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マネジメント得意なはずだったのに……というあなたへ

こんにちは。TCS認定コーチの對木拳(ついきけん)です。

今回は「メンバーを持つ会社員こそ、コミュニケーションを学んでほしい」ということを、私自身の経験を交えて記してみたいと思います。

1. 自分はマネジメントが得意な方だと思っていた

人生を振り返ると、学級委員、キャプテン、部長、ゼミ長。学生生活ではどんなタイミンングでも組織をまとめる役割を担っていました。

立候補してやるときもあれば、メンバーの投票で役割を担う時も。つまり、自分自身、まとめ役は好きだし、周囲から求められていたと思います。

ただ、周囲からの評価を振り返ると、“責任感が強いから”まとめる役割を任せたいと思われていました。

そして、今振り返ると、僕自身は「組織をまとめるのが好き」ではなく、「肩書きってカッコイイ」という理由で立候補していたと思います。

カッコイイし、周りも支持してくれるし良いじゃん!そんな考えでした。

2. 常に抱えていた「本当に自分で良いのか」という気持ち

小学校から大学生にかけて、僕のまとめ方は変化していきました。小学生の時は自分に自信満々で、どんどん引っ張っていくタイプ。

でも、大学生に向かっていくにかけて、「引っ張る」ではなく、「大きな問題を起こさないように」「誰も悲しまないように」「平和であるように」努めていました。(これが責任感が強いと評価されていたのかと思ってます)

この「平和であるように」という想いがどんどん、自分のマネジメントを狂わせていきます。当たり障りのないマネジメントへと変化をするのです。

3.相手のためを想っているようで自分を守るマネジメント

実際に、会社員になって初めてメンバーを持った時。相手のためにと想っていたマネジメントも、コーチになった今振り返ると、「自分を守るため」のマネジメントでした。

月一回の「1on1」では、①メンバーが感じている課題を聞いて、②自分の経験からアドバイスをして③メンバーに良いと思ってもらえたら一ヶ月実行に移してもらう。という方法でした。

✔︎ なんでも思っていること話して良いよ
✔︎ 一緒に今の課題を解決する最適な方法を考えよう

口では、こんな問いかけをしていました。そして、当時のマネジメントの自己評価は、「自分の押し付けではなく、相手メインでコミュニケーションが取れている」でした。

しかし、実際には、課題の解決策を考える場であるはずが、自分も苦しまない、相手も苦しまない、当たり障りのない状態をつくる場になってました。

4.コーチングを学んで気づいた過ち

当時は、はっきりと言語化出来なかったですが、100%自分のマネジメントに満足していなかったのは確かです。

そんな心の状態の時に、”自分も大切に、相手も大切にする”というワードが心に刺さり、TCSでコーチングを学びました。

今、振り返ると、自分に自信がなかったり、相手との関係性を潜在的にですが、変えたい!という欲求があったのだと思います。だから、TCSが魅力的に見えて、受講を決断した。

TCSでは、自己信頼をベースに相手も自分も大切にするコミュニケーションを学びます。講座での学びを通じて、初めて私のマネジメントが自分のためだったと恥ずかしながら実感しました。

5.メンバーの行動が変わった瞬間

TCS受講後、早速、私は「1on1」の方法を変えました。

▼これまで
①メンバーの感じている課題を聞き、
②私自身の経験から最適だと思う方法を提示。
③私の意見に相違がなければ実行してみる。

▼コーチングを学んでから
①メンバー自身が感じている課題を聞き、
②課題の原因となっていることを考えてもらい
③次の一ヶ月間の最適だと思うアクションも考えてもらう。

そう。今まではメンバーの意見は聞くものの、その課題の特定と最後の行動は私がコントロールしてました。メンバーも、何をすればいいかわからないが、上司が過去に上手くいったならやってみるか」そんなテンションだったと思います。

一方で、メンバー自身に課題の原因と、その改善策を自分自身で考えるようになると、自分で考えた分、行動の”質”が全然違いました。その理由は自分で考え行動している分、納得感があったことだと思います。

誰かから提案されたものと、自ら考えたことを行動するのでは、こんなにも変化があるのだと驚きました。

6.おわりに

企業では、昇格や組織の都合上、ある時を境にメンバーを持つタイミングが来ます。ただ、メンバーをマネジメント際に、「コミュニケーション」をしっかりと学ぶ環境が整っている企業はどれくらいあるでしょうか。

メンバーを持つ=会社でそれなりの実績を出しているから、教育・管理を任される。ただし、=コミュニケーション(マネジメント能力)が長けているとはならないですよね。

自分のやり方・受けた教育方法=正解として、メンバーのマネジメントを行う。マネジメントを受ける側も、実績のある人の言うことだから、正しいのだろう。こんな状態がどこの企業でも起きていると思います。

また、厄介なのが、僕みたいに「マネジメントが得意」だと思い込んでいる上司。得意だからわざわざ学ぶ必要がない。部下が異議を唱えてこないから大丈夫。そう思い込んでいると、間違いに気づく時は、問題が顕在化した時。そんなの悲しくないですか?

自分が仕事で関わる人が心の底から気持ちよく働ける、生き生きと働くには、マネジメントする人がコミュニケーションを学ぶことが当たり前の文化になってほしいと願っています。

この記事を書いた人

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對木 拳

広告代理店勤務。デジコン、EC、決済、様々なサービスに従事しています。私は、自己信頼が低く、他人を優先してしまう人生が嫌で悩んでいました。そんな時にTCSを受講。「相手も自分も大切にしながら”自分らしい人生を歩む”人を増やす」をモットーにTCS認定コーチとして活動してます。

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