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「わたし、育休留学しています!」 ~“捉えなおす”ことで変わる世界~

はじめまして。
TCS認定コーチ、マザーズティーチャーの「あかいひとみ」です。
今回は、私がブログの担当をさせていただきます。
テーマは、「わたし、育休留学しています!~”捉えなおす“ことで変わる世界~」です。

本題に入る前に簡単な自己紹介をします。
現在3歳と1歳の娘2人を持つ母です。仕事はメーカーでマーケティングをしており、次女の出産に伴い、育休中です。趣味は、出産前は、きのこ狩り、山登りなどアウトドア中心でしたが、今はもっぱら子どもと積み木をしたり、想像力豊かな子どもとの遊びを楽しむ毎日です。育休中のあらゆるコミュニケーションの難しさをかみしめつつ、コーチングを学びながら大切な人との時間をよりよいものにしたいと奮闘する毎日です。

本ブログでは、産休・育休に対して、キャリアを考えるうえで、私自身がネガティブに思っていたこと、コーチングを学んで意識や捉え方が変わったことをお話しします。産休・育休中のキャリアについて考えている人に少しでも考え方のヒントになればと思っています。長々と書いていますが、もしよければ最後まで読んでいただけると大変嬉しいです。

はじめに:憧れの育休!と思いきや、なんだかもやもや。


私がはじめて育休を取得したのは、2017年9月の第一子出産後。それまでは、朝から夜まで、ごはんの時間より仕事を優先する生活。育休には「憧れ」を持っており、夢でもありました。仕事を楽しむ反面、疲れていた私は、育休なら、半強制的に「休憩」ができる!!と思っていたのですね。今日も顔洗わないまま1日終わってしまった・・等、子どもに振り回されてなんぼ!それが幸せな日々で、驚くほど「仕事脳」は消えていました。自分のキャリアはまあ、今は考えるのはいいやという感じでとらえていました。
ところが、憧れの育休生活に、「もや」がかかり始めるのです。
「社会から孤立してないかな」「気が付いたら子どもの話しかしてないけど、パートナーシップとして大丈夫かな」「見知らぬおばあちゃんから”今が一番幸せな時よ“と言われたけど、今が終わったら幸せじゃないのかなあ」等、ありとあらゆる「もやもや」が、ふとした時に現れては、答えのないまま育休は終わりました。

そして、2回目の妊娠が分かり、「うれしいけど、また休むのか・・2年弱休んだ場合、復帰したときには37歳。会社の中では、中堅なのに、キャリアがストップするから、年齢だけ中堅でも、中身はそれに見合っている自信がないなあ・・復帰してもワンオペ育児の私は、時短が必須だから、できる仕事には限界があるし、、とはいえ、負担の少ない部署に行くのも嫌だな、、さあ、私どうする!?」と自問自答。答えがないまま産休・育休に。1回目の時の「憧れの育休」という気分とは全く異なる頭の中でした。
さらに拍車をかけたのが、コロナ禍。私の会社もほぼリモートに。「私は会社に行かなくても価値が出せる働き方ができる人間なのかな」と自分自身のことを考えたとき、自分のことなのにかなりあいまいにしか把握できていないことに気づき危機感を感じました。自分で自分自身のことを言語化できなかったのです。まずは「自分自身のことをしっかり理解し、意識行動を変えよう」と考え、TCSでコーチングを学ぼうと考えました。

コーチングを学んで今の私の意識や行動に大きな変化を与えた視点の1つは「言葉の捉えなおし」です。言葉をどう捉えるかは、人それぞれで正解はありません。ただ、「言葉を捉えなおす」ということだけで、行動や発信する言葉が変わっていくこを実感しました。特に、「育休」「キャリア」という2つの言葉について捉えなおすことで、「育休は留学だ!」という意識に変わり、行動も変わっていきました。


