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2022/03/26 Klipper-jp発表資料


貴志産業ナニモノ?

特定分野で業界シェアまぁまぁあるらしい
汎用樹脂素材加工メーカーチェンジニア

俗に言う

》なんでも屋《

機械のことも樹脂の事もどっちも付かずで良くわかっていません。
日々専門的にお仕事されている方の知識量と経験値に到底届くわけもなく、基本・・・


\(^o^)/Don't think feel\(^o^)/



細かいこと追求してたら前に進みません😣



3Dプリンターを始めたきっかけ

忘れました。ドローンも飛ばしにくくなったし、なんか無い?程度だったかもしれない。
(REPRAPと言われてた初期あたりから存在は知っていた)

1台目
KOSSEL XL デルタってカッコいいかも?なノリ。
Vレールはどうも・・・という機械屋志向なとこにリニア採用のXLがプライスも5万切った2017年末購入。
オートレベリングは付いているが保存できないとか何かと困ったやつでした。
カスタムMarlinなどを入れたり戻したり、MODつけたり外したりでそんなことばかりやってました。

》 KOSSEL XL製作物 《


猫の食事姿勢矯正台(現在も使用中)

脱調してるけど



OBD2ドングルをワンタッチ固定する台

車両のCPUと通信しデーター表示させるためのドングルを固定する台

そのまま挿しっぱなしでいい車両もあるんだけどCX-5は足元に飛び出て邪魔だったので延長コードを使って別置きとした際に使用



2台目 i3Mega 2018/6頃

コレも5万切ったので買う気に。
KOSSEL のベッド衝突に疲れた事からカルテシアンへ。

ぽぽぽさんを知ったのはこの頃

》》i3 Mega製作物《《


シャワーヘッド延長部材

娘が生まれ手が届かないということで製作。PLA製(現在も使用中)



3台目

Prusa i3 mk3s 2020/6頃
長期出張で羽振りよく思い切って購入。
「ああぁ。。。これは買ってよかった。。。。」と思えるほどぶっちゃけ感動した機種

長男里帰り出産中にキッチンでやりたい放題していた頃


》》Prusa i3 MK3S製作物《《


ブーストコントローラー(HKS EVC 7)のノブ

36ワークスに付けたF-CON iSとリンクしてるEVC7がノブがダサいのと周りが無駄に青く光る機能がどうも気に入らないので照光機能を殺したノブを造形した。

スーパーニッチなカーパーツなど

ユーノス・ロードスターJリミをモデルに歴代ロードスターに装備されていないエアコン吸気フィルタを製作。
ろくすけさんがNCND用を作られていたが、幸いNANB用は無かったので隙間を狙ってヒット

競合他社が多数参戦してきたのでスタートダッシュ逃げ切り(終売)




2021  》》》》》》VORONに一目惚れ

v0.0 blurolls kit 2021/3

Prusaで概ね満足していたがCoreXYとか言うのが気になったためHyperCubeなどをサーチしていたところVoronDesignのWebページをうっかり踏み抜いてしまう(以下略)
@chai99氏や@caesar02氏の助言もありv0をポチる。
@eswai氏の制作記も読み込みました。


ABSがらくらくホイホイ

そして@caesar02と

「Voronはイイゾ」


と販促攻勢を強めたのもこの頃


Voron v2.4 blurolls kit 2021/7頃

ニッチカーパーツのささやかな売上を元にさらなる増産を目指したかどうかは忘れましたがラージサイズの350mm3 Voron V2.4をビルド

the matryoshka

何が違うのか、組んで出しでも恐るべきハイクオリティな造形を見せつけてくれました。

更に

「Voronはイイゾ」


活動を行い1年も経たないうちに日本国内に40以上のユーザーを生やすことに成功(したと思う)





2022  》》》》》》そしてSnakeOilXY

🐍の前モデルにあたる@chipMaple氏開発のコンパクトハイスピードプリンターHevORT Lite

コレを知っていたのもあり🐍の性能も推して知るべし・・・
ということで思い切ってセルフソーシングなオープンソース3Dプリンターに飛び込んでみた。

EVAヘッドシステムも元々興味があった。レールを中心に抱えたバランスの良い配列。テンショナなども内蔵しておりフレーム側の自由度が高いです。
v6からHEMERA、市場の主要なホットエンドにヘッド換装できるように設計。

Voronはレールより手前にヘッドのほぼすべてが集中するタイプ、その代わり後ろ側に無駄なスペースが出来ない。代わりに手前側スペースが必要だがそこはテンショナーなどを配置することで無駄がないように設計。

🐍ではモーション範囲に制限の出るv6、HEMERAなどは非推奨となっていてDragon、Mosquitoが推奨されます。
またSherpaMiniマウントを独自にMODしEVA標準より10mm近くフィラメントパスの短縮されています。


