レンズレンタル:フルサイズレンズはAPS-Cカメラで使える!?APS-Cとフルサイズのレンズの違いとは?
今回はカメラにとって本体と同じぐらい重要なパーツであるレンズのお話をさせていただきます。
みなさんもご存知、レンズはカメラにとってなければならないパーツで、本体だけでなくレンズの質や選択によって、写真や動画の出来が大きく変わります。
そのため、カメラ本体よりも高額なレンズが多く販売されています。
また、レンズを集めることにハマってしまうという意味の「レンズ沼」という言葉がカメラマンの間で飛び交っているくらいカメラレンズは多様で奥深いパーツ。
ざっくり簡単にレンズの種類を挙げると、単焦点レンズ・ズームレンズ・広角レンズ・標準レンズ・望遠レンズ…もっと細かくすると標準ズームレンズ・超望遠レンズといったものもあります。
ここまで挙げたレンズはカメラを触ったことがある方なら、どれも大体どういうレンズなのかイメージできるかと思います。
では、ここで質問です。
皆さんは『APS-Cレンズ』と『フルサイズ用レンズ』がどういった違いがあって、それぞれのメリット・デメリットをパッと答えられるでしょうか?
「フルサイズレンズはフルサイズカメラ専用でAPS-Cに使えないんでしょ?」
いえいえ、そんなことはありません。
APS-Cカメラにフルサイズ用のレンズを取り付けて使用することは可能です。
実は意外にそれぞれの違いとメリット・デメリットを答えられる人は少ないです。
APS-Cカメラもフルサイズカメラも利用しているカメラマンならすぐに答えられますが、そういった方は多数ではありません。
今回は、現役でカメラを触っている人でも知らない人が多い『APS-Cレンズ』と『フルサイズレンズ』の違いをご紹介します!
この記事で、レンズをより深く知って、レンズの楽しさも知ってもらえたら嬉しいです!
楽しくなりすぎて、「レンズ沼」にはハマらないようにお気をつけてくださいね…!
『APS-Cレンズ』の特徴
大まかに『APS-Cレンズ』の特徴、メリットデメリットとしては
リーズナブル
コンパクト
イメージサークルがフルサイズ用より範囲が小さい
・リーズナブル
『APS-Cレンズ』はフルサイズよりも材料費のコストが抑えられるためリーズナブルとなります。
APS-Cはレンズとカメラ本体、どちらも価格が抑えられているため初心者に向いていると言われています。
ただ、プロでも使用している人は多数いますので、品質が劣っているわけではありません。
・コンパクト
『APS-Cレンズ』はAPS-Cカメラ本体に合わせて、とてもコンパクト。
このコンパクトさで機動力を活かした写真を撮るプロがいるほどで、撮影環境や撮影の対象によってはフルサイズよりも有利に働く場面があります。
・イメージサークルがフルサイズ用より範囲が小さい
これが一番のフルサイズとの違いになるかと思います。
イメージサークルを簡単に説明すると…
カメラは四角の形に写真や動画を残しますが、もともとカメラに飛び込んでくる光や映像は四角ではなく、レンズの形と同じ丸い形の光・映像がカメラに飛び込んでいます。
カメラがその中心を四角にクロップして、データとして残した結果、みなさんが見たことある写真・動画の形になっています。
レンズがカメラに送る丸い光・映像がイメージサークルというものです。
APS-Cカメラはフルサイズカメラより小さいイメージセンサーなので、『APS-Cレンズ』もフルサイズよりも小さいイメージサークルとなっています。
小さいイメージサークルの最大のデメリットとしてはフルサイズカメラでは使いづらい、もしくは使えないという点があります。
フルサイズレンズの特徴
大まかな『フルサイズレンズ』の特徴は
価格が高い
大きめでかつ重め
イメージサークルが『APS-Cレンズ』より範囲が大きい
・価格が高い
フルサイズに対応するレンズはカメラ本体よりも高い20万超えするものがいくつもあり、望遠レンズでは100万超えするものもあります。
フルサイズとなるとプロが使用する事も多く、レンズも業務用として高級になっていきます。
・大きめでかつ重め
フルサイズカメラは本体と写し出すイメージセンサーが大きいため、その大きさに合うためにレンズも大きく、それに伴い重さも増してしまいます。
今はフルサイズカメラでも動画撮影も主流になってきたため、レンズを少しでも軽くするように各メーカーが開発していますが、それでも『APS-Cレンズ』よりも重くなってしまいます。
・イメージサークルが『APS-Cレンズ』より範囲が大きい
こちらが『APS-Cレンズ』との大きな違いであり、大きなメリットです。
『フルサイズレンズ』のレンズは大きいためイメージサークルの範囲が広いです。
イメージサークルの範囲が広いため、フルサイズカメラでは広い範囲を写し出すことが可能となっています。
『APS-Cレンズ』はフルサイズカメラに使える?