①「育休」の捉えなおし


それまでは、「育休」は、「子育てに専念するためのお休み。母親業を頑張る期間。」と捉えていました。もちろん、間違っていない捉え方だと思います。「捉え方」は人それぞれで、捉え方の背景には、その人の今までの生き方や、環境が影響しているからです。私が「育休」を上記のように捉えていたのも、私の今までの同僚や友人との会話や、育休を取った人を見て勝手に自分なりに捉えていただけでした。1回目の育休から復帰したときも、男性の先輩社員から「ロングバケーションだったねー」と言われたぐらいでした。「ちゃうわ!」と心の中でつっこみましたが、、、。

ただ、2回目の育休の時にコーチングを学び「育休」は、「子育てしながらも、幅広く自分のやりたいことにチャレンジできる会社が与えてくれた期間」と捉えるようになりました。そのようにとらえると、「育休中、何にチャレンジしようかな。復帰までになにを目標に取り組もうかな」と考えるようになり、コーチングをより深く学ぶために、子どものお昼寝の合間に勉強会に参加したり、時にはシッターさんにお願いしてオンライン講座を受講するなど行動も変わりました。


②「キャリア」の捉えなおし

それまでは、「キャリア」は、「仕事をしないと築けないもの。仕事を休むとストップするもの。」と捉えていました。これも私の勝手な捉え方ですが、例えば「キャリア研修」というように「キャリア」という言葉が使われる範囲内でしか、意味を考えていなかったのです。だから、1回目の育休の時は、キャリアを一時停止している感覚でした。実際に会社も育休を取ると、取った期間だけ昇格も遅くなるのが一般的でした。私自身も、愛おしいわが子を育てているこんなにも幸せな時間を、少しネガティブな、ともすれば「育休とったから」という理由で、自分のキャリアが止まっている「せい」にしてしまうこともありました。
そして、コーチングを学び、「キャリア」は、「仕事はもちろん、プライベートの経験も含めて、人生の中で働き方を通してどう生きていくか、その過程や生き方そのもの」と自分なりに捉えるようになりました。そう捉えなおすだけで、「育休」で「キャリア」は一時停止するどころか、人生のゴールに向かって加速させる大きなプラスの期間に変わりました。
 たしかに「会社のキャリア」という一つの尺度だけで「キャリア」を見ると、育休はマイナスになってしまうかもしれません。ただ、上記のように捉えなおすことで、「キャリア」は他人(会社も含め)が判断・評価するものではなく、自分自身で決めて、常に捉えなおすことのできるものと考えるようになりました。たとえ、社内でそのように判断されたとしても、私は堂々と、自分が捉える「キャリア」の道を歩みつづける自信がうまれました。今後も、もしかしたら、病気や介護などで仕事が停止してしまうこともあるかもしれませんが、その時に再度自分の環境を捉えなおすことができれば、また新しい「キャリア」構築ができるのです。


③言葉の捉えなおしで変わった「育休」の世界


2つの言葉を捉えなおすだけで、「育休」の世界は変わりました。「お!育休って、留学みたいなものだ!」と思い、180度意識が変わり、行動もかわりました。物事をどう捉えているか、が人の行動や言葉を生み出すベースになっているんだなと改めて実感しています。その視点で見ると、複雑な人間関係と、自分のアイデンティティを見直すきっかけを産む「育休」は、会社では望んでも手に入りにくい、絶好のコミュニケーションを学ぶ場になり、24時間が学びとなりました。言葉のわからない赤子とのコミュニケーション、異文化ともいえるママ友とのコミュニケーション、祖父母とのコミュニケーション、それは、会社で働きながら接する人とは全く異なる人種でした。私のアイデンティティはどこ?と探し始める生活。留学もまさに同じ。まずは、留学でも言語を学ぶように、子どもを生み自分のアイデンティティが変化し、人間関係も複雑になる時こそ、コミュニケーションについて学ぶ絶好のチャンスだと思います。

言葉の捉え方を意識的に変えるだけで、育休中に出会う人間関係や出来事に対しても、「こういう視点もあるんだ」と考えることで、すべての事象が、視点を増やす学びにつながるのです。

