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仕事と育児の両立で追い詰められたワーママがコーチングを学んだ結果

はじめまして。
TCS×Businessのメンバーとして活動している井上ちえです。
私は普段、化学系の研究職として働きながら、小1女子、年中男子の子育てをしながらコーチとして活動しています。

私はワーママ1年目でつまずいてしまい、苦しい状況に追い込まれて仕事をやめようと思った経験があります。
そんな私の経験やコーチングでどんな変化があったか、ワーママにコーチングをおススメする理由を、この記事でお伝えしようと思います。

私がコーチングを学んで、自分自身で変わったなと思う事
✔子供との関係が良くなり、子育てで悩む時間が減った
✔家族とコミュニケーションをとり、応援してもらえるようになった
✔自分の価値観やあり方が明確になった

✔目標を設定して仕事を進められるようになった
✔順位を決めて仕事をできるようになった
✔人間関係でストレスが減りイライラして仕事に集中できない時間が短くなった

1. ワーママの洗礼

 会社員として働いていて、出産をしたママになる。良くも悪くも、世界がガラッと変わります。
ママになる前は、いくら仕事が忙しいといえ、お休みの日は月に数日あるし、平日もどう頑張っても1~2時間は自分の時間があり、忙しいとブツブツいいながらも、充実していたし、自由な時間にやることは自分で決められたし、着る洋服も、食べるものも自分で好きに決められていました。

そして、なによりも仕事をしている達成感があったし、キャリアも積んでいました。私の場合は、大学の研究室と共同研究をしていたので、国内の泊りがけの出張もあったし、学会で発表したり、論文を投稿したり、海外の学会で発表したこともあり、達成感や充実感もあった。そして、私の頑張り次第で、前向きに取り組めば、成果が出る世界でした。

ちょっと極端な例えですが、いつも私が主人公で、自分の行動に責任を持ちさえすれば、何でも自分自身で決められる世界でした。

こどもが産まれ育休が終わって職場復帰を果たし、ワーママデビューをします。
子供を保育園に送り、会社で仕事をして、子供を迎えに行ってご飯をつくって食べさせてお風呂に入れて寝かしつけるだけで、すでにキャパオーバーで、疲れ果てていて、仕事をするどころではありませんでした。出社しても、仕事ができるコンディションではなくあまり仕事には集中できませんでした。この時の私の状態は、上司が見ても見ていられなかったようで、二人目の産休に入るときは育児休暇を上限の3年取る事を進められた程、散々な状況でした。

2. コーチングを受けることで、何故私は変われたのか?

 ワーママの洗礼で書いた悲惨なワーママ1年目の時、余裕がなさすぎたのが原因だと思いますが、自分自身との会話には、『私』しかありませんでした。
私は忙しい、私は子育てと家事の両立だ、大変だから協力してよ、私は子育てに向いていない、私がなんとかしなければ、そんなことばかり考えていました。自分一人で勝手に全部抱え込んでイライラして、自分だけで何とかしようとしていたのです。

そんな私がコーチングでコミュニケーションを学ぶことで、「私とあなたは違う」ということがストンと私の中に入ってきて、自分との会話のなかに私ではない人が登場するようになりました。私自身との会話に新たに登場したのは、子供、主人、会社の上司など、日常生活で深く関わる人たちでした。

少しづつですが、あの人はどう考えるのかなと考えられるようになってくると、ストレスを感じることが減ってきました。
さらに、日常生活で会話をする際に、感情的にならずに冷静に会話を振り返ることができるようになり、ダラダラ話すのは苦手みたいだから手短に話そうといった感じで、振り返りをして次に活かすということができるようになり、徐々に人間関係が良くなってきました。振り返りをして、次に活かすということを繰り返すことで、いつのまにか人間関係のストレスは激減していたのです。

