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「他人と過去は変えられない?」

こんにちは。TCS認定コーチ、マザーズティーチャーの小川由美子です。突然ですが皆さん、❝昨日の自分より、今日の自分が好きですか?❞

私は今日の自分をより好きでいたい。だからこそ今、会社員を続けながら、トラストコーチング(以下、TCS)でコーチングを学んでいます。

コーチングを学ぶことで、今の自分を形成する過去の出来事、周囲との関係性、ありたい自分の姿などを、これまでとは異なる視点で考えられるようになってきました。その中で特に意識が変わった「他人」と「過去」の捉え方について、発信したいと思います。

カナダの精神科医/心理学者のエリック・バーンの有名な言葉に以下があります。

―“他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えられる”― 変えられる“今の自分”に全力で取り組むことが大切で、その結果未来を変わっていく。コーチングを学ぶ以前は、この言葉を不勉強ながらもよく使っていました。

ですが、他人と過去は本当に変えられないのでしょうか?

1.他人へのアプローチ

TCSでの学びの中で「他人との関係性を変えていく」があります。不安、信頼、アイデンティティといったことを掘り下げて考えたうえで、目標達成するために誰との関係性を変えたいか?を考えます。誰との関係性が変われば状況がかわるのか?この発想は私にとって斬新でした。苦手な相手だから無理、相手は変わらないから無理、という言い訳が使えないからです。

考えてみると以前の私は、苦手な人が多くいました。考えが違いすぎて合わない。同じタイプだから合わない。衝突があった時などは本当に自分勝手ですが、羨ましいだけじゃないの? と考えたり。自分が傷つきたくないため、負の感情になりたくないために、苦手な理由を作って決めつけていたように思います。

説明した内容を理解してくれない方に対して、こう考えていました。「そもそも感覚が違うな→でも自分の考えは間違ってないはず→とりあえず自分でやるか。」―自分は間違っていないと思い込みたいがための対応だったかもしれません。

今は「少し違和感がありますか?〇〇さんならどのようになさるか教えていただけますか?」のように、相談をするように心掛けています。

すると、私が気に留めていない言葉に相手が戸惑っていたり、皆のためにと補足したことが実はプレッシャーを与えていたりすることがわかりました。さらに掘り下げて考えると、私の発信には『努力しているのだから納得してね。私のせいじゃないからね。これが当たり前だよ』という私の主張があちこちに織り込まれていることに気付きました。

自分を守るために気付かず発した言葉が、相手との関係構築の可能性を狭めていたようです。今誰かに言葉をかける時には“それは誰のためにかける言葉か?”を考えるよう意識しています。これにより相談されることも増え、さらに相手の成長を感じることも増えてきました。

2. 大失敗の過去

異動したての部署でやりたいプロジェクトを同僚へ提案した時のことです。ほぼ全員が企画に後ろ向きだった為、当時の関連部約20部の全てにひとりでヒアリングを行い、全部署から高いニーズがあったと実証したうえで、企画を実現しました。同僚は皆優秀なプロで完成度の高いプロジェクトとなり、受益者から非常に喜ばれましたが、実行者である同僚のモチベーションは決して高くはありませんでした。100%以上の力を出して取り組もうという熱意までは最後まで芽生えなかったように感じました。コンセンサスを得ないまま私が突っ走った結果です。

この失敗から私は大きな2つのことを学びました。1つは強引にやり切っても達成感は味わえないこと、2つは信頼回復には相当な時間と努力が必要であることです。同じような状況になった際に皆を上手に巻き込んでスタートする方法も身に付けました。

TCS講座で、人は出来事に対して捉え方をコントロールできる、という点も学びます。上記失敗例について、取返しがつかず、後悔しかない出来事とのみ捉えて、もし考えるのをやめていたなら、学びはなかったと思います。この体験をどうすれば次につなげることができるのか、私にとってどのような意味を持つものだったのか?を考えることで、価値ある体験に変わります。不運な出来事や思い出したくない経験があるとして、その事実は変わらなくても、その出来事をどうとらえるかは、本人の自由なのですよね。過去を前向きに捉えていく、この学びを大切にしたいと思います。

~最後に~

“「他人との関係性」や「過去の捉え方」は変えられる”。今回それが少しでも伝われば嬉しいです。今後もコーチング(コミュニケーション)を学んで、大切な家族や友人、同僚とのコミュニケーションをさらに深めていけたらと思います。

皆さんもぜひご一緒に、TCSで学びませんか?

この記事を書いた人

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小川由美子

1976年兵庫県生まれ。関西学院大学文学部卒業後、大手損害保険会社に入社し、人材育成関連部を長く経験。一児の母として、会社員として、コミュニケーションを深めて自身も成長するために、マザーズティーチャー、TCS認定コーチの資格を取得。現在30名の課の次席としてコーチングを活かしたマネジメントに取組み中。


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