見出し画像

チェンジ・エージェントの本質(CEO.FM#26文字起こし)

引き続き「クリエイティブが輝ける組織をエンジニアリングする」ポッドキャスト、CEO.FMの文字起こしをお届けします。

今回は趣向を変えて、再生回数が少ない第26回「チェンジ・エージェントの本質」をピックアップしてみました。

(以下、配信スタート)

CEOFM第26回です。

本日から、オープニングとエンディングをちょっと変えてみました。
これまでオープニングもエンディングも長めでうざったいなと思ったので、両方とも10秒ちょうどに編集をしてます。

マイクも、前のマイク付きイヤホンで撮ったやつだったので、Yetiのマイクで撮り直しました。

今日の配信テーマなんですけど、チェンジ・エージェントの本質みたいなテーマで話をしたいなと思います。

元々このチェンジ・エージェントっていう言葉は組織開発論の用語だったみたいなんですけど、チェンジは変化でエージェントは代理人という意味なんですけど、英語で変化を支援とか促進する人みたいな、そういう役割の人のことを本来意味してるみたいです。

元々そういう話だったんですけど、ピーター・ドラッカーがネクストソサエティという書籍で言及してそこから、何か変化を率先して行うリーダーの総称みたいな感じで使われるようになって、組織開発論の厳密な定義から言うと、実際に推進する人と支援する人みたいな感じで、当初の支援する人って意味がこのチェンジ・エージェントって意味らしいんですけど。

その学術的な定義は置いておいて、これエンジニアの言葉で言うと「やっていき」とか「のっていき」の精神みたいな言葉があって。

あ、なんかそれいいじゃんみたいな風に思った時に、なんか自分が進めるっていうリーダーとして推進役としてやる場合はやっていきますみたいな感じで、やっていきの精神はそこに「それいいな」っていう風に思って共感した人、それ僕も手伝いたいですみたいな感じのケースだと「のっていき」の精神ということで。

やっていきますっていうのに宣言した人に、共感した人が乗っていくっていうことですね。

これ、すごくいい言葉だなぁと思っていて、このチェンジ・エージェントの本来の意味と、変化を自ら起こすリーダーみたいな意味とは、両方やっていきのっていきの精神性があらわれてるなーっていう風に感じますね。

私自身は環境に応じて常に変化し続ける人も組織もそういう状態であるべきだと思うんですけど、変化を起こさない、なんかずっと同じ事やってるみたいな感じに思う人もいるんですけど、東洋思想的には、非常に何か直感的と言うか、仏教の言葉で諸行無常っていう言葉もあるぐらいで。

まず変化しないものは存在しないんだみたいな話ですけど、何か直感的にもわかりやすいかなと思います。

これ私は理系だったんで、宇宙が大好きなんですね。

本当は宇宙物理学者になりたかったんですけど、宇宙の話を考えるとなんかすごく面白いなと思うんですけど、私昔から例えば太陽系で太陽の周りを惑星が回っていて当然地球も太陽の周りを公転してるわけですけど、地球自体は自転もしていて自転をしながら公転をしているっていう状態なんで、運動の力学の法則でみると、地球上に乗っかってる点の動きってすごい複雑なんですよね。

自転っていう風に見れば、ぐるぐる回ってるだけだけど、それが公転も同時に行われて回ってるっていう状態を指とかで表そうとすると、複雑な動きになるんですよね。

さらに太陽系外に目を向けてみると、銀河系のなかで太陽系自体も銀河系の中心から小惑星みたいな形で回ってると。

さらに銀河の外に目を向けると、銀河系もビッグバンから小宇宙が膨張していく中で、どんどん銀河自体も外側に広がってるっていう。
銀河自体も動いてるんですよね。

こういうのを考えていくと、実際地球上にいる我々が静止しているって見えてるのって、宇宙大から見たら全く止まってねーじゃんっていう話になるわけですね。

実際に動いていると。

少なくとも物理的な観点で見ると同じところに止まっている人や物とかって存在しないんじゃないかって話ですね。

これなんか非常に私は直感的にわかりやすいなって思うんですけどどうでしょうか。

私自身のちょっと原体験を振り返ってみたいんですけど。

私は事業をやろうと思って失敗した時に、結構引きこもってたんですよね。
約3ヶ月ぐらいだったかな。

なんか結構長い間、すごい落ち込んでやる気を失って、人間関係もうまくいかなくなっちゃって、金銭的にもヤバいっていうことで「食う寝る食う寝る」みたいな感じでほぼ何もやらずに死んでました。

