのアンプと生音録れるマイクとピックアップをレースのXバーに換えたアジャイルのテキトーなファンフレットの8弦でも買ってきたらほぼ同じ音に出来るだろう事は分かったんだけど、当時はもう『コレを買わんと同じ音は出ん』と思い込んでて。

当時の収入じゃ無茶も同然の買い物だった。

今でも正直しんどい事になってる。

でも、買うしかなかったんだ。

そのお陰でだいぶ色々と勉強になった。

良い思い出だ。

まあ、感傷に浸るのはこの辺でやめにして。

ここからはオタクトーク。

コントロールがなんと今時珍しいコイルタップなし。

なんでかってえと、レースはその独自の設計が為に4芯だけどコイルタップ機能が意味を為さないらしく、そもそも機能として盛り込む必要が無いらしい。

どうやらレースのピックアップは純粋なハムキャンセリング機能を備えたものではないらしく、原理としてはシングルコイルに近いんだとか。

だからコイツもハムバッカーサイズのピックアップなのに、ボリューム・トーンポットはハムバッカー用として一般的な500kではなく250kが使われている。

じゃあ4芯の接続をコイルタップ的な感じにすると何が起こるのか。

どうやらただ単に通電するコイルの数を減らして、音を拾う範囲を狭める事でコイルタップのような音に寄せている、というだけっぽい。

アバシがディマジオを捨ててフィッシュマンに行ったのはコイルタップ時のノイジーな音とパッシブがアクティブと比べて貧弱な音圧だからなんだろうけど、じゃあもう一つの選択肢として存在したはずの超ローノイズハムバッカーのレースにいかなかった理由は何だ？　ってえと、このシングルコイルに寄り過ぎてる特性が逆にハムバッカーとして使い辛い性能になってるのが原因なんじゃねえかなと俺は思うね。

で、次。

分かるかな。分かんねえかな。

これなら分かると思うんだけどな。

所謂エンデュアーネックってやつ。

ぶっちゃけコレに関しては大昔、OSシリーズが出回り始めた頃にESPのどっかの店舗で試奏させてもらった時にまあ弾きにくい俺には合わねえネックだなあと思ってたんだが、やっぱり俺の手には最後まで合わなかった。

どう合わなかったかっていうと、まず『この位置に親指を這わせていって下さいね』って感じのガイドラインが俺のプレイスタイルに全然合わなかった。
エンデュアーネックはローフレットを握り込み、ハイフレットをクラシックスタイルで弾かせるような形で頂点の位置が移動してるんだが、俺はローフレットはクラシックスタイル、ハイフレットは握り込んで弾くスタイルなんだわ。
まあでも俺の弾き方が特別変とは思わないんだけど。
だってメタル弾く奴はみんなそうなんじゃねーの？　ローフレットはメッチャ複雑なリフの運指をしなきゃいけないから基本クラシックスタイル、ハイフレットはガンガンに歪ませたリードトーンにワウを深く掛けて3音くらいブチ上げるチョーキングをぶちかます為にしっかり握り込む・・・みたいな（俺は非力だから1音以上のチョーキングは出来んけど）。

で、まあそういう使い方には適さないから、基本クリーントーンで爪弾く程度でしか使い道が無くて。

俺はもうちょっと幅広く使える8弦が欲しかったから、もうデータも集め終わったし、いいかな、と思ったって訳。

今の俺のトレンドがトレモロ付き8弦ってのもあるかもな。

あとは、やらしい杢目でふにゃふにゃしたシェイプのギターが似合う面してねえってのもある。

見ろよコレ。フレイムメイプルのトップ材が5ミリもあるんだぜ？

有り得ねえよ。昔の俺ならこんなギター見ただけで唾吐いてブチ折りに行ってたね。

俺みたいなブサイクで背も低くて目つきの悪いクソジジイは、いっそ思い切ってメタルメタルしたギター持ってる方がそれっぽいだろ？

アイアンバードとか、ワーロックとか。

でもモッキンバードはダメだ。髪を赤く染めないといけないから。

ビーストもダメだ。女装してニコニコ動画に弾いてみた動画アップしないといけないから。

なもんで、こういう高くて弾きやすくておしゃれなギターは俺には持つ資格が無い。

俺はやっぱり永遠に害悪デスメタラーのギターオタクでしかないし、それ以外にはなれねえって事さ。

まあ、これからも惨めに生きていくよ。

いつか刺されて死ぬまでな。