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マイ・ニューヨーク・ダイアリー

90年代、ニューヨーク。作家を夢見るジョアンナは、老舗出版エージェンシーでJ.D.サリンジャー担当の女上司マーガレットの編集アシスタントとして働き始める。昼はニューヨークの中心地マンハッタンの豪華なオフィスに通い、夜はブルックリンにある流し台のないアパートで同じく作家志望の彼氏と暮らしている。
日々の仕事は、世界中から毎日大量に届くサリンジャーへの熱烈なファンレターを処理すること。小説の主人公に自分を重ねる10代の若者、戦争体験をサリンジャーに打ち明ける退役軍人、作家志望の娘を亡くした母親――心揺さぶられる手紙を読むにつれ、飾り気のない定型文を送り返すことに気が進まなくなり、ふとした思いつきで個人的に手紙を返し始める。そんなある日、ジョアンナが電話を受けた相手はあのサリンジャーで…。


 サリンジャーは全然読んでない。有名な本の冒頭を数ページ読んだことはあると思うが、もう覚えてもいない。
 でも熱狂的なファンのことは知っているし、その気持ちも分かる。主人公に自分を重ねたり、作者の意図を妄想したり。よく分かる話だ。
 出会った人や言葉によって、一歩踏み出すことができる。この映画のように。

 手紙を書いた人をイメージとして、主人公と絡ませていくのはとても面白い表現だった。
 ダンスシーンも良かった。

 マーガレット・クアリーがとてもいい。

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