ベッドプレートは歪の出にくいと言われている5000系(5052HP)アルミを選択

Bltouchクローンが相性悪いのか、素アルミに対してもメッシュの結果が変であった。

そこで思い切ってVoronでも実績のあった誘導プローブ化をすることに。

Panasonic GX-H15B
温度ドリフトが少ない様設計されており予想以上に高性能
FA現場の季節温度変化に伴う検出位置のズレを抑えるべく設計されている。


レンジ偏差9ミクロン


この様に実物に近い感じに変化。
面で捉えるセンサーがやはり3DPには向いているように感じています。

誘導プローブ化したSnakeOilXYの一連の動作は以下のような感じ。
繰り返し検出しなくても精度出るので高速にベッドメッシュが可能


🐍の性能について

普通にビルドすれば基本スペックは15k加速300mm/sは担保できると思います。
その上で色々私の方で試した結果は以下ツイートをまとめています。

無理は禁物です。
ステッピングモーターの定格電流の70~80%を限度としたほうが良いと言われています。
採用されているE3Dモーターだと1.6A定格ですので1.2A程度が最大目安
350mm/s 35kAcc SQV8 Stepper 24v XY : 1.3Aでの3Dベンチでは以下の通り

まいめろでぃには負けますがいい声で鳴きますww




ビルドにあたり注意点

レンチホールは正確に開けたほうが良いです。
3030のブラインドジョイントはネジが大きく、レンチも太いためにずれていると位置合わせが難しかったです。
つい適当にジグ信じてやってしまいがちですがセンターポンチを正確に立てて穴あけしましょう!



フロントパネルはPCがオススメ

ベッドが近い?一枚物でパネルが大きいせいかもしれないです。
アクリルでビルドしていますがフロントパネルがベッド熱により部分的に歪んで来ます。冷えると戻りますが。
可能ならフロントはポリカボネートが良いと思います。


ハンドルはあったほうが良いです

息子のたっち補助台代わり

ハンドルデーターはそのうちに公開します。

現時点は開発途上のベータ版扱いですが、完成度はとても高く、独自ソーシングによるコスト嵩みが苦にならない方にはオススメ出来ます。
最新版では3点駆動ベッドの1点側がモーターOFF時ブレーキ力不足で下がっちゃう問題に対応するカウンターウエイトがリリースされました。
そしてそれ用のパーツが内包された新しいモーションキットがmelowから新規リリースされたばかり。

次機会があれば部材はAliexpressではなく、タオバオなどからの購入も考えてみたいです。BtoB向きで品質がやはり良いそうです。
以前は3DPに使えそうな部材が日本に送れない禁制品だった事もあったようですが今は問題ないらしいです。


質疑応答

「Xレールえらい光ってるけど磨いたんか?」
ワイ「これはRDBBのもの。最初に買ったVenstpowよりは綺麗かも。何も加工していません。まぁ写真バエはしていますねw。ただHIWINよりは表面の磨きという点では荒い。

「5軸やれやー!」
ワイ「なんか最近公開されてたよね。興味はあるけどそこまでは(Klipper対応したらね)」

「GX-H15Bてbltouchより嵩張らんの?」
ワイ「Xオフセット的にはbltouch相当(🐍の設計がツメツメなため)。Yは張出し少ない。もう少しYオフセット減らせるが誘導センサ故にセンサヘッド周囲の金属の影響を受けて精度が悪化するので少し隔離してる」

bltouchの細い先に合わせてZドライブとギリギリに設計してた。モーション範囲を殺さずなんとか誘導プローブを収めた

「HV!HV!」
ワイ「(ボルハラやないか・・・)TMCの5160HV売ってないねん。普通に売り出したら考える。ikebeさんの🐍はたしかHVでめっちゃ飛ばしてた」

「なんでSnakeoilやねん?英語で偽薬の俗称やで」(ガマ油的あれ?)
ワイ「それは開発者ではないのでわからん」
ポポ「chip氏は分かって使ってるよw」

「400mmとかでかいの無いんかい?」
ワイ「180と250は色々(サプライなど)便利なPrusaエコシステムを利用している。(世の中の多くはこのサイズで満足できるはず)
大きいモデルと言うとRatrigなんかがすでにある。
snakeoilでも(フレーム強度的にも)出来ないことは無いとは思う。
(個人的に)PLA、PETGなどは大型化での諸問題は出にくいと思うがヒートチャンバーを使うと場合などVoronの350mm機がそうであるようにアルミフレームの熱伸長問題などが顕現してくるので補正、矯正が必要だと思う。

私は以下の物理対策とソフトウエア補正をVoron v2.4で実施している。

当日は資料が急ごしらえにも関わらすご清聴ありがとうございました。
ここに補完版を作成しておきます。


ピンクじゃないやいマゼンタだーい


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