1つ驚いた例は、「ひっとみー(私のあだ名)、なんで仕事してるの?」と、妊娠を機に専業主婦になったママ友に聞かれた質問です。子どもを産んでも、仕事をするのが当たり前と考えていた私にとっては、単純ですが深い質問でした。もちろん聞いた本人はなんとなく聞いただけだったのですが、「え、、」と瞬時にこたえることができなかったのを覚えています。その時は、「夫がいないと生きていけない状態にはしたくないから」ととっさに答えましたが、この答えは「仕事をしてまで子育ての時間奪われたくない!」と思っていた彼女にとっては逆に驚きだったようで、その反応にもびっくりしました。私の価値観とは異なる彼女の考え方を見て、「確かに、なんで私は仕事するんだろうなあ」と自分の人生の目的を考え直すセルフコーチングのきっかけになりました。

また、「キャリア」は、「人生の中で働き方を通してどう生きていくか、その過程や生き方そのもの」と捉えるようになり、「自分が働くことで、周りの人、社会を幸せにしたい、笑顔にしたい」という「自分のため」だけではない軸も生まれました。そうすると、コーチングの学びや、その他の学びをする時に、「ああ、これは●●さんにも還元してあげたいな!」「おお、これは会社の●●さんに教えてあげたら、よいかも」など、「誰かのために」アンテナが立つようになり、学びがより一層深く、楽しくなっています。

私の会社は育休中、月に1回上長に育休報告書を提出するのですが、その際に、こっそりコーチングで学んだ視点をやんわりと投げかけたりもしています。上長が気づいているかどうかは別ですが、学んだことを生活の中で実践し、自分の外に出すことで、ちいさなことから周り、社会を幸せにするような意識行動になったこと、それも自分が捉えるキャリアの大切なエッセンスになっていくと考えると、24時間すべてが自分のキャリアにとって大切な時間となりました。

育休中に、「自分への自己啓発、自己投資なんて、考えられない・・」と思っている方にとって、コーチングの学びはもしかしたら遠い存在かもしれません。私も、基本的にはやりたいことがあっても、家族優先で、たいてい後回しになっています。そんな子どもや家族を一番に考える人こそ、ぜひ「コーチング」の世界を見てほしいなと思います。私は「コーチング」を学ぶことで、まずは自分自身を大切にするという意識が生まれました。そして家族等大切な人を応援できる自分に変わっていっているのを実感しています。やっぱり大好きな家族の笑顔が私の幸せです。

「TCS」はもちろんビジネスに役立つ学びになっていますが、まずは身近な人とのコミュニケーションを見直す良いきっかけになると思います。「コーチング」というものがハードルが高い!という場合は、身近な言葉を「捉えなおす」ということを試しにやってみてはどうでしょうか。もしかしたら、なにか前にすすむきっかけになるかもしれません。

私は育休という名のコーチング留学で、一回りも二回りも成長した自分になり、留学で学んだことを育休後も実践したいなと思っています。「育休」留学の成果を社会にも還元し、周りの方を笑顔にできれば、もっとワクワクした働き方、生き方につながると信じています。

この記事を書いた人

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あかいひとみ

1985年生まれ。奈良出身、東京在住。3歳と1歳の娘の母で育休留学中。本業は消費財メーカーのマーケッター。趣味はキノコ狩り等のアウトドア(出産前)。毎日欠かさず花を部屋に飾ることが心のオアシスに。出産後の趣味は、子どものおもちゃ選び・絵本読み聞かせ。子育てをしながら、自分のキャリアや目標、夢についてモヤモヤすることの多い方に、「人生の主役」として生きがいを見つけ、目標に向かって進む応援がしたいと思い、TCS認定コーチとして活動をしている。

トラストコーチングスクール認定コーチ/マザーズコーチングスクール認定マザーズティーチャー/育休留学推進人(自称)/ガールスカウト指導者
https://note.com/akaihitomi
https://twitter.com/JPTAYtWEwJhSsso

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