レンズマウントが適合すれば、『APS-Cレンズ』でもフルサイズカメラに装着できます。
しかし、装着はできても使用する時にデメリットが生じます
上の図のように『APS-Cレンズ』のイメージサークルはフルサイズの画角よりも小さくなってしまいます。
上の図から『APS-Cレンズ』のイメージサークルとフルサイズの画角だけを抜き出すとこんな感じ。
図を見ていただくとお分かりの通り、青の縞模様の部分がはみ出してしまいます。
このはみ出した部分を画面に映らないため、画面の四角が黒くなってしまいます。
これを「ケラレ」と呼びます。
このケラレはフルサイズカメラによっては『APS-Cレンズ』を識別してくれて自動でトリミングしてくれて、ケラレを解消してくれますがトリミングした分、写る範囲が狭くなってしまいます。
また、写る範囲が狭まることにより、その分画素数が落ちてしまうため、紙媒体で使用するような写真であればかなりのデメリットになってしまいます。
なので、フルサイズカメラでも『APS-Cレンズ』を使用することはできることはできますが、上記のようなデメリットを理解しておくことが必要です。
『フルサイズレンズ』をAPS-Cカメラに使って問題ないの?
冒頭で『フルサイズレンズ』をAPS-Cカメラに使うことは可能と伝えましたが、実際に使ってみて問題はないのでしょうか?
結論を言うと…
ほとんどありません。
フルサイズレンズのイメージサークルの中にAPS-Cのイメージセンサーサイズがすっぽり入るため、使用することに弊害はありません。
強いてデメリットを挙げるならば、APS-Cカメラでフルサイズレンズを使用した場合、フルサイズと同じような画角は得られないと言う点。
フルサイズカメラを使った時よりも、約1.5~1.6倍拡大された画角になってしまうため、フルサイズカメラの全性能を活かし切ることはできません。
しかしながら、フルサイズレンズに搭載されているハイグレードな機能を画像や画質を落とすことなくAPS-Cカメラでも利用できるので、ほとんどデメリットはないと言ってもいいでしょう。
むしろ、遠くを被写体を撮りたい時には『フルサイズレンズ』+APS-Cカメラの組み合わせは大きなメリットになるでしょう。
まとめると…
ここまで『APS-Cレンズ』『フルサイズレンズ』の違い、メリット・デメリットを並べてきましたが、簡単にまとめると…
『APS-Cレンズ』+フルサイズカメラ=△or×
『フルサイズレンズ』+APS-Cカメラ=◯
と覚えていただくとこの二つのレンズの違いがわかりやすいかと思います。
このようにたった2種類のレンズでここまで違いがあるので、ここからさらに広角レンズ・望遠レンズ・ズームレンズを組み合わせて説明すると膨大な量になってしまいそうです。
ですが、この膨大に語れそうなレンズの違いが世のカメラマンを「カメラ沼」に誘う理由になっています。
機会があれば、またレンズの違いをこちらで説明させていただきますが、よければ自身で興味を持ったレンズを比べて違いを理解していくと、よりカメラとレンズを選んで使っていくのが楽しくなってくるかと思います。
その際、もし「レンズ沼」にハマってしまった場合は…責任は請け負いかねます…(笑)
上記記事内でご紹介した機材は東京カメラ機材レンタルでもレンタルを行っていますので、ご興味があればぜひ、ご連絡ください!
おすすめなAPS-Cレンズはこちら!
最後に弊社でお取り扱いのあるおすすめのAPS-Cレンズをご紹介させていただきます。
SONY E PZ 18-110mm F4G
Canon EF-S 10-22mm F3.5-4.5 USM
Canon EF-S 15‐85mm F3.5-5.6 IS USM
Canon EF-S18-200mm F3.5-5.6 IS
東京カメラ機材レンタルでは法人はもちろん、個人の方向けのカメラレンタルも行っております。こういったものを撮りたいなどのご相談もスタッフが親身になってご対応いたします。
カメラの予約方法は2つ。
①お電話03-6380-6817で9:00〜深夜3:00まで受付しています。
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5日以上のレンタルで割引も適用されます。詳しくは弊社料金プランをご覧ください。