人間関係のストレスが減った私は、少しづつ冷静に自分の大切にしたい事や、自分のやりたい事を考える余裕が出てきました。仕事のキャリア、子育てのやり方、仕事と育児のバランスなどを、自分なりに考え、自分らしいバランスで、仕事も育児も楽しめるようになってきました。

何故私は変われたのかを振り返ってみてのまとめですが、私の大切にしたい価値観を基準に自分がやりたい事を決め、日常生活で深く関わる大切な人とコミュニケーションを取っていくという、あたりまえの事をあたりまえにできるようになったからだと思います。特別な事でも難しいことでもありませんが、あたりまえの事をあたりまえにやるというのも、時には難しいこともあります。あたりまえの事をあたりまえにやっていくことすらできなかった私でも、自分自身とのコミュニケーションを変えることで、変わっていけたのです。

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3. 育児でもビジネスにもコーチングを活かす

 2回目の職場復帰の時、私はこれから大変な日々が始めると腹をくくり、気合を入れて崖から飛び込む心境で職場復帰をしました。
気合をいれて職場復帰したのですが、私は拍子抜けしたのです。フルタイムから時短勤務にしたにも関わらず、人間関係のストレスも減り、何故だか仕事に追われることが無くなって仕事にも集中でき、正直なところ自分でも驚きました。

私は育休中に育児をテーマにしてコーチングセッションを受け、育児の悩みは随分減っていました。セッションでビジネスの話を一切しなかったので、仕事で変化があるなんて、思ってもみなかったし、育休復帰後は仕事で成果が出せるなんて思ってもみなかったので、育休復帰1年目にそれなりに業績を評価されて驚いたのは私自身です。相変わらず慌ただしくてドタバタの毎日ですが、育児も仕事も毎日前向きにいられています。

4. ワーママに必要なのは愚痴を聞いてもらう事ではなくコーチング

 ワーママに必要なのは、自分自身とのコミュニケーションだと思います。
子供がいない時と同じように仕事をして、自分の思う完璧な子育てをしてというのは、はっきりいって不可能です。
だからこそ、仕事でも子育てでも、自分のあり方、価値観に沿って、仕事と育児のバランスを取り、やる事とやめる事を決める必要があるのです。

自分の価値観に合った選択ができないと、もやもやの元になります。もやもやした気持ちが積み重なると疲れ果てて思考が鈍り、何をどうしていいか分からなくなってしまうことさえ、あるのです。私自身も、一人目の復帰後は、どうしたいかさえ分からず、ただ毎日、何とか生き延びている状態でした。

私自身も時間をかけて自分自身と向き合い、子育てに必要な時間を確保できるように仕事の時間を設定し「時間あたり最大の成果を出す」事を目標に、仕事を進めています。
当然ですが、育休中の休職期間もありますし、時短勤務でもあるので、同期と比べるとキャリアが遅れています。

それでも、自分らしいバランスで子育てと仕事をしていけるのは、自分のあり方や価値観を知り尽くしているからだと思うのです。

子供が産まれると、育児に専念するために退職するか、育休を取得する期間、時短勤務を取るかどうか、家事を外注するか、軽い仕事に配置転換を希望するか、など選択肢がたくさんあるので、私らしいあり方や価値基準を持ち、仕事も家事も育児のバランスを取ることも大切です。また、ワーママが、すべてひとりきりで抱え込むのは不可能なので、日常生活で深く関わる人とコミュケーションをとりながら協力し合える関係をつくるのも必要になります。
笑顔で育児や仕事ができるように、ワーママにこそコーチングを学んで欲しいなと思います。

この記事をかいた人

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井上 ちえ

新卒で入社した化学系メーカにて研究職を15年以上。初めての育児と家事や仕事の両立に悩んだのを機にコーチングセッションを自分自身が受け、自分自身を取り戻す。自分自身が変わるキッカケとなったコーチングをより学びたいと思い、TCS認定コーチの資格を取得。現在は、会社の仕事と育児で忙しい日々を送りながら、副業という形でコーチ業を楽しんでいる。


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