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中小企業こそ、1ON1の導入を!

こんにちは。TCS×Business 公式ブログチームの、和田悟と申します。
普段は、地方都市の旅館ホテルを運営する会社で取締役をしています。

実は、弊社では社内のコミュニケーション不足から色々な問題点が出てきております。離職・人が育たない・業務の生産性の低下など、、コミュニケーション不足が原因と思われる問題点が山積しております。

実は、これらの改善には、「1on1」という手法が有効ともいわれています。

この「1on1」という手法。皆様は聞いたことがあるでしょうか?
私は、コーチングを学ぶまで聞いたことがありませんでした。

また、1on1の名前は聞いたことがあるけど、どのようなものなのか?
どうすればいいの?など疑問をお持ちの方も多いかと思います。

この記事では実際に1on1を実践した、私の経験を振り返りながら中小企業での1on1の導入事例と、1on1を導入することで社内のコミュニケーションがどう変わっていったかを振り返っていきたいと思います。

1、中小企業こそチームマネジメントが重要

日本企業は多くの中小企業によって構成されています。まさしく、日本の屋台骨が中小企業とも言えるかもしれません。

中小企業は100人以下の企業が大半で、普段から従業員間のコミニュケーションをとれていると思われる経営者さまが多いのではないでしょうか?

普段からの何気ない、コミニュケーションはもちろん重要なのですが、それでけではチームマネジメントにならないかもしれません。

チームマネジメントとは、会社(チーム)が目標を達成するために、メンバーが動きやすくなるよう、そして一人一人が最大の力を発揮できるようにチームを導くことです。

まずは、普段のコミニュケーションと、チームマネジメントは別物と理解することが重要です。

近年、私たちを取り巻くビジネス環境は日々大きくしかも急速に変化しさらに働く人々の価値観も多様化してきています。

様々な価値観や考えを持った部下とよい人間関係を築きながらチームマネジメントとしていく。

その中で、職場内でのコミニュケーションの活性化が強く叫ばれるようになり「1on1」もその1つの手段として注目されるようになってきました。

2、社内1on1を4週間やってみた。

弊社でも1on1の取り組みは今までなかったのですが、今回1on1の重要性を認識し、実際取り組んでみることにしました。

まず、1on1の成功の鍵は「1on1以外の時間のコミュニケーションをいかにとれているか?」ということに尽きると思います。

どうしても1on1の時間にフォーカスしがちになりますが、普段から部下とどう信頼関係を築いていったらいいのか?考えることが重要です。

1on1は、8月からスタートすることとしました。

1on1する部下は「次のリーダーとして育てていきたい人」を3名選び、そしてその3名との今の関係性について自己評価しました。

Aさん4点・Bさん5点・Cさん3点 あくまでも自己評価ですが悪くない。ただし、自分は良いと思っていても、相手は関係性が悪いと感じてる場合もあるので注意が必要です。

次の準備として、その3名の部下が「どう成長してほしいと思ってるか?」相手とのビジョンを明確にしていきました。

1on1は、会議室などで密室で行わず事務所や現場で他の人がいないタイミングを見て行うようにし、1週間のうち3回は対象の部下と1on1をするようにしました。

いきなり、重い質問から入ると心を閉ざされてしまいそうなので、今まであまりしてなかった、プライベートな趣味の話などからスタート。そこから感じられる、大切にしていることやこだわり、これからの仕事や生き方の目標まで4週間かけて1on1をしていきました。

8月末まで、3名の部下に対して1on1を4週間行った気付きを共有したいと思います。

①部下との仕事以外の話をする機会が増えた

1on1のスタートで休みの日なにしてるの?相手が答えやすい質問をしてみると、Aさんが、釣りが好きと言うことが判明。魚釣りは、私も好きなので共通の話題で盛り上がった

②部下からの提案や相談が増えた

部下と1on1を、進めていくと部下からの提案が増えた事には正直驚きました。

宿泊プランの提案などの提案があり、これまで提案がなかったので大きな変化です。もしかしたら1on1を続けることで、提案や相談をしやすいと感じてくれたのかもしれません。

また、現在の仕事での人間関係の悩みなど話してくれる場面もありました。

4週間という短い期間ではありましたが顕著に上記のような変化が見られました。

部下に対して行う1on1でしたが、実は最大の副産物がありました。

「上司である自分の意識が変わった」ということです。

部下一人一人に興味をもって接することで、部下の新たな強みの発見などもあり、Aさんには今後この仕事を任せると強みを発揮できるかもしれない!など今後の会社の発展に寄与できるような気付きもありました。

自分が今まで、部下との関りをいかに粗末にしてきたか、思い知らされ反省しております。

このように、1on1は部下だけでなく、管理職の成長にも寄与するということです。

3、中小企業に1on1が必要な訳

前段でも書きましたが、中小企業が役員と従業員の距離が近いので、何気ないコミニュケーションは普段からとれていると思います。

ただし、このコミュニケーションは部下の為になってるでしょうか?

1on1は、上司と部下がまとまった時間ををとって行う1対1の対話の事です。

1on1を導入することによって、上司と部下の信頼関係を築き、部下の成長につながる効果が期待できると言われています。

まずは「意識して部下とコミュニケーション(1on1)をする」

時間は立ち話で3分程度でもいいです。そこで最も重要なことは

「上司が部下のことを思い、部下の為に話しをする」日ごろから、上司が部下の事を考える習慣をもつことです。

普段、距離が近い部下とのコミュニケーションも、意識することによって部下の成長につながると思います。

4、最後に

上司部下のコミュニケーションの質が問題になり、逆に従業員を退職に追い込んでしまったり、モチベーションの低下につながっていると言うケースもよく耳にします。

職場でのコミニュケーションが、上司の価値観の押し付けや上司が満足をすることが目的のコミニュケーションになってることが原因の一つかもしれません。

上司が、良かれと思ってやっていることが、会社(チーム)の目標達成の足かせになり、結果として目標が未達になり、チームの士気も落ちることにもなるかもしれないですね。

中小企業の、社長、管理職は自分の力で何とか乗り越えてきたご経験があり、私の友人の、中小企業の社長も「私の力で会社が回っている」と豪語していましたが、会社はチームプレイ。一人で出来ることは限界があると感じます。

人材は会社の宝。今こそ企業内のコミュニケーションの質を向上させ、社員一人一人のパフォーマンスを上げる事を、中小企業は考えてみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人

和田 悟

福井県のホテルグループの取締役として勤務。自社のホテルの運営以外に、コンサルタントとして直営ホテル以外の販売支援なども行っている。令和3年5月にTCS認定コーチの資格を所得。自社ホテルの運営・他社ホテルの販売支援・コーチ業といくつもの顔を持つ。9月より朝活コミュニティの運営もスタート。


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