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~「周りと合わない!」のストレスを減らす~他人との&自分とのコミュニケーション

こんにちは!TCS×Businessメンバーの髙野玲佳です。

私は介護職員として有料老人ホームに勤務しながら、コーチとして個人向けの講座の開講や法人様への営業・研修をさせていただいています。

さまざまな変化に富んだこの数か月。その中で部署を異動された方、また就職や転職をされた方もいらっしゃると思います。

新天地の同僚や上司に慣れると同時に、仕事の進め方・考え方の違いがだんだんと見えてきて、「同僚や上司、この職場とどうも合わない!」とストレスを感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は私がそのようなストレスを感じていた時に意識したこと・やってみて良かったなと思うことをご紹介したいと思います。

1.自分の意見と異なる意見に出会った時は、一旦「そうなんですね」と言って受け止める

介護業界に転職したばかりの頃や業界内で転職をした時、業務の何分前に出社するのかという比較的細かいことから、会議への出席要否に対する考え方といったことまで、いろんなことが周りの人たちと違っていて驚くことが多々ありました。

最初は「普通こうでしょ?」「なんでそういう考え方になるの?」と思っていたのですが、周りを見渡せば、今まで一緒に働いていた仲間とは雰囲気も生き方も働く理由も大きく違う人たちばかりです。そのような人たちが集まったこの職場での「普通」は今までと違って当たり前であり、これだけいろんな人たちがいればそもそも「普通」なんてないのかもしれないと思うようになりました。

そこで、自分とは異なる意見を聞いた時には、「その考え方は自分にはなかったな」「そうすることできっと仕事がうまく回ったことがあるんだろうな」という思いを込めて、「そうなんですね」と一旦受け止めるようにしました。相手の意見を否定せず、安易に肯定もしない。とても便利な言葉だなと感じています。この言葉をはさむことで、「私はこのように考えていました」と自分の意見を伝えても穏やかに話し合うことが出来ました。

2.経緯、理由を知ろうとする

例えば、書類や施設内の掲示物を手書きで作成している職場に移った時のこと。それまではパソコンを使って作成することがほとんどだったので、「今どき手書きなんて…」「時間もかかるし、とても面倒!」と移った当初はモヤモヤを感じていました。

しかし、パソコンで作成した方が速くて便利であることは、今の時代ならほとんどの方が知っていること。それでも、手書きで作成しているということは何か理由があるのだろうと思い、頭ごなしに否定・拒絶するのではなく、どのような理由でそうしているのかを知るために先輩社員に尋ねたり、様子を観察するようにしました。

そうすることで、私の職場の場合は物理的な環境を整えることがすぐには難しいことや手書きで作成するメリットがあることがわかったので、当初のモヤモヤは解消しました。

現状を変えるのはかなりの負荷がかかりますよね。だからこそ、現状に至った背景を踏まえた上で判断・提案・実行することで、無駄に職場の反感を買うことが防げる上に、職場のことをより深く知ることにもつながります。

3.本当にすべてが合わないのか?を考える

相手の意見を受け止めてみたし、理由を知る努力もしたけれど、やっぱり合わない!と思ってしまうこともあるかもしれません。そんな時には「本当に何もかもが合わないのか?」と自問すると、違った視点を持てることがあります。

合わないと思っていると、どうしても合わないことばかりが見えてしまいます。またもしかしたら「これも、それも、あれも合わない。合わないことがこんなにもあるから、最近うまくいかないんだ」と自分を納得させる材料にしてしまっているのかもしれません。

そんな中で「この前の会議で上司が言っていたあの意見は、その通りだと思ったな」とか「選ぶランチが大体同じだな」というようなささいなことでも意見が合うポイントが見つかると、拒絶感しかなかった相手に対して少し親近感が持てるようになることがあります。逆に細かい部分では意見が合わないけれど、大きな方向性は同じだということに気づくこともあるでしょう。

全然合わない人だと無意識にも思っていると、変に気を遣ったり、妙にイライラしたりしてストレスは溜まる一方ですが、「何か合うポイントはあるのかな?」と思って接すると、今まで気づかなかったところに気づき、一緒に仕事をするストレスを減らせるかもしれませんね。

4.おわりに

今回は3つご紹介しましたが、私自身、これらの方法で全てが解決できているわけではありません。異なる意見を「受け止める」ことは出来ても、「受け入れる」ことが難しくて話が平行線になることもありました。また、気の合うポイントがなかなか見つけられなくて、「とりあえず合う・合わないは横において、仕事を進めよう」と割り切ったことも。

合わないと感じることがあるたびに、いつも試行錯誤しています。

でも、もともとは「合わなくてもとにかく自分がガマンすればいい」と思っていました。特に介護職として働き始めた頃は「合わない!」の連続で、心も身体も疲れぎみでした。自らやりたいと思って始めた仕事なのに、こんなことで続けられるのかなと思いながら周りを見ると、とても仕事が出来て、ご入居者からも人気のある職員であっても、実は疲弊していたり、辞めてしまったりする現状……

―― 他人のためにこんなに力を尽くせるすてきな人たちが、自分をないがしろにして疲れ切っていく様子は見たくない ―― コーチングを受け、自身も学ぶ中で以前のような心身の疲れを感じることが少なくなっていた私は、このような思いから、コーチングを届ける立場としても活動をしています。

今回の記事が、ともに働く人々に起因するストレスを少しでも減らすためにどうするかを考えるきっかけになれば幸いです。

この記事を書いた人

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髙野 玲佳

大阪生まれの大阪育ち。介護職とTCS認定コーチのパラレルキャリア。介護業界に転職した当初から、この仕事はケアする側の心のあり方が大事だと感じる。ほぼ同じ頃に出会ったコーチングにはケアする人をケアする力があると思い、介護や医療の業界にコーチングを届けたいという思いのもと、活動を展開中。

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