[緊急事態宣言解除]出社後、発熱が認められる社員が出た場合の対応ガイド
こんにちは、Tokyo Creators' ProjectのWorkplace Scientistです!大阪、福岡など地方都市の緊急事態宣言解除がなされました。5月25日にも首都圏1都3県と北海道の緊急事態宣言解除かと報道されております。部分的にも、会社やお店への出社が増えてくるかと思います。出社時の熱の計測もかかさずやるというような会社もでてくるかと思われますが、出社後、発熱が認められる社員が出た場合、どのように対応するか決まっていますでしょうか?
「発熱した社員への対応は、誰がやるの?」
「社員が新型コロナだったら、周りにいた社員は接触者になるの?」
「え、事務所、明日も来ていいの?」
など対応が決まっていない場合は、この記事を読む意味があるかもしれません。
まず、農林水産省のガイドラインに目を通しましょう
https://www.maff.go.jp/j/saigai/n_coronavirus/ncv_guideline.html
農林水産省は、外食などの産業も担当しており、リモートワークができない事業者に、早くも、食品産業事業者へのガイドラインを4月頭から公表し、更新しており、特に、お店への対応を検討してきたころから、オペレーションを伴う現場を持つ事務所などの対応策を練るにはよいガイドとなってくれそうです。
骨子は、準備編、当事者への対応編、環境への対応(BCP含む)編と別れております。しかし、新コロナウイルス感染者が出た場合であり、発熱が認められる社員とは書いていないため、発熱が認められた社員は、疑わしきと読み替えて対応するのがよさそうです。
「意思決定者および対応者を明確にしておくこと」等、一般化して書かれているため、本記事では、現実例を紹介しておきたいと思います。
Q:出社後、発熱した社員は、公共交通機関で帰宅させてもよいでしょうか。
大方の会社は「はい」です。保健所からもでているのは、「病院受診の際は、タクシーや公共交通機関の利用はできるだけ避けてください。」というガイドです。発熱が新型コロナとは限らないためです。
Q:出社後、発熱した社員は、公共交通機関まで、会社のバスで帰宅させてもよいでしょうか。
担当のバス会社との相談になりますが、自営のバスであれば、その後の接触感染を避けるため以下の対応をとっている会社もあるようです。この会社は倉庫を運営する会社の例です。
1. Direct: 部門リーダー
該当社員の接触者と濃厚接触者のトレース要望をしておきつつ帰宅指示(該当社員から自己申告で後ほどでいいのでメールや、社内のツールで連絡をもらう)。
帰宅困難な場合、救急車。
救急車が困難な場合は、上層部(センター長から当日出勤者の課長までの間で)が車で自宅まで送迎。公共交通機関やタクシーなどの利用は禁止(保健所からのガイドライン)。
※車送迎時N95マスクを使用。
2. Indirect: HR
接触者および濃厚接触者の可能性のある社員への出勤停止連絡(該当者から連絡がない場合は、該当者の席の2メートル四方社内全員)。該当社員は熱がないか確認し帰宅へ。
3. Support: SCM
感染疑いの社員が出たことを本社・営業部門に連絡し、オーダーストップ(入出荷含む)の計画準備。
4. Quarantine: 総務
該当社員が勤務した区域のうち、手指が頻回に接触する箇所(ドアノブ、スイッチ類、手すり等)を中心に、アルコール(消毒用エタノール(70%))又は次亜塩素酸ナトリウム(0.05%以上)で拭き取り等を行う。
消毒事業者と、消毒スケジュールを打ち合わせ。
感染者の輸送車
ホンダやトヨタは、感染者の輸送のための、陰圧状態が作れる車両を作り提供をスタートしています。東京都や神奈川県など自治体にもすでに配備されていってるようで、発熱の社員が出た場合も検討してよいのかもしれません。
https://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/2004/15/news049.html