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ラグジュアリーブランドのLINE公式アカウント活用事例6選

昨今では、LINE公式アカウントを活用するブランドが増えてきました。

しかし、実際はLINE公式アカウントを作っただけで上手に活用できているブランドはまだまだ少ないです。

そこで今回は、高級ブランドを代表する6つの企業のLINE公式アカウントを弊社で独自の分析を行いましたので、その分析結果をご紹介いたします。

LINEを作ってみたものの上手に活用できていないラグジュアリーブランドの担当者様や、アパレルブランドの担当者様にはヒントとなるような非常に参考になる内容です。

これからLINEを活用していきたい企業様はぜひ参考にしてください。


ラグジュアリーブランドのLINE公式アカウントを6つ紹介

まず、今回LINE公式アカウントの分析を行った対象のラグジュアリーブランドは、以下の6つとなります。

  1. LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)

  2. GUCCI(グッチ)

  3. HERMES(エルメス)

  4. Cartier(カルティエ)

  5. PRADA(プラダ)

  6. VALENTINO(ヴァレンティノ)

上記6つのラグジュアリーブランドのLINE公式アカウントの活用事例を通して、 ラグジュアリーブランドやアパレルブランドが行うべきLINE運用施策のヒントになるものを受け取っていただけますと幸いです。

それでは、1つずつ分析結果を紹介していきます。

ラグジュアリーブランドのLINE公式アカウント活用事例6選

それでは、先ほどお伝えしたラグジュアリーブランドのLINE公式アカウントの活用事例を1つずつ見ていきましょう。


LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)

LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)のLINE公式アカウントは、LINEの機能を網羅的に活用し、 認知からファン化までフルファネルでアプローチしているという点が特徴です。

集客、PUSH配信、リッチメニュー、あいさつメッセージ、サービス、 コンテンツなどLINEの機能を網羅的に活用し、様々な切り口でブランド体験を提供しています。

また、各月でキャンペーンやイベント、新規コンテンツなどを実施しており最新の情報を取得するために ユーザーが定期的に訪れるきっかけを作っているのも特徴的です。

さらに、ラグジュアリーブランドに共通してみられる新作ラインナップやファッションショーの告知に加えて、 ホワイトデーや開運日などシーズンイベントに絡めて商品を訴求しています。

LINEの友達追加に関しては、毎月数万人規模でユーザーが増えている事から、広告も含めて常時集客を行っていることが伺えます。

壁紙配布をフックにデータ収集を行い、CRMプラットフォームとして活用しています。 その他アポイント受付やオンライン接客などデジタルを活用した業務効率化も見受けられます。


GUCCI(グッチ)

GUCCI(グッチ)はLINE公式アカウントの活用によって、カスタマーサポートの拡充とCRMの強化を行っているのが特徴です。

リッチメニューのコンテンツが豊富で、特にユーザーが普段から使えるようなカスタマーサポートのサービスが充実しています。

その他、ポップアップストアの告知やオススメ商品なども定常的に掲載。また、ID連携をしたユーザーに対して人気クリエイターとコラボした壁紙を配布しており、既存ユーザーを意識した設計が感じられます。

ラグジュアリーブランドに共通してみられる新作ラインナップやファッションショーの告知や、ブランドアンバサダーと その商品関する告知も実施しています。 一部他のラグジュアリーブランドにもみられる開運日などの配信や、ユニークなものとしてチョコレートの訴求なども行っています。

毎月数千人規模でLINE公式アカウントの登録ユーザーが増えている事から、広告も含めて常時集客を行っています。

壁紙配布をフックにデータ収集を行い、CRMプラットフォームとして活用しています。

その他、LINE公式アカウントでのアポイント受付やオンライン接客などに加えて、電話での問い合わせや配送サービスやアフターケアの案内など カスタマーサポートが充実しています。


HERMES(エルメス)

HERMES(エルメス)のLINE公式アカウントでは、特定のコンテンツに注力し、LINEを送客装置として活用している点が特徴です。

ランタンエルメスという自社メディアの訴求をメインに、新作コレクションやショーの告知を実施しています。毎月更新される自社メディアのランタンエルメスの告知をLINE公式アカウントのPUSH配信で毎月数回行っています。

LINE公式アカウントでのあいさつメッセージやリッチメニューはほとんど固定に近く、特定のコンテンツへの誘導に絞っています。

ラグジュアリーブランドに共通してみられる新作ラインナップやファッションショーの告知は実施しています。

ランタンエルメスが自社サイトでブランドの歴史に関わるコンテンツや、関係者のインタビュー記事、 オーディオコンテンツなど複数のコンテンツを提供している事から、各コンテンツの内容を切り出しで PUSH配信で告知しています。

毎月数戦人規模でユーザーが増えている事から、広告も含めて常時集客を行っています。


Cartier(カルティエ)

Cartier(カルティエ)のLINE公式アカウントは、ユーザーを巻き込んだコミュニケーションで、 ユーザーとブランドの関りを深めるように設計されているのが特徴です。

LINE公式アカウントでの新作コレクションなどの商品訴求はもちろん、2024年がカルティエジャパン50周年という事で、 特設サイトを構築し、ユーザーがカルティエにまつわる物語をシェア出来るようになっています。

その他、LINE上ではチャットでのお問い合わせや来店予約がいつでも出来るようになっています。 リアルではブティックをオープンし、オンラインではデジタル上でのインタラクティブなコミュニケーションで、ブランドからの一方的な情報ではなく、ユーザーとの関りを深める機会を設けています。

