kintone気をつけようシリーズ データ欠損編①
お前誰?
トヨクモ株式会社の前CTOとしてフォームブリッジやkViewerなどkintone連携サービスの開発をしてきました。2014年の制度発足時からのkintoneエバンジェリストで、(自称)kintoneやkintone連携サービスのセキュリティ、パフォーマンス、カスタマイズなど高度な技術領域に詳しいマンです(^^)
今はトヨクモクラウドコネクト株式会社の取締役をしております。
これなに?
「kintone気をつけようシリーズ」では、セキュリティやパフォーマンスなどのkintoneやkintone周辺サービスを使う上での気をつけた方がいい点を発信していきたいと思っています。
今回は正しく設計・設定しないとデータ欠損に繋がるケースをピックアップします。
想定外に弱い設計
フォームブリッジは気軽にkintoneにレコード保存できるフォームを構築できるサービスです。さらにデータ登録処理に特化している分、kintoneより細かい要件を標準機能で実現できます。
回答保存プロセスの実行条件制御による分岐設定
フィールドの選択肢によってkintoneへの回答保存プロセスを制御したい場合があるかと思います。例えば条件分岐を使っており、選択肢がAの場合とBの場合で保存する内容が変わる場合、回答保存プロセスで「フィールドの値によって」の実行条件を設定し、選択肢AかBでそれぞれ保存プロセスを分ける設定をするかと思います。
このようなフォームで、要件変更で選択肢Cが追加されたり、カスタマイズが動作する前提で制御していたりすると、kintoneへの保存プロセスに一致せず処理がスルーしちゃう場合が発生し、エラーも出ないためエラーログもなく、回答データがまるっとなくなっちゃいます。基本的な考え方としては、if else-ifの形ではなく、if elseの形で条件を設定しておくことで想定外に強くなります。
もし一致する条件がない設定にしっちゃっていると、データがまるっとなくなっちゃうので、どうやっても復旧ができません…辛い…
まとめ
フォームブリッジ回答保存プロセスは便利で、いろんな要件を満たす設定ができますが、実行条件の設定の仕方1つでその時点の要件は満たしていても想定外に弱い設定になっている場合があります。想定外に強い設定を意識してフォームブリッジをフル活用していきましょう!(もし不安な場合はフォームブリッジに詳しい人にレビューしてもらうと良いです)
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