死んでるように生きてるみたいな時期ありました。

20代の半ばぐらいなんですけど。

でその時は食べたい時に食べて、寝たい時に寝るみたいな。

それ以外、外界とのやり取りもシャットアウトみたいな感じだったんですけど、こういう時に何もやってない、何も変化をしてないって当時は思っていたんですけど、でも実際はこの後に気付くんですよね。

なんかだんだん飽きてきてるね、このままじゃ生きてるってクリエイティブなことやってないから人間としては何か意味がないなっていう風に思って、動物として生きてるって言う意味で言うと生きてるから意味あるんですけど、ただ単に心臓が動いていて食べて寝てというのやってても、なんか人間らしくないなっていう風に気付くんですよね。

その時に死ぬかって思ったんですけど、いや死ねないなと。

お母ちゃん悲しむな、みたいなやっぱそういうのがあって、どうやって生きていこうかって考えた時に、クリエイティブであるって言うことが結局人間らしさなんだなっていうことに改めて気づくんですよね。

それで引きこもってるって意味ないじゃんってなって、じゃあなんかやろって思って、自分自身が何が向いてんのかっていうこと、好きだったこととか得意なこととかこれからやりたい事みたいなのちゃんと分析をし直すんですよね。

それで自分はエンジニアになろうっていうふうに決めました。

そこからエンジニアに運よくなることができたんですよね。

実際自分自身がこの体験として得たのは、何もやってないつもりでも間違いなく自分自身の中に変化が生まれてるんですよね。

何もやってないっていうことで、だんだんこの次の変化を起こすっていうプロセスを踏んでいるっていう。

これ後から気づくので、当人がその場ではなかなか気づけないことだと思うんですけど、やっぱり後から振り返って分かる事って結構あるのかなっていうのも、まあ今になって分かるようになりました。

変化を自ら起こすっていうことだと思うんですよね。

このチェンジ・エージェントの本質って。

ずっと変わりばえのしない毎日を送っててもいいやっていうふうに思っている人は、ずっとそれが積み重なってくると、だんだん周囲の環境から危険が起きて、その周囲の環境に飲まれるように変わらざるを得なくなるって言う事が起きるんですよね。

これは仕事においてもそうですし、人生とかにおいてもなんかそんな気がしてます。

やっぱりあと変化っていうのはちょっとずつでもいいから、自ら起こす。

自ら起こせなくても、その変化を起こそうとしていて、それに共感できる人が周囲にいたとしたら、その人に「のっていき」の精神で乗っかってみるって言うようなことをやるのがいいんじゃないかなって思います。

のっていくっていうのは、共感ベースでいいなって思ったものにちゃんと向き合えるかどうかが大事かなと思います。

人が後悔する事ってやったことじゃなくて、やらなかったことに対して後悔するっていう話もあるので、やらないで後悔するよりは、やって後悔する。
やったら後悔しないのかもしれないんですけど、やる方向に倒す。

変化を自ら起こす方向に倒すっていうほうが、もしくは自ら変化を起こせなくてもこのチェンジ・エージェントの本来の意味ですけど、変化を起こそうとしてる人にエージェント(代理人)としてサポートしたり支援する、もしくはその動きを広げていく応援者みたいな形になる。

そういう生き方が組織においてもまた人生においても大事なんじゃないかなって思いました。

第26回の配信は以上です。

(以上、配信終わり)

クリエイティブを応援するポッドキャスト(CEO.FM)の制作やクリエイティブを支援していきます。