50周年の特設サイト、ブティックオープンの他に、ブランドアンバサダーを起用した関連商品の告知を複数回配信を行っています。その他、国際女性デーに絡めてCSRの取り組みを強化している点を訴求しています。

毎月数万人規模でユーザーが増えている事から、広告も含めて常時集客を行っています。

50周年特設サイトでのユーザーからのメッセージ投稿や、チャットでのお問い合わせなど、常時ユーザーからブランド体験や悩みを解決できる環境を用意している。


PRADA(プラダ)

PRADA(プラダ)のLINE公式アカウントは、各種イベントとLINEの連携が非常に上手に行われていることが特徴です。

PRADAは2023年11月~2024年1月にかけて実施されたイベントとの連携をLINE公式アカウントで行っています。 イベントでは有名タレントの音声コンテンツが活用され、そのアーカイブをLINE公式アカウント内で聞ける座組になっています。

ショーや新作コレクションローンチのタイミングでPUSH配信で告知を実施しています。 その他、開運日や新生活といったシーズンイベントに商品を絡めた配信も実施しています。

毎月数千人規模でユーザーが増えている事から、広告も含めて常時集客を行っています。 ファッションショーのタイミングで大きく集客を増やしています。

LINE公式アカウントのリッチメニューでは、問い合わせの誘導を中心にカスタマーサポートの窓口を複数設定しています。


VALENTINO(ヴァレンティノ)

VALENTINO(ヴァレンティノ)のLINE公式アカウントは、Mini appを活用したブランド体験の向上がされていることが特徴です。

ヴァレンティノはmini appを活用してスマホナイズされたブランド体験を提供しています。 占いコンテンツや商品カタログをLINE内ブラウザでスマホで見やすいUIで提供しています。

メディアタイアップやショー、新作コレクションは都度PUSH配信で告知。 ブランドアンバサダーを起用した配信も多くみられます。 ヴァレンティノのLINE公式アカウントでは、他ラグジュアリーブランドにはあまり見られない、購買意欲を掻き立てる商品にフォーカスした配信も行っています。

毎月千人規模でユーザーが増えている事から、広告も含めて常時集客を行っています。 他のラグジュアリーブランドと比較すると集客量は多くありません。


ラグジュアリーブランドのLINE公式アカウントを成功させる3つのポイント

今回、弊社で独自にラグジュアリーブランドのLINE公式アカウントを分析しました。

その結果として分かってきた、LINE公式アカウントを活用する上での重要なポイントをご紹介します。

  1. ブランド体験との連動

  2. CRMとしてのLINE活用

  3. ブランドを損なわない配信

1つずつご紹介していきます。


ブランド体験との連動

1つ目は、ブランド体験とLINE公式アカウントの連動です。

ラグジュアリーブランドでは、ブティックやポップアップイベント、特設サイトなどがブランド体験を作る場として依然重要なチャネルになっています。

そのため、LINE公式アカウントではそのブランド体験を司るチャネルとの連携が重要になってきます。

例えば、Cartierではユーザーのメッセージを募集しサイトで共有していたり、 HERMESでは毎月更新される特設サイトでブランドの歴史やオーディオコンテンツなどに触れる座組を作っています。 他にも、PRADAではイベントに活用されたオーディオコンテンツをLINEユーザーが聴けるような環境作りも行っています。

その他ブランドでも、イベント予約をLINEで受け付けるなどを行っています。

そのことから、ブランド体験においてのLINE公式アカウントの連動は非常に重要なポイントだと言えます。


CRMとしてのLINE活用

2つ目は、CRM(顧客関係管理)としてのLINE公式アカウントの活用です。

ラグジュアリーブランドは顧客との深い繋がりによってブランドを作ってきました。

デジタル以前からスタッフによる1対1でのやり取りによる商品案内やカスタマーサポートなどを行っています。

その文化からLINE公式アカウントでもカスタマーサポートを行う事は重要だと言えるでしょう。

例えば、LOUIS VUITTONやGUCCIでは問い合わせを受け付けるような環境を作ったり、ID連携による1to1コミュニケーションを強化しています。

そのことから、ラグジュアリーブランドやアパレルブランドのLINE公式アカウントでは、CRMとしての位置づけでの活用を考えなくてはいけません。


ブランドを損なわない配信

3つ目は、ブランドを損なわないためのコンテンツの配信です。

デジタル活用はブランドにとって長期的な顧客を醸成するために重要なチャネルです。

しかし、ブティックなどは若年層やライトユーザーにはハードルが高いため、デジタル施策で気軽にブランドに触れられる環境を作る必要があります。

HERMESでは特設サイトを作成したり、ヴァレンティノでは占いコンテンツを実施しています。

そのようなコンテンツをフックにLINEで繋がっておく事は大切ですが、繋がり続けてもらうために、 頻繁にコンテンツを更新する形にするか、インタラクティブなコミュニケーションにするかなど、 定期的にLINEに訪れてもらう仕様にする事が重要です。

以上の3つがラグジュアリーブランドのLINE公式アカウントを分析することで見えてきたことです。


まとめ:ラグジュアリーブランドのLINE公式アカウント活用事例

今回は、ラグジュアリーブランドのLINE公式アカウントの活用事例を分析結果を解説しました。

昨今では、ラグジュアリーブランドやアパレルブランドでのLINE公式アカウントの活用はもはや必須だと言える状況になりました。

しかし、LINE活用が上手くいっているブランドはまだまだ少ないように感じます。

そのような大規模なブランドでは、LINE公式アカウントの少しの改善でも大きな成果につながることがあります。

弊社では、そのようなラグジュアリーブランドやアパレルブランドのLINE活用をサポートしておりますので、興味のある企業様はご相談ください。

今回は